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キャラクターとライセンス <28>アウトソーシング

前回の続きです。

今回はライセンスを仕事としていて使える外部サービスを見ていきましょうか。
ライセンサーもライセンシーも本来の仕事以外の事務作業は工数をかけたくないですね。
色々な場面で直面する問題を解決するソリューションは色々ありますよ。
では、見ていきましょう。

企画、プランニング、デザイン
ライセンシーとして企画などは、社内で作業し、完結するのが理想です。
でも、その人材がいない、いてもスキルが足りない、ライセンスは初めて・・などの問題があるときは、ライセンスの企画を扱っているデザイン事務所があります。

社内で長い間企画やデザインをしていると、考え方が一方向に偏って新鮮なものが生まれない可能性があります。
それは、デザイン事務所でも同じで、デザイン事務所の「色」が、うまく行っている時はいいけど、新鮮にしたいと考えているときには、新しいところへ外注するのもいい考えです。
新しい人材を社員として雇うこともあるかもしれませんが、人件費はその人の給料の2倍相当で計算しないといけないので、馬鹿になりません。

外部の専門家を顧問として設定するのもありかもしれません。

業務委託管理
業務委託のスタッフが、二桁以上いる企業は、人事、給与計算、税務、スケジュール管理、工数管理などにおいて大きな時間と費用をかけていることになります。
業務委託を使うときには、源泉税の控除(支払証明の発行)で大きな時間を使っていたり、下請法の抵触に気がつかなかったり、毎月末の請求書を出してもらうために連絡に時間がかかったり、それを忘れたり・・よくあります。
優秀な業務委託スタッフのスケジュールが社内で被ってしまい、効率を落としている可能性もあります。

そういった、漏れ抜けや工数の問題を、業務委託に特化して一元管理できるシステムがあります。
企業側、外部スタッフともに効率が大幅によくなるので、本来の業務にかける時間に余裕ができますね。
(詳細については、メッセージをいただければ紹介しますよ)

ライセンス営業
メーカーさんがライセンスコンテンツを探している場合、その規模や内容にもよりますが、ライセンス業界組織に加入することをお勧めします。
以前も紹介しましたが、Licensing International Japan(ライセンシング・インターナショナル・ジャパン)とCharacter Brand License Associations(CBLA)です。
ライセンサーとライセンシー、関係するメディアや展示会関係者が交流する機会がたくさんあります。
新しいコンテンツ、探しているものにマッチするコンテンツをと出会える可能性が高くなります。

模倣品対策、証紙の有効利用
ライセンス、キャラクター、コンテンツを提供するライセンサーにとっては、ライセンシーが作った商品そっくりな、模倣品によるブランド価値の低下が悩みの種。
ライセンシーにとってみれば、模倣品による流通、市場の侵害が悩みの種。
以前も紹介しましたが、証紙は模倣品に対して有効な手段です。
一時は証紙自体の偽物も流通していたけど、今では進化した証紙によって、紙幣並みの精度で偽物を排除しています。
詳しくはこちら。T-Security Inc.

製造委託(中国で大量生産、国内で少量生産)
基本的に商品を大量生産する場合、海外の工場へお願いすることになり、少量だけどものを生産したいという場合は、国内の工場へ委託することになるよ。
モノにもよるけど、最近の中国製品は高品質になってきている。
ただし、自分で中国へ設計図を渡して依頼するということはまずないかな?
なぜなら、輸出入の知識が必要だから。関税や、運賃の計算、船便や航空機での配送の選び方、どの工場が何を得意としているかなど、素人にはなかなかできることじゃない。

そんなときに頼りになるのが商社だ。
商社といっても、財閥系の大きな会社じゃないよ。大きいからいいってもんじゃない。
おもちゃ関係、雑貨関係、アパレル、電気部品、ステーショナリー・・基本的に中国で作れないものはない。逆に、中国じゃなきゃ作れないものも多いよ。

中国に工場を持っている韓国の企業や、中国の工場が持っている日本の出先商社など、たくさんあるんだ。
そういうところに、設計図なり、イメージスケッチなりを持っていって相談すると、納期や費用、問題点などもわかる。
非常に便利な商社は都内にたくさんあるので、もし、ライセンスをとってたくさん売る計画があれば、紹介しますよ。

商標登録
ライセンスのコンテンツの大半は、日本で展開するためにライセンサーが商標登録をしている。
商標登録をしていないと、同じ名前のキャラクターが氾濫するかもしれないから、本家がとって、その商標登録の権利も一緒にライセンスするのが普通だね。

たまには、商標登録を持っていないライセンスもあるけど、長期にライセンシーになるつもりなら、ライセンサーに取らせるようにしなけりゃならないよ。
自社でとってもいいんだけど、その権利はライセンサーに渡す契約になることがほとんどなので、費用の無駄になるからね。

特許庁の商標登録を検索できるサイトがあって、誰でも簡単に「商標が登録できるか」「誰が商標を登録してるか」が調べられるよ。
リンクはこちら→ J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)

写真、動画撮影
自社の商品をWebや広告などに使うときに必ず必要となる商品撮影。
iPhoneで撮影してたりしませんか?
iPhoneで撮るのもいいですが、やはりプロに頼むと違いますよ!
あなたの子供の記念日にスタジオアリスで撮りたいと思いませんか?
iPhoneで撮るより記念になりますよね。
だけど、子供はお金を生みませんが、商品は大事なお金の元です。
子供と同様にに気を遣ったらどうでしょうねぇ。

最近ではプロモーションに動画が必須となってきてますよね。
TikTokやFaceBookの広告は結構効果があるようです。
プロが撮る動画は本当に素晴らしいですよ。あなたが思っている以上に商品の魅力を引き出してくれます。
静止画、動画、人物、スポーツなどなんでも撮れるカメラマンいます!紹介しますよ!!

このほかにも、外部サービスは色々あるから、私までメッセージいただけたらご紹介します。

つづく


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