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ファンを作るSNS運営法・『公式SNS「中の人」が明かす企業のファンの作り方』レビュー

こんにちは!hamaです。

今回はウェブマーケティングを勉強するために、『公式SNS「中の人」が明かす企業のファンの作り方』を読みました。アウトプットも自分の学びになると思っていますので、頭を整理しながらレビューします。
よろしくお願いします!

この本は、セガ、キングジム、タカラトミー、タニタ、東急ハンズ、井村屋の6社の公式SNS「中の人」にインタビューし、公式Twitterでの具体的な取り組みについて紹介しました。


「大黒柱に車をつけよ」


本の初めには、イオンの前身である岡田屋の家訓「大黒柱に車をつけよ」が紹介されています。大黒柱とは、伝統的な日本建築において家の中心にあり、その家を支える特に太い柱のことです。「大黒柱に車をつけよ」とは、単に立地の変化に対応するだけでなく、「お客様の変化に適応する」、あるいは「時代の変化を先取りする」という意味です。
これは、毎日変化が溢れるSNS時代においても非常に重要な考え方です。

企業アカウント3つの時代


企業アカウントの役割は、近年Twitterの変化によって大きく変わっています。本書ではこの変化を大きく3つの時代に分けて説明しています。かつての固い定型文から、今では「中の人」の自然体でのコミュニケーションが主流となっています。
特に情報が溢れる第三時代において、キャンペーンが一瞬で「消費」されてしまうのではなく、既にブランドを愛し、売り上げを支えてくれているファンに向き合うことの重要性が強調されています。

企業アカウント3つの時代


ブランドを愛してくれてファンを作るコツ

6つのアカウントの「中の人」の経験によって、以下の点をまとめました。
(結構UXと共通している点が多いです)

❶フォロワーは何のためにフォローするのか?(ユーザー視点で)


例:東急ハンズは大雪の日に「来ないでください」とツイートしました。これはユーザーの安全を考慮した発信であり、ユーザーの信頼を得ることに繋がります。

  • どんな情報が欲しいか?:フォロワーは企業アカウントから有益な情報や面白いコンテンツを期待しています。そのため、フォロワーが求める情報を提供することが重要です。

  • 生活者目線:世間に身を置き、「生活者目線」に立った投稿を心掛けることが大切です。これにより、ユーザーとの共感を得やすくなります。


❷小さなことの積み重ねが愛着を育む

  • 日々のリプライ:日々の小さなリプライや、フォロワーとのコミュニケーションを大切にすることで、長期的な関係を築くことができます。

  • 持続可能なオリジナルコンテンツ:オリジナルで持続可能なコンテンツを継続して発信することが、フォロワーの愛着を育むポイントです。


❸自分のキャラを隠さず、自然体で投稿する

  • 自分のキャラクターを隠さず、自然体で投稿することで、フォロワーとの距離が近くなり、親しみやすさが増します。


❹モノの宣伝ツイートを「コト化」して伝える

  • 利用シーンの紹介:「こんなふうに使えます」といった具体的な利用シーンを紹介することで、商品の魅力を伝えることができます。

  • 臨場感のある投稿:商品を使ってみた感想や具体的な利用シーンを臨場感たっぷりに伝えることで、フォロワーに有益な情報を提供できます。


コラボレーションを成功させる方法

本の中で、面白いコラボレーションを沢山取り上げました。バズるコラボレーションに共通するツールをまとめました。

❶仲間づくり

  • 自社の枠を超えて、他のアカウントと交流する:例えば、セガの「野原ひろしのクサい靴下」と花王のアタック&シャープの洗濯機とのコラボレーションのように、異なる企業間でのユニークなコラボができました

  • リアルのセミナーや勉強会で接点をつくる:対面での交流を通じて、協力関係を築きやすくします。

  • お会いすることで「中の人」の個性や好みを把握する:実際に会うことで、相手の人柄や好みを知り、より効果的なコラボレーションを計画できます。

❷社内の協力者を増やす

  • 運営側が各部署の自発的な協力を促す:社内全体で協力し合える環境を作ることで、プロジェクトの成功率が高まります。

❸自社サービスによるオーダーメイド

  • 自社サービスを活用してオーダーメイドの提案を行う:顧客やパートナーのニーズに応じたカスタマイズサービスを提供することで、満足度を高めます。

SNSトラブルに関する

SNSマーケティングでは、会社のイメージを背負っているため、トラブルに対処しネット炎上を避けることが重要です。以下の5つのテーマに関する発言を避ける「5S」ルールを守りましょう:

  1. 政治

  2. 宗教

  3. 差別

  4. スポーツ

  5. セクシャリティ

また、SNSトラブル回避のために次の4つのルールを守ることが重要です:

  1. リスクを想定して、打てる手は打つ:事前にリスクを想定し、問題が発生した際の対応策を準備しておきます。

  2. 他のアカウントと交流する前に、一応プロフィールや直近の投稿内容を目を通す:相手アカウントのプロフィールや最近の投稿を確認し、不適切なコンテンツがないかをチェックします。

  3. ネットスラング要注意:ネットスラングや流行語には注意し、誤解を招かないように慎重に使います。

  4. 「軟性」の運用、言葉選びは慎重:柔軟な対応を心掛け、言葉選びには注意します。

現代のデジタル時代において、企業や個人がSNSやオンラインプラットフォームで炎上するリスクは避けられません。万が一、もし炎上してしまった場合は、以下の迅速性、誠実性、透明性を沿って行動するのが重要です。

  1. 火種を素早く感知して適切に判断する「迅速性」

  2. 指摘批評を受け止める「誠実性」

  3. ネガティブな内容を隠さない「透明性」



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