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週刊誌の紙がやばい

 創刊から100年を超えた「週刊朝日」がついに今月末で休刊になる。

 いろいろな要因があるのだろう。週刊誌という形態のメディアの役割が難しくなっているのは当然として、最近よく聞くのが「紙の値上がりが半端ない」という嘆きだ。新聞社では億単位の経費増加とか。そういえば朝日新聞の購読料も今月から大きく値上げしたのだった。

 立ち寄った書店でたまたま「サンデー毎日」を手に取って、驚いた。紙がザラザラでやけに軽い。まるで昭和の真っ盛りに学校の配布プリントに使われていた「わら半紙」。いや、あちらのほうがもっとしっかりした紙質だったように思えるほどだ。「週刊朝日」や他の週刊誌もチェックしたが、こちらはあまり変化したように思えなかったところ。

 ギリギリまで紙の経費を削減するという苦しい判断なのだろう。しかしそのザラザラぶりはなんとも悲しくなるほどで、関与しているみなさんのガッカリぶりはそれ以上と忖度する。そういえばライフスーパー折込広告の紙質も最近になってガクンと落ちたな。

 週刊誌も折込広告も「内容・コンテンツが判読できるなら、紙の質が多少悪くてもいいじゃないか」というワリキリもあるだろう。

 しかしそれならば「なにも紙でなくても、電子書籍・電子チラシでも内容は伝わる」のであって、人類の文化史を担ってきた紙媒体の存在意義もいよいよ曲がり角に来ていることを痛感する。
(23/5/10)

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