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我が青春の太肉麺(ターローめん)

 ジュンク堂書店池袋本店で行われた作家・高瀬隼子さんの新刊「いい子のあくび」サイン会へ行った。

 高瀬さんは写真で見た通りの楚々としたたたずまい。販促&ファンサービスとはいえ、自分のサインに加えてひとりひとりの名前も書いて、軽く雑談までするのはかなり疲弊する作業だろう。お疲れさまでした。サイン本、大切にします。

 サイン会の私の集合時間は午後7時40分だったので、夕飯は久しぶりに桂花の太肉麺にした。

 新宿で遊ぶことが多かった昭和末期の学生時代。桂花には頻繁に通ったものだ。

 今に比べればラーメン屋が熾烈に個性を競っていたわけでもないのんびりした時代にあって、独特の歯ざわり麺とトンコツスープの桂花ラーメンは確かに異彩を放っていたもの。定番はなんといっても太肉(豚角煮)・生キャベツ・茎ワカメのマッチングが素晴らしい「太肉麺」である。当時は700円だったように記憶する。

 ネットでは「味が落ちた」と書かれていることも多い桂花。確かに10年ほど前は「ん?」という違和感を覚えたこともあったが、一周回っていまは「そうそう、これだよね!」と感激しながら完食した。

 お値段は1150円。ラーメン1杯に4ケタを支出することにはいまだに躊躇してしまうが、まあ、角煮ゴロゴロのトッピングはやめられないし、年に1杯も食べないのだし。

 しかし。

 角煮の脂身のせいだろう、夜にはやっぱり胃が重くなった。ああ、やっぱり来店ペースはあまり上げられない。

 青春の味、太肉麺。くたばるまでにあと何回食べられるだろう。
(23/8/6)

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