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詩・ポエム

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自由自身
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#私の作品紹介

【詩】見たこともない居るかもわからない四人を想って作った詩

タイトル未決定 まだ甘いままのあなた わたしは抜け出せないまま 痕が残るくらい傷つけて 泣いてしまえば何も残らないから 幸せなふたりを 覚えていたくないの まだ苦いだけの時間 わたしだけが取り残されたまま 誰の為にあなたを好きになったのだろう 右手を唇に添える癖 酔ったらお喋りになって 怒ると下唇を噛むとこ あなたの話し方 まだ何も知らなかったあの時 こっそり戻れるのなら ねえ わたしはどうしたらいい あの時わたしに向けられた瞳も あの雨の日の傘のないふたりも

【詩】スケッチブック

大きくなっていく世界の明るさは私には強すぎて、目を背けたいことばかり。 眩しすぎる光の中にいるような毎日に、前も見えなくなってきて。 押し潰されそうで息が上手く出来なくて。 誰のせいでもないのだからと自分を傷付けた。 そのたび繰り返し願った、私のいない世界。 真っ暗で、風もなくて、息もできない世界で生きられたらどんなにいいだろう。 日の光でいつの間にか願いは溶けて、もう一度はじめからやり直し。 無くなっていく願いはまだ、私の中にこびり付いている。 汚れたパレッ