いいからいいから

いつだったかな。なんとはなしにテレビを見ていたら「いいから いいから」っていうおおらかなおじいちゃんが出てくる絵本を知ったんだ。

僕はこの絵本の存在は全くもって知らなかった。小さな女の子が気に入ってて「いいからいいから」とかわいい声でお母さんに言っているのを見て、なんかいいなぁかわいいなぁと思った。

未だに手に入れて読んだことはないんだけれど、ぜひかわいい姪っ子ちゃんに読んでもらいたいなと思ったね。その前に自分がその絵本を読みたいんだけれど。

話の筋は知らないけれど、なんでもかんでも慌てないおおらかなおじいちゃんがいて「いいからいいから」と受け入れてしまう、許してしまう、親切にしてしまうという内容なのかな?

正月明けに、妹と姪っ子ちゃんと待ち合わせをして会ってお年玉を渡した。その時に姪っ子ちゃんが「ハルくん、あのね誕生日とねクリスマスとねいろいろプレゼントありがとう!」って何度も言うもんだから声色を使って「いいからいいから」って思わず言っちゃったよ。っていうかその絵本の存在を知った時から自分の中でマイブーム「いいからいいから」。

そして訊いたんだ。「姪っ子ちゃん、いいからいいからっていうおじいちゃんが出てくる絵本知ってる? おもしろそうなんだけど」って。そうしたら「知ってる!図書室で読んだよ♪」。ああそうかやっぱりなぁ。人気ありそうだもんなその絵本。

「もし姪っ子ちゃんが知らなかったらね、ハルくん、その絵本たのしそうだから姪っ子ちゃんにプレゼントしようと思っていたんだよ〜」って。姪っ子ちゃん「ほんと?」ニッコリ笑ったね。気持ちが共有できた感じだった。

もう小学2年生になるからだいぶしっかりしているんだが、やっぱり子供だからかわいいよね。手も小さいし華奢だし。彼女が喜ぶと伯父さんもうれしいわけなんだよ。

そういうわけで、「いいからいいから」の絵本はプレゼント未遂に終わったわけだけれど、僕が子供の頃に心に残った絵本はなんだろうとあれこれ考えた。

やっぱアレだな。「かたあしだちょうのエルフ」だな。あらすじ忘れちゃったけれど、たしか他の動物の子供たちを守ろうとして片足を失い、そのまま木になったというラストシーン。幼い子供ながらにグッときてちょっぴり涙が出た。そんな感受性豊かな子供だったみたいだ。

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