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うーん、焦点が定まっていない【感想文】「真・慶安太平記」真保裕一

(プチネタバレあり)馴染みがなかった江戸前期、それも「慶安事件」が舞台になっていて、歴史のお勉強として面白かった。しかしその事件がメインストリームになるのはかなり後半、主要登場人物たちのキャラもいまいち明確でなく、群像劇といえばカッコいいが、焦点がボヤけてしまった印象。サブキャラの春日局の凄みばかりが印象的というのは、作者の狙いがうまくいってない証ではないか。家光のダメダメさも読ませるが、所詮題材が地味なんだよね。
(22/1/16読了)

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