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スカウト返信率40%超えの秘密

はじめに

こんにちは。杉山です。
採用はチーム作りの一丁目一番地。もちろん私も取り組んでいますし、所属部署全体でも力を入れています。今年から、採用担当任せではなく、メンバーを含む数十名でスカウトする体制となりました。
そんな中で、私のスカウト返信率は40〜50%をキープしており、異常だということになり、普段やってることを教えて下さい!と言われたのでまとめることにしました。

思考のプロセス

そもそもどういう思考プロセスをしているのか。
やっていることは3つです。

スカウト時の3ステップ
  1. 自社や自組織のPRポイントを整理する

  2. スカウトする相手の素敵なポイントと相手の進みたい未来を整理する

  3. 1と2をマッチングする

書くと簡単そうに見えるのですが、イメージわかない人もいると思うので詳しく説明します。

自社のPRポイント

まず、これをわかってない人が意外と多い(笑)
自社や自分の組織の魅力的なところを言えるでしょうか?求職者の方は、貴方の会社のどんなところを魅力的に思うのでしょうか?割と勘違いしやすいのが、スタートアップ≒挑戦できる、とかです。それは何もPRしてません。スタートアップじゃなくても新規事業をやってる会社なら同じような挑戦ができますし、スタートアップ並列で考えたら、なんのPRにもならないです。

じゃあ、PRポイントって何って話ですが、「掛け算」と捉えるといいかと思います。専門性においても「掛け算」はよく使われますが同じ原則です。
ざっくり説明すると「専門スキルの高い人が8割」×「手を上げて挑戦できる環境」×「ビジョン・ミッションにこだわってる」といった感じです。
1つ1つのポイントを整理する上で、ポテンシャライトさんの記事は参考になります。

スカウト相手の素敵なポイントの整理

次に相手のどこが素敵だと感じているのかを言語化します。これは、2つ考える必要があります。
1つは、エンジニアリードだからとか、マーケティングの施策がオンライン・オフライン広くやってるとか、リーダーやってるとか…表層的なことです。
2つめは今までの価値観。私がポイントとしてみているのは、これまでのキャリアの「転機」。転職や異動などです。何かの意思を込めて転機を作っているはずですから、そこにこそ、その人の大事にしているものがあります。どれだけ、その人の目線でイメージできているでしょうか?どんな思いで、どんな事を考えていただろうか?少し考えてみてください。どんな意思決定をしてきたかはその人の魅力であり、そここそが素敵なポイントだと私は考えています。

スカウト相手の進みたい未来

ここまではスカウトしたい相手の過去〜現在を整理しました。
最後に、候補者の方が進みたい未来についても考えます。その人の 「これからの価値観」 。これはぶっちゃけ外れていいです。仮説です。ただし、考えることに意味があるんです!
年齢(ライフステージ)、発信内容(noteとか)、職歴から推測します。
例えば、マネジャーになりたいんじゃないかな?結婚してご家庭とBalanceを大事にしながらも一生懸命成果を出していきたいんじゃないかな?などなど。
もし、相手だったら、この先何に不安を覚えるのだろうか?何を望むだろうか?少し考えてみてください。そして、その不安や懸念を払拭できるかな?望んでいるものを一緒に作っていけるかな?と考えてみるのが大事です。

マッチングする

ここまで整理してくると、スカウトしたい相手への解像度も上がっていると思いますし、自社の何を伝えると、相手にとってメリットとなりそうかも予想がついてきます。何でもかんでも伝えるのではなく、相手の過去や今、そして未来に合わせて自社のPRをしていきましょう。
これで「貴方のこんなところが素敵でした。私達は貴方の大事にしていることを更に磨いてもらえると思います」というスカウトが出来上がります。

営業でできるのにスカウトでできない不思議

ここまで読んでもらって、こんな思考を一人ひとりにする時間はないと思った方もいると思います。まぁ、そもそもそう思う時点でスカウト向いてないのでやめたほうがいいです。確かに、ここまで思考すると一人あたりスカウトメール送るのに10〜15分はかかります。でも、たったそれだけの時間なんですよね。相手のことを少し考えるだけで、相手に届き、お話してもらえるならやるべきです。そして、相手の時間を無駄にしないためにも誠意を持ってスカウトを送るべきです。
私自身も、スカウトをいただくことはぶっちゃけ多いですが、ほとんど返信しません。それはなぜか?全く誠意がないからです。

上記のツイート通りで、私の真ん中のキャリアはカスタマーサクセス、事業企画やOps系の仕事なんです。組織編成の関係で本当にちょっとだけやってた経験を見て(というか、多分検索で引っかかったとかそういうやつで)スカウトしてくる人とか多いんですよ…びっくりします。あまりに雑w
そんな雑な仕事してる人と一緒に働きたいとか思います?

思わないですよね〜〜〜!!!!

そして、営業するときに相手の会社の売上や個々人の役職、経歴調べていきますよね。共通の友人がいないかな?共感の接点がないかな?って探しますよね。当たり前なんです。なのに、スカウトになるとできない人多いw不思議ですw

最後に

ここまで書いて思いましたが、結局、私にとってスカウトというのはラブレターなのです。そして、その根底にある想いはスカウトする相手も人間であること。その人の人生を弊社に預けてくれるかな?と、自問自答していることです。
お読みいただき、ありがとうございました。少しでも皆さんのスカウトが実りあるものになるよう、そして、雑なスカウトが1つでも減ってくれることを祈るばかりです。

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