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【海日記】#10 真鶴・三ツ石での磯遊び&ウミウシ探し(4)

2021年8月1日に行ってきました真鶴・三ツ石でのフィンスイム&シュノーケリング(フィンなし)で見つけた生き物を紹介します。
今回はあまり潮位が下がらない日でしたのでフィンスイムを中心に2時間程度とやや控えめに楽しんできました。

1. 8月1日の潮回り

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この日は小潮なので1日を通じて潮位があまり変化しません。
どの時間帯に入ってもそれほど環境は変わらないのでのんびりと出かけることにしました。
海に入っていたのは11〜13時の2時間くらいだったので、常に潮位が100cmを超えていた感じですね。

2. 真鶴・三ツ石までの移動からエントリー

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真鶴駅に到着したのは10時少し過ぎるくらい。天気も良く暑い1日でした。

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ケープ真鶴に到着。
磯遊び目的の家族連れの方や釣り人など10人くらい乗っていたかな?
駐車場も大盛況でシーズン真っ只中という感じでした。
バスの本数はあまりないので車がある方は車で来る方がおすすめです。

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三ツ石方面の眺望はこんな感じです。潮位100cm前後だと三ツ石に繋がるごろた場はほとんど水没していますね…

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磯に降りてエントリー。
いつもウミウシを探しているタイドプールは完全に水没していますので、今回はフィンスイムを中心にいつもと違う光景を楽しめそうです。

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1時間くらい泳いでいたら少し波が立ってきたので、比較的影響が少なそうな浅いところに移動してウミウシを探しました。

それでは今回出会った生き物たちを紹介します。

3. フィンスイム中に出会った生き物

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ミナミハタンポ。
いつもウミウシ探しをしているタイドプールを通ったところ岩陰になっているところを中心にミナミハタンポが大きな群れを作っていました。
あのタイドプール付近も水没する時間帯は群れが出るんやな〜
ミナミハタンポかツマグロハタンポかはウロコの大きさで区別するのがわかりやすいのですが、この写真だと正直なところどちらかわかりません…

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ソラスズメダイ。
タイドプールだと2〜3匹で泳いでいることが多いのですが、ちょっと深いところに行くとこうなります。
特に珍しくはない魚なのですが、青い体できれいでかわいいので、初めて海で遊ぶ人にはウケが良いですね〜

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クロホシイシモチ。
こちらもそこら辺にいる魚ではありますが、今回は壁を作っていました。
ここまでの規模になると普通種とはいえ圧巻です!!

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ん…?あれはなんや??

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キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ひらひらと波に揺られる木の葉っぽいものが、なんか変な動きしとるな〜って思って近づいてみたらナンヨウツバメウオの幼魚でした!

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ナンヨウツバメウウオの幼魚と若魚。
相模湾の死滅回遊魚ではかなり人気の魚ですね〜。幼魚の木の葉に擬態したような体で浅いところを漂っているので、怪しい動きをする木の葉をみつけたらじっくり観察してみてください。
真ん中の個体は幼魚から若魚になったばかりくらいでしょうか?
成長して成魚になると外洋を泳ぎ始めるのでなかなか出会えない魚になってしまいます。

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ん…?
またなんか怪しい影が見えとるな…

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そう思いながら近づくいてみると…
イカ!?( `・ω・´)!!

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アオリイカ。
アオリイカが20個体くらいの集団を作って泳いでいました。
サイズ的にも今年誕生した個体やろな〜。ここまで大きくなっとるんやな〜!

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浅いところだったので波に翻弄されていました。
まあ、波に翻弄されていたのは私も同じなのですが…w
じっと観察していると体の色を変えたり、触腕を広げたりといろいろな変化があっておもしろい。
右上の個体のように触腕を広げるのは何のサインやろか??威嚇しとるんかいな??

真鶴でのフィンスイムは今年から始めたのですが生き物のバリエーション豊かで面白いな…。
魚群もなかなかの迫力なのでもっと早く始めていればよかったな〜w

4. 磯をごろごろしながら出会った生き物

40分くらい泳いでいると疲れが見え始めた上に波が少し立ってきたので、波の影響が少ない浅いところに移動して、ごろごろしながら生き物を観察しました。

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カゴカキダイ。
タイドプールのレギュラーメンバーではありますが人気のある魚ですよね〜。白・黒・黄色の縦縞模様がどこかのプロ野球球団を想像させますw

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チョウチョウウオ。
一番普通のチョウチョウウオなのでアクアリウムをやってる人からはナミチョウチョウウオと呼ばれたりしますが、標準和名は「チョウウチョウウオ」です。
死滅回遊魚の定番中の定番で真鶴の磯にもたくさん流れ着くので、磯遊びに来た子どもたちのターゲットになっているようです。

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こっちみんなw( `・ω・´)テレルゼ

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サラームミノウミウシ。
見つけたときはいつも見つけているイロミノウミウシだと思ったのですが、後から写真を見返して見ると何か違和感…。よく見ると触角の形がイボイボしているのでサラームミノウミウシというイロミノウミウシとは違う仲間だとわかりました。
ウミウシは区別はこういった細かいところでも区別されるので油断なりませんw

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これもよくわからないウミウシです。
見つけたときはヤツミノウミウシ??って思ったのですが、写真を見返すと黒いまだら模様が無い…。図鑑で調べるとガーベラミノウミウシかなぁ…?と思いつつもそれだとえのき茸っぽい感じが足りない…。
詳しい人に聞いてみたのですが、ホリミノウミウシ?ヤツミノウミウシ?ガーベラ??といろいろな意見が出てきてやっぱりよくわからないという結果になりました。
ウミウシではよくあることです。

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ハクセンミノウミウシ。
幾何学模様っぽいデザインがスタイリッシュで個人的には好きなウミウシです。
体長5mm程度なので知っていなければ見つからない類のウミウシでもあります。

6. EXIT

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そうこうしているうちに風が強くなって、白波が立ち始めたので今日はこのくらいにしておきましょう。
潮位100cmの真鶴に来たのは実は今回が初めてだったのですが、それなりの楽しみかたがあることがわかったのが大きな収穫です。

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それではまたどこかの磯でお会いしましょう〜♪

前回の磯遊びはこちら→「真鶴・三ツ石での磯遊び&ウミウシ探し(3)」

今回の磯遊びの様子をまとめた動画はこちら↓
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