【海日記】#6 葉山・芝崎海岸での磯遊び&ウミウシ探し(3)
2021年7月13日に行ってきました葉山・芝崎海岸でのシュノーケリング(フィンなし)で見つけた生き物を紹介します。今年初めて出会ったウミウシもたくさんです!
1. 6月26日の潮回り
この日は中潮。干潮時刻は13:19なので早起きせずとも磯を楽しめる日です。
干潮時の潮位が8cnなので、この時刻をめざして3時間ほど磯をごろごろしていました。
2. 葉山・芝崎海岸までの移動からエントリー
いつものようにJR逗子駅からバスで芝崎に向かいます。この日は天気があまりよくなく雨がぱらぱら降ったり止んだりの状態でした。
芝崎のバス停で降りて…
葉山ダイビングセンターさんの脇を通って海をめざします。
3分も歩かないうちに海が見えてきます。
到着〜♪
到着時の潮位は40cmくらいだったかな?
このくらい干いていれば問題なく磯に降りることができますね〜
満潮時にどこまで潮位が上がるか一目でわかりますね〜
見てのとおり、満潮時でも真ん中左側にある小高いところは水没しません。
平日の昼間なので誰もいませんね…天気があまりよくないのもあるとは思いますが…
移動中の潮溜まりに結構大きめのカニがいました。イワガニでしょうか?
水中からこちらを威嚇しているようです…( ´・ω・`)ナンモセンヨ?
いつものエントリーポイントです。
沖に向かって右側、真名瀬(しんなせ)側の方が浅いところが続くので磯遊びやシュノーケリングに向いていると思います。
沖に向かって左側はいきなり深くなるのでダイビングをする方は左側に向かっているようです。
3. 出会った魚の紹介
前半はちょっと深めのところを探索するのがルーティンです。魚を観察するのはたいていこの時ですね〜
それでは出会った魚たちを紹介しましょう!
エントリー直後のごく浅いところですがカゴカキダイを見つけました。
カゴカキダイ・オヤビッチャ・クサフグあたりが浅いところのレギュラーメンバーですね〜
今回はハオコゼもわりと目につきました。
かわいい顔をしていますがヒレに毒棘を持っているので要注意…
毒棘のせいで釣り人からは嫌われている魚ですねw
アイゴでしょうか?結構大きめのサイズでした。
丸っこい体は愛嬌があってかわいいのですが、これも背ビレや臀ビレに毒がありますので要注意です。
ゴンズイ玉が近づいてきました。
まだ小さいサイズのゴンズイなので玉になって近づいてきてもかわいいですね〜
大人サイズのゴンズイ玉は正直ちょっと気持ち悪いですw
方向転換して隊列が乱れました…
ゴンズイも毒棘を持っているので釣り上げだ時は要注意です。
そういえばここまで紹介した魚は全部毒棘を持ってますね…
頭隠してしっぽ隠さず状態のウツボがいました。
噛む力が強く危険な魚として紹介される魚でもありますが、こちらからいたずらしない限り襲ってくることはないし、むしろ臆病な感じもする印象です。
いつものクロダイでしょうか?
釣り上げられずに元気に泳ぎ続けてもらいたいものです。
ちょっと見づらくて申し訳ありませんがネンブツダイかクロホシイシモチの幼魚がいたるところで群れを作っていました。
頑張って生き残って大きく成長するんだよ〜
キヌバリ。相模湾での磯遊びで人気の魚といえばナベカとキヌバリだと勝手に思ってますw
ゆっくりと泳ぎ回るタイプの魚なので網でガサガサ派の方々がよく捕まえているのを見かけます。
4. 出会ったウミウシの紹介
続いてウミウシの紹介です。
今回は初めて出会った種類もいくつか見つけました!
シロウミウシ。相模湾の定番のウミウシですが牛柄と黄色の縁取りが綺麗ですね〜
オトメウミウシ。こちらも相模湾の定番中の定番です。
この個体は触角の色が薄くて短いようですがどうしたのでしょうか??
ベッコウヒカリウミウシ。
今回初めて出会ったウミウシです。それほどレアというわけではないはずなのですが…二次鰓の後ろについているピンク色のコブは発光瘤で暗いところでは光るようです。光っているところを見たいな〜
正面からのカットも撮っておきました。
ウミウシの正面顔も結構おもしろいですね〜
ヒメメリベ。ムカデメリベかもしれませんが…。
石をひっくり返すと高確率で見つかるエリアがありました。大きな口を広げてヨコエビとか小さな甲殻類を食べる肉食性のウミウシなので、餌が多いエリアだったのでしょうか??
ヨツマタミノウミウシ。
真鶴で初めて見つけてなんじゃこりゃ??ってなったウミウシを芝崎でも見つけました。おそらくそれまでウミウシだと気づいていなかったものをウミウシだと気づけるようになったせいだと思います。
別の個体も見つけました。
知ってしまえば見えるようになる典型ですねw
サキシマミノウミウシ。
相模湾では珍しいウミウシではないはずなのですが出会ったのは3シーズンぶりだったりします。元気に動き回っていました。
シラユキウミウシ。
もっちもちの白いボディにオレンジ色の点々と縁取りがめっちゃかわいい!
1cmくらいの大きさですが真っ白な体はかなり目立つので、そこにいれば見落とすことなくわりと確実に見つけられるウミウシだと思います。
クロコソデウミウシ。こちらも初めて出会ったウミウシです。
岩に手をついた時、指にもちっとした触感があったのでよく見てみるとこのウミウシがくっついていました。
黒い体に白線と黄色のアクセントとはなかなかおしゃれなやつですね!!
今回の「なんやこいつ…( ´・ω・`)??」です。
詳しい人に聞いてみたところヒメチシオウミウシ(Thordisa sanguinea)とThordisa Villosaの2つの意見をいただきました。それぞれ調べてみましたが…どちらでしょう??ウミウシは難しい…( ´・ω・`)
フジエラミノウミウシ。
今シーズンは芝崎でも真鶴でもよく見かけます。黄色のボディに青のミノが美しいので見つけるたびにガッツポーズが出ますw
5. 出会ったその他の生き物の紹介
魚やウミウシ以外にもいろいろな生き物を観察しています。
この写真にカニが写っているのですが…、どこにいるのかわかりますか?
捕まえました。
たぶんイソクズガニでいいと思いますが…違っていたらごめんなさいw
捕まえてみても藻の塊にしか見えないところがまたすごい…
お腹側を観察すると確かにカニなんですよね〜
体にいろいろくっけるタイプのカニはヨツハモガニやイッカクガニも磯ではみられますがイソクズガニが一番たくさんいろんなものをつけている印象があります。
戻しました。もうすでにどこにいるのか分かりづらいですw
これ何だかわかりますか??
正解はトコブシです。
トコブシを真正面から見る機会はなかなか無いと思いますw
こんな顔をしているんですね〜
ユウレイボヤ。
学生時代に実験に使っていましたw
ホヤ類は発生学のモデル生物なので、実習・実験でよく使われています。
ウミウシっぽくも見えますがヒラムシの一種です。
ヒラムシはあまり分類が進んでいないので、図鑑で調べてもだいたい○○の一種として紹介されています。
いろいろとバリエーションがあっておもしろいとは思うのですが…
6. EXIT
今回もたくさんの生き物と出会えました。
まだまだ暑い時期が続くので熱中症と水難事故に気をつけながら磯の生き物探しを楽しみたいと思います。
また会いましょう〜♪
前回の磯遊びはこちら「沼津・西浦での磯遊び&ウミウシ探し(1)」
今回の磯遊びの様子をまとめた動画はこちら↓
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