コールドシャワー体験記
理想に向かって真っ直ぐに突き進んできた。
様々手段は変われど本質は変わらず猛進中。
何者かになる為に暮らしている。
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頭は常に冷やしておこう。一喜一憂せず冷静に。
理屈ばかりの偏屈マンはカッコワルイ。
常に内に秘める活力だけは満ち満ちていたい。
けれども現実はスマホの広告と共に流れていく。
ダラダラ脳死している場合ではないのだけれど。
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理想と現実を暗中模索し続けていると、
ごくたまに本物のライフハックに巡り合うことがある。
怠惰な自分をグイグイ押し進めたいとき。
不安も不調も不健全も一瞬で吹き飛ばせる方法あります。
〈とにかく黙ってコールドシャワーを30秒浴びる〉
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たったの30秒、されど30秒。
通常のシャワーの後、お湯の蛇口をキュッと閉めて水だけをグイッとひねり出す。
頭から浴びていたお湯がだんだんと冷たくなって完全な水だけになる。
そこからカウントがスタート。
1,2,3,4,,, 10秒ほど、「もう無理かもしれない」といつもの自分が音を上げる。
身の危険を感じているのだろう。それでも続ける。
11,12,13,14,15,,
まだ半分かとため息代わりに「あ”あ”」と声が出る。
20秒。この辺りで映像が浮かぶ。
欧米あたりの雪国、白銀の背景で裸の男たちが海へ続々と飛び込んでいく。
寒中水泳というやつらしい。こいつらはバカなのか。
「まああんなバカよりはまだマシか」
このあたりで30秒。
だんだんと季節が変わって、何やっているんだと理性はいうが、30秒後の達成感はすごい。アルマゲドンの生還者の気分である。(アルマゲドン観たことはない)
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こんなに苦しい思いをするくらいなら…
日常のあらゆる面倒が小さくマシに思えてくる。
「やりたいことに関する面倒くらいは引き受けよう」
と、未来の自分から諭されたくらいに納得する。
生存本能が目覚めるらしい。
何かで読んだし、細胞が確かに目覚めている気もする。
が、そんなことはどうでもいい。
身をもって知ることでしか分からないことがある。
一度は飛び込んでみるべき。
これを毎日朝晩やる。
わざわざやるのではなくシャワーのついでにやる。
どうにもならない事象、ストレス、疲れ。
この瞬間だけはどうでも良くなる。
やりたいことの、はじめの1歩、2歩。
立ち止まっているよりはコールドシャワー。
自分はまだまだ歩けるはずと、肯定感と活力をくれる。
HAL=tonny
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