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毎日使うものだから…

 昭和末期に入社した時、ニュース原稿はまだ手書きだった。ワープロがぼちぼち一般的に普及し始めた頃でもあり、幹事として歓送迎会のチラシを手書きで作ったら「お前、ワープロも打てねえのか」と20歳も年上のおじさんにバカにされて、恥ずかしかった思い出もある。

 そんな“原始人”も進化する。ぼちぼちブラインドタッチをマスターしてからは、手書きよりもキーボードを打つほうが圧倒的に早く、そして楽になったのである。

 ああ、キーボード。
 
 触れない日は1日もない。パソコンは海外旅行にも携行するし、国家権力によって身体を拘束されて留置場や刑務所に入るか、あるいは病気や事故で人事不省に陥るその日まで、今後の人生で触り続けるのである。

 問題はその使い勝手だ。
 
 ノートパソコンの薄いキーボードは指が疲れてくるし、安いキーボードはキータッチ感覚(打鍵感)がふにふにゃしてダメなのである。3年前にメカニカルタイプのものを購入して使っていたが、最近はカチャカチャする音が煩く感じられてきた。
 
 そこで検討を始めたのが「静電容量無接点方式」というやつ。2万円から3万円もするという信じられないようなお値段なので、お試しで2週間のレンタル。それでも5000円以上かかったのである。
 
 なるほどスコスコとした打鍵感はほかでは味わえない心地よさで、このnoteの執筆にも意欲が湧こうというものだ。
 
 「弘法は筆を選ばず」という格言もある。それでも毎日使うものだ、カネを惜しまずに快適さを追求するのもいいかもしれない。購入に進むか、以前のものに戻るのか、2週間後に判断することになる。
(24/7/5)

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