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電子レンジがない夜

購入からわずか2年の多機能電子レンジが故障した。

きっかけは、食器の出し入れの際に扉側にある突起を折ってしまったこと。この突起が本体側のボタンを押し込むことで扉の開閉を認識してコントロールする仕組みのようだ。わずか1センチ足らずの部品なのに・・・。

ビニールテープで突起を再生したりボタンを常に押し込むように異物を挿入したり、素人なりの応急措置をやっていたところ、今度は本体が誤作動するようになってしまって、いよいよお手上げだ。まだ2年である。メーカー保証は1年だけなので、さらに腹立たしい。

そういえば結婚する際にカミさんが量販店で買ったシンプル機能の電子レンジは10年以上使い倒したのだった。「高いものを買っても仕方がない。消耗品と割り切ろう」ということで、出勤前にネットで7000円程度のシンプルタイプを注文した。配達は翌日。

その夜。

さあ夕飯、というタイミングで炊飯器のスイッチを押し忘れていたことに気づいた。「仕方がないから冷凍ご飯をチン」と思っても、そのチンが動かない。

さらに。真冬の必需品がレンジで温める湯たんぽ「レンジでゆたぽん」だが、昨夜はこれも使えなかった。

最終手段として1階コンビニの山田さんに頼み込んでレンジを使わせてもらおうかとまで考えたが、さすがにこれは自重。冷たいベッドに潜りこんだ。

「山田さん」はこちら

カミさんの妹の家には電子レンジがないという。彼女なりの家事のこだわりなのだろうが、「そんな生活、信じられないよねえ」と家族の意見が一致した。

さて、故障した巨大多機能レンジをどうしたものか。このまま捨てるのも業腹だが、修理の手間と費用も恐ろしい。
(22/2/2)

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