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釣りブームは本当か

先日、多摩川でシーバスを狙っていたときのこと。ポイントのすぐ後ろでスケボーをしていた少年たちに話しかけられた。「なにが釣れるんですか?」「釣りって難しいんですか?誰かに習うんですか?」など、どうやら興味があるらしい。

話してみると会話も盛り上がり、ちょっと自分でもやってみたくなったようだった。

コロナの影響から、釣りブームと言われているが、たしかにこれに限らず、釣り場では初心者と思しき人を見かけることが多くなった。

実際、最大手メーカーであるダイワ (グローブライド)の有価証券報告書を確認したところ、直近の21年3月期では前年比で増収増益。経常利益は30億円から70億円に増えている。

もちろん、全てのメーカーが好景気とは限らないが、業界全体としては上向き傾向であるとは思われる。

一部の釣り人は新規参入を嫌う。

釣り人が増えても、魚の数は増えないので、ライバルが増える。釣り場も広くならないので取り合いになる。そして、なによりマナーや暗黙的慣習を理解しない人が増える。

だけど、自分だって昔は初心者だったわけだし、いきなり勝手がわかっていたはずもないだろう。それに、新しく釣りを始める人がいなければ業界や釣り文化は縮小し、老化を避けられなくなる。

なので、目指すべきは

・一過性のブームに終わらない新規参入層の定着

・新規参入層が早い段階でルールやマナーに「馴染む」

この両立だと思う。釣り全体が盛り上がるほうがみんなにとっていいはずだ。

とはいえ、結構ハードルはあって、たとえば全然釣れずにすぐ辞めてしまうケースとか、細かいマナーがわからなくて他の釣り人ともめてしまうとか、そういうひとつひとつをクリアしていかないと達成は難しい。

一番大切なのは、適切な情報をインプットして、釣り場で実践することの繰り返しだと思う。

昔と違って情報は本当に簡単に、そして無料で手に入れられるようになった。そしてその分、どれが最初に知るべき情報なのかが分からなくなってしまっているケースもあると思う。

また、メーカーも情報発信を頑張っているが、初心者向けに「手軽!」「簡単!」などと言いたいがあまり、実態よりも簡単に見せがちな内容も見受けられる。(たとえばだが、ガチの初心者が釣り場でノットを組めるのだろうか…?)

既存の釣り人はすっかり釣りにハマっており、幾多の困難を乗り越えてきた人々なので、ビギナーが脱落するポイントに気づきにくいのだと思う。自分が平気にこなしてきたことも、別の人にとってはできなかったりする。

できればこのnoteでも、今後初心者の方にとって本当に有益な情報を提供していきたいと思っている。自分が年寄りになったとき、まわりの釣り人も年寄りだけだと嫌だからね。



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