コーチングを始めて、人とのコミュニケーションのなかで、言葉の定義についてより意識するようにしている。 同じ言葉でも人によって持っているイメージが微妙に異なるし、話がズレていく原因になるのが、このお互いの言葉の辞書の違いであることも多い。 私はなぜか【優しさ】という言葉にこだわりが強い。また昔に遡るのだが、十五歳年下の弟に対する教育(今思えば親でもないが、、)について、母と合わないなとよく感じていた。母はすぐに、「可愛そうだから」という言葉を使い、優しさは、単に一緒にいさえ
私の実家は300年以上続く京料理店。生まれたときから、親戚からは、女の子だけど、もちろん店を継ぐんやんな?という無言の圧力を受けていた。その圧力が辛く、母はそれを察してか、単に勉強させる口実を作りたかったのか、親戚を納得させるような職業につけばいいやん!とよく言われていた。だから私は一生懸命勉強した。そうこうしながら十五歳の時、今思えば二人目不妊だった母が妊娠、弟が生まれた。最初は思春期の私には受け入れられなかったものの、生まれてしまえば母親の真似事のような毎日。店が忙しけれ