ボッチャ
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。」
パラリンピックでこの競技の名前を聞くたびに、夏目漱石「坊っちゃん」の冒頭が脳内リフレインした。
熱心に観戦していたわけでもないのでルールや観戦ポイントがいまいちわかっていないのだが、カーリングに似ているのか。そういえば「ロコ・ソラーレ」の藤沢五月さんがボッチャのテレビ観戦に釘付けになり、「よし、頑張ろう、と練習に励んでいた」と話していた。
「ペタンク」をやったことがある
かつて、うちに「ペタンク」という競技の器具があった。目標の木のボールめがけて鋼鉄製の?球を投げて近づけるもので、ボッチャによく似ている。子どもにとってあの球はなかなか重かった。どういう経緯で我が家にやってきたのか。実家の誰があの球たちを処分したのかな。
ネットで調べるとボッチャは1980年代に生まれたということで、ペタンクの歴史の方がはるかに古い。「公益社団法人日本ペタンク・ブール連盟」なるものもあるのだね。かといって「よし、一丁ペタンクでもやってやろうか」と軽挙妄動しないのがアラカンの嗜みである。
それでも、久しぶりに夏目漱石は読み返したくなった。そんなパラリンピック閉幕後の2021年の秋だ。
(21/9/13)
実家の父によれば、ペタンクは父が仲間と普及をめざそうとスポーツ用品店に製作してもらったものの在庫だった。器具はいまも保有していて、「時折、孫と遊んでいます」とのこと。
(21/9/14追記)