岩瀬名物もっちりとろんな期間限定飛だんご
富山市の北部、岩瀬。
今、全国のグルマンから注目されている街であり、かつて北前船で栄えた廻船問屋の古き良き町並みと、曳山など伝統的な祭りも残る歴史ある街でもあります。
さて、移転オープンした(これからする予定の)話題のお店は2店舗ほどありますが、今日は古くからある和菓子屋さんのお話を。
古くからとはいつ頃かといいますと1867年、明治維新直前の頃です。
提供するお菓子は2種類のみ。「飛だんご」のあんこときなこ。
飛だんごなんて、変わった名前ですが、これは岩瀬の飛だんご伝説に由来します。
ざっとまとめると、岩瀬の松林にかつて魔物が住んでいて、岩瀬の大村城の轡田豊後守が退治しに向かった際、劣勢になったところ熊野権現に祈りを捧げると、空から団子が飛んできて口の中に入り、それを食べたら力が漲り魔物退治に成功した、というもの。
以降退治した日にはだんごを作って食べるようになった、というのが飛だんごのはじまり。
かつては岩瀬に何軒もあったといいますが、現在残っているのは「七福亭」さんのみ。
そして販売期間が毎年決まっていて5月〜10月初旬(ここ数年は7月〜10月初旬)まで、しかも人気があり、ふらりと行ってもなかなか口にできないというレアなだんごなんです。
私も岩瀬には結構行ってるつもりですが、お店が開いているのを見たことがなく。聞いてみると売り切れ御免、そして確実に手に入れたいなら予約すべし、とのこと。
でもようやく先日、たまたまお店の暖簾がはためくところに遭遇し、予約無しでお店にお伺いすることができました。
今年のオープンは7/1〜10/10とのお知らせを見つつお店に入り、早速だんごをオーダー。
あんこもきなこもひとつ80円。あんこが苦手な私はきなこをオーダーしてみました。
早速実食!
うわ~やわらかい!求肥のような食感、でももっともっちりとろんとして、歯切れもいい。
ちょっとむせたけど、甘いきなこがなんだかノスタルジック。
ちょうど一緒にいた先輩は「昔は甘いきなこをおやつとしてよくなめたのよ」と、最後まできのこをなめなめ。むせてたけれど(笑)
あんこ組はむせ知らずで美味しそうに頬張っておりました。
このもちもち食感、もち米?と思いきや、コシヒカリ100%なのだそう。
生地は朝2時から仕込んでいて、オーダーごとに丸めてだんごにするそう。
そして1日たったらかたくなってしまうので、出来立てをいただくのが一番とのこと。
なるほど。やわらかもっちりとろりんなのに歯切れがいいのはうるち米でしたか。
ただ賞味期限がものすごく短いので、おもたせにも難しい。
となると、やっぱり現地で食べるのが一番ですよね。
確実に食べたいならばやはり予約すべし。14時までなら取り置いてくれるそうですよ。
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