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劇場アニメ「ヴイナス戦記」とハウンド

こんにちは、はるばるです。
今回は劇場アニメ「ヴイナス戦記」についてです。

ヴイナス戦記は1989公開の安彦良和監督による劇場用アニメです。金星の内戦に巻き込まれた主人公ヒロキの成長を描いた、同氏によるSFコミックの映画化でした。

劇場版ではヴィナス戦記のもう一つの主人公といっていい戦闘バイク「ハウンド」をはじめとしたメカ設定が横山宏氏、小林誠氏によって新たにデザインされました。これがビジュアル面でのこの作品の大きな魅力となりました。

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コミック原作、またメカデザイン両氏のファンだった自分は公開当時勇んで劇場に向かったことを覚えています。特に大画面で疾走するハウンドは文句なしのカッコよさでした。

そして時は流れて2018年、監督の地元劇場であるレッツシネパーク新所沢にて当時と同じ35mmフィルムによる記念上映が行われました。これが初公開から実に29年ぶりとなる上映です。

この記念上映の際、縁あって制作したハウンドを劇場に展示していただきました。
こちらのハウンドは公開当時、コトブキヤからリリースされていた1/20スケールのガレージキットを制作したものです。

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ハウンド唯一のキットですが既に絶版。大好きなメカの一つであり、この時改めて映画を見てそのカッコよさを再認識したことから、改めて今の時代にハウンドの立体物を出したいという気持ちになりました。そしてリリースしたのがこちらのアイテムです。

1/35スケール アフロディア軍戦闘バイク「ハウンド」レジンキャストキットです。

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コトブキヤ製はスケールが1/20ですが、こちらは少し小さい1/35スケールです。
ご存じのように1/35はミリタリーキットの王道スケール。キャラクターモデルとしてだけでなく、ミリタリー物の豊富なキット資産を流用してのカスタム、また情景モデルが作りやすいスケールとして1/35での商品化となりました。

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米軍戦車のように後部ラックに荷物満載も似合いそうです。

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劇中のヒロキ機、カーツ機を再現できるデカールが付属していますが、こちらも他キットからマーキングを流用するとまた違った雰囲気になります.

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これは大戦中の急降下爆撃機「スツーカ」のイメージで塗装したものです。こういった遊びもアリだと思います。

ヴイナス戦記は1989年の公開から一部のイベント上映などを除いてその後長らくDVDなどのメディア化、そして再上映はなされないままでした。
(北米版のみメディア化)
これについては2018年の記念上映の折、安彦監督自身から、当時興収、出来ともに納得していなかった自分の意向で作品を封印していた旨の発言がありました。

しかし同時に、これからはファンの皆さんにぜひ観てほしいという言葉もあり、その言葉の通り翌年2019年にはブルーレイボックスが、そして今年2021年にはウェーブからハウンドの1/20プラスチックキットが発売となります。

作品の封印が解かれた今、これからもヴイナス戦記を巡る展開が期待できそうです。ファンの皆さんも、また未見の方もぜひ模型と併せてヴイナス戦記を楽しんでみてはいかがでしょうか。

最後にまたキットの宣伝させていただきつつ、それではまた。

©Gakken・松竹・バンダイ


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