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ダメリーマンのあがき#2『ツケの代償』

たまったツケが


冷酷にもその時は突然おとずれる。

そういえば課長への昇格の話がないな、なんてボーッと考えながら、あいかわらずのダラダラ生活。

年度がかわり、自分の部署の課長が新任課長と交代した。

「あれ?」気がつけば、先輩としてスピーチをした新入社員研修にいた、笑顔のかわいかった後輩に管理職のポストを奪われていた。

(うわ、あの後輩を『さん』付けで呼ばないといけないのか・・・)

まさかこんなことで悩むことになるとは夢にも思わなかった。

昇格した意欲的な後輩課長に管理される、という屈辱を受けることになった自分。

そしてそうなってようやく、
自分が過ごしてきたバカまる出し生活のせいで
「会社が一番排除したいダメ社員」
にノミネートされていることに気づいたのだ。

さらに追い打ちをかけるように、
会社の犬としてマトモに飼ってもらえる寿命がすでに10年そこそこになっていることがあきらかに。

さらにさらに。年金がもらえる定年の時期が延長となり、本来退職金をもらえた60歳に給料がえげつなくカットされた状態で飼い殺されるという未来にも気づいて愕然とする自分。

足りない。ぜんぜん足りないよサラリー。

走馬灯のごとく脳裏に浮かぶ、甘すぎた人生設計によって過ごしてしまった浮かれまくり人生。

よく考えず、いい気になって作った家族まで自分のドロ船に乗せ、これでもかというくらいチンタラ生きてしまった。

ゴール前のガス欠は火を見るより明らか。

あれ、マジか。まずいなこれ。
実は今、まさに人生の岐路(ターニングポイント)なんじゃないの?


ためまくったツケは、
50歳になった僕がわらっちゃうほどに高い代償を要求してきた。

50代でも出来る、より楽しい人生選びを伝えます。今この瞬間が一番若い!動くなら今です。