静かな2020年の終わりに。【人生の転機】

もうすぐ2020年が終わる。1年を振り返ろうと思ったものの、あまり記憶がない…。辛いことを飲み込むという作業を繰り返していると、心に鍵がかかってしまう感じがする。ん、少しずつ、書きながら思い出していこう。

1月

年の始め、自分の文章にコンプレックスを感じるようになっていた。”ちゃんとした記事”が書きたい、カッコイイ文章が書きたい、そんな風に思っていた。”ちゃんとした記事”って何やねん！って話よね。構成とか、SEOに関する知識とか、そういう、ちゃんと。今思えば、結局、どういうライターになりたいのか見えていなかったと思う。だって、抽象的すぎる。

文章をプロから学びたい欲求が抑えられなくなり、WEBマーケティングの会社に頼み込んで、なんとかアルバイトで採用してもらえた。（行動力だけは褒めたい…！）私は会社員だったので、完全業務委託のFB授業付きのお仕事をスタートさせたのだった。なんという、有難い状況！

2月

”ちゃんとした記事”を書いたことがなかった私にとって、WEBマーケティングの会社で行われているライティングは過酷だった…。いかに、今まで自分が書きたいように書いていたのかを思い知らされた。しかも、自分が知らないジャンルでも書かなきゃいけない。自分の体験を元に恋愛コラムを書いてきた私は、一瞬で頭が吹っ飛んだ。…1記事目はリサーチ含めて、30時間くらいかかったんじゃないだろうか。いや、もっと？(笑)

当時は、ライターにも種類があるってことを知らなかったのよね。固定概念が強い傾向なので、「webライターはこういう記事を書かなきゃいけない」みたいにがんじがらめだった。この時に、自分らしさを捨ててしまった気がする…。

3月

WEBライティングの仕事をこなす日々だった。会社員の仕事が終わった夜、土日、リサーチや執筆に追われていた。毎回、自分が知らない内容を書かなきゃいけないから大変。（1記事書き終わった後はプロ級に詳しくなれたけど！笑）自分がお願いして始めたことだから、弱音を吐いちゃいけないと思ってた。この頃から、自分のブログやSNSも止まり始めたかな…。

4月

ウイルスの影響で、時短・自宅待機が増え、ライティングに向き合う時間が増えた。そのお陰もあって、私が目指していた”ちゃんとした文章”が書けるようになって来た感触を少し感じつつあった。嬉しい！…でもその文章の中に私はいない…。これが私がやりたかったライターの仕事なんだろうか？と疑問を抱くようになる。

5月

ランサーズ経由で転職の話をいただき、真剣に考えるようになる。「新しい環境に行ってみたい、でも怖い」その繰り返しで勇気が出なかった。10年勤めた会社はアットホームで居心地がよかったし、お給料もそれなりにいただけて、何不自由なかった。だから、もう、どうやって決断すればいいのか分からなかった。

転職先で「デザイン事務所でコピーライティングの仕事ができる」という話だったので、挑戦してみたい！と思ったのだ。コピーの勉強なんてしたことなかったけど、事務職よりはライターの道に近づくのではないか？と当時思っていた。（この時、もっと詳しく説明を聞いておくべきだったな笑）

6月

悩みに悩んで、「あの時、転職しとけば良かった…」と後悔するのだけは絶対に嫌だと思い、退職の意思を固め、会社に伝える。決断した後は、選んだ道を正解にするように進むだけだから。

7〜8月

引継ぎが上手くいかず精神的ダメージを負う…。同時にWEBライティングの仕事もついに音を上げる…。ウイルスの影響で人と会うことも減っていたから、メンタルがぐちゃぐちゃだった。

この2ヶ月間の記憶があんまりない…。後継者を必死になって2人育てていたことだけ覚えてる。自分の仕事をやりながら、2人の新人を教えるのは辛かったなあ。聖徳太子になりたいと真剣に思った。

9〜10月

無事に入社…！しかし初日の朝、会社が閉まっていて入れない…(泣)間違ったかな？と思って何度メールを見返しても合っている。まだ暑かった時期だから、汗だくで会社の前に立っていた。

採用してくれた方に連絡（デザイン事務所へは出向だった）したら、「時間の変更メールしたって言ってたよ？」と。ない…迷惑メールにも入っていない…。まっ、人間だもの、ミスはあるかなと思っていたけれど、「〇〇さん傷つくから、メール来なかったって言わないでね！今来ましたみたいな感じで、後から行って」と。予想だにしない返しに、私も少しばかり傷ついた笑

まだ始まったばかりだから仕方ないと信じ込ませる。

その後も、あれ？聞いていた話と違う…ということが続出する。

11月

転職して2ヶ月経ったものの、社長が私に望んでいることと、私が目指す場所にズレを感じるようになる。少しずつ思いを投げかけてみるものの「慣れるよ」と取り合ってもらえない。入社前に何回も熱く語ったのに、どうしてだろう？と自問自答する日々。

そして11月30日、退社の決意を伝える…。辞めてどうするかとか何も決めてなかったけれど、社長が話す未来に私はついていけなかった。そこだけは、はっきりしていたから、お互いのために良くないと思ったんよね。

12月

すんなりと退職が決まってしまったから、突然、無職になった。と言っても、副業でライターの仕事はやっていたから完全無職ではない？けれど…。10年以上、会社に通勤するという生活をしていたから、平日の昼間に何にもしていないことに罪悪感を感じた。先が見えなくて怖くなったこともある。

「ひとりで考えていたらダメだ！」と思い、何人かのフリーランスの方に会いに行った。

・何もしない時間を思いっきり楽しみな！
・1日中寝たって、ダラダラ過ごしたっていいやん！
・真面目すぎるねん笑
・考えすぎ！人生、何とかなるから。（何とかしようとするよ）
・選択肢はたくさんあるから焦らんでええやん。
・この日本で死ぬことはないから笑
・ライターやってみたらいいんちゃう？

いろんな言葉をもらい、ポジティブをMAX吸収した。

焦らずに、12月中はゆっくりしようと決めて、1日1日を自分の心が望むように生きてみた。起きたい時間に起きて、眠たくなったら寝た。好きなだけ本を読んだり、YouTubeや映画を観たり。

そして、ずっと見ていなかったnoteを開けて、いろんなライターさんの思いを読んだ…。未経験からフリーランスのライターに挑戦している人や、実績のある方、クラウドソーシングで頑張っている方など。

今まで、頑張っている人を見ると、頑張れない自分が嫌いになりそうで怖かったんよね。（マジで気づくの遅かった〜笑）

そこでとある記事を見つけて、人生が開けた。ライターにも様々な道があることを知ったから。

こうあるべきじゃなくて、自分がなりたいと思い描いていたライターを目指そう！挑戦するなら今だ！と心の底から決意できた。

私は、自分の体験を元に書くブログが大好きだった。共感してくれたり、コメントをくれたり、10年以上連絡を取ってなかった旧友が「私もがんばろって思えた」とか連絡くれた時は最高だった。やっぱり、自分の思いや経験を文章にのせて届けたい…！

2019年がジャンプした年だとしたら、2020年はしゃがんだ年だったな。

だから、2021年は大きくジャンプできる年にする！ん〜と、あまり気負わずに笑。ゆるく、自分の心の声を聞きながら生きて行こう。

2020年、私と出会ってくれた方々、作品たち、本当にありがとうございました。