「24年はベイ優勝の年」
年による濃淡はありながらDeNAベイスターズファン歴も40年以上の私。98年日本一の際は海外に駐在していたので、熱戦を目の当たりにした記憶がない。
2年連続CS進出はしていたものの、今季はエースだった今永がメジャーに移籍したほかバウアーまで抜けて、東以外の投手陣はなんとも不安なメンバー。正直なところシーズン前は「2本柱の穴は埋めようもないし、ヘタすりゃ最下位に沈むことも覚悟しておかねば」と思っていた。
春先は首位に立ったこともあったがオールスター前後にはズルズルと9連敗。すっかり終戦ムードだったのが、9月に広島がまさかの歴史的大失速でなんとか3位に滑り込んでCSに進出した。
ペナントレースでの貯金はわずかに2。しかもエース東が故障、正捕手だった山本もデッドボールによる骨折で迎えたCSと日本シリーズだったのである(なんとか間に合った東はシリーズ第3戦で勝利投手に)。しかも相手はペナントレースを91勝49敗の貯金42、2位の日ハムに13.5ゲーム差をつけたモンスターのようなソフトバンクだ。正直なところ「優勝なんてトンデモナイ。4連敗というミットモナイことだけはやめてくれ!」と祈っていたのだ。
そして迎えた日本シリーズ。いきなりホームのハマスタで連敗した際にはソフトバンクの強さばかりが目立って「マジ、4連敗かも」と青くなった。それが敵地福岡であれよあれよと3連勝して、きのうのハマスタでの4連勝目である。阪神・巨人・ソフトバンクと戦ったポストシーズン14試合は10勝4敗。まったく夢のような展開だった。そして11月までこの14試合を楽しませてもらったことには感謝しかない。
「もうだめだ。今シーズンも終わりだ」と節目節目でガッカリしていた私に、決して諦めないスピリットを見せてくれたチームは本当にすごい。
「元日の能登半島地震」「パリ五輪」「大谷ドジャーズワールドシリーズ制覇」「石破首相の誕生と自民惨敗の総選挙」「米大統領選挙(あすが投票日だ)」いろいろあった2024年だが、私は生涯「ベイスターズが3位から奇跡の下克上を達成した年」として覚えていくことになるのだろうな。
(24/11/4)
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