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50代再就職・始めの1ヶ月が過ぎて

新しい職場の1ヶ月

 新しい職場での始めの1ヶ月の後、年末の休暇に入れたのは幸いでした。
環境に慣れるって、エネルギーが必要ですね! 私、新しい職場に通うことがこんなにくたびれるとは思いませんでした。新鮮なうちに、今考えていることをざっくりとメモしておこうと思います。

 新しい仕事は以前とは全く違う業界なのです。見ること、聞くこと新鮮で、今までぼんやりと問題だなあと思っていたり、このままいくと世の中危険だなあと感じていたりしたことへの解決策が見えてくるような、ワクワク感を感じます。
 今まで手に取らなかったような本を読んだり、動画を見たりして、世の中にはいろんな動きがあるなあと新鮮な驚きがたくさんあります。下の三点は、冬休みに読む本。

 SDGsなんて、以前の職場にいた時はものを売るための方便だと思っていました。今の仕事場では、SDGsのわかりやすい取り組みからこぼれる部分はどこなのか、そこに目を向ける必要がある、と言われてはっとしました。

 一方で、その中に私の居場所はあるのかしら? 私に出来ること、これから覚えていくことでちゃんと役に立つようになれるのかな? というのは全くの未知数。けっこう怖いことです。
 期待して下さっているのは、ありがたいことによくわかります。
 今働いている皆さんと出自の違う私をどうやって役に立てていくのか、忙しい業務のかたわらガイダンスして下さっているのは申し訳ないような気持ち。

 細かいことですが、旧職場ではウィンドウズを使っていました。
 しかし失業期間中の一年近く、ずっとMac Bookを使っていたのでウィンドウズに戻るのに思いのほか骨が折れました。
 右クリック。君の存在をすっかり忘れていたよ‥‥‥。

 頭の中を切り替える作業は、Macからウィンドウズに調整する以上に難しい。
ずうっと勉強続きで楽しいけれどしんどいです。そのうち「csvをダウンロードしてグラフにする」なんてことが出来るようにならなくちゃ(何を言っているかわかっていません)。

 すぐに出来るよ!と言っていただけるのはありがたい。でも、全部そんな調子なので、仕事以外のことを考える余裕が出てくるのはまだまだ先かも。

 そんな中で、着付け教室の師範科のレポートを月に一回提出しなきゃいけなかったんですが、流石に12月のそれはキツかった。1月からは、ちょっとそちらはペースダウンして、着付けの先生になるのは長期目標に修正します。

 なにしろ、昨年2月から9月までは週に2〜4回通っていて、すごい勢いで勉強してました。通常何年かかかる着装師補、着装師のお免状を12月にいただきましたからね!

マインドフルネスには助けられました

 仕事を辞めた昨年の春頃、やっぱり精神的には不安定だなあと感じていました。その頃オンラインでマインドフルネス瞑想の会に参加することに。座禅みたいなものです。茶道セミナーで、禅の考え方に触れることはありましたが実際座ってみるのは初めてでした。

 自分の脳が勝手に考える不安なストーリーを手放す訓練、「脳の筋トレ」というプラクティス感覚が面白かった。瞑想といっても神秘的な要素はほとんどないのです。

 京都に茶道の研修会に行っていた時、早速役立ちました。全くレベルが違う実習会に紛れ込んでしまって、毎日予習・復習が追いつかないような状態でしたが、「どうしよう」「恥ずかしい」とは考えず、ひたすら予習、復習(京都に泊まっているのに時間が惜しくてコンビニごはんとか‥‥‥)。
 その時、マインドフルネス講座で教わった「勇者になる!」という言葉を唱え続けました。迷わず、とにかく行動する、という意味です。
 今も、その時と同じような気持ちで過ごしています。
 
 人と比較しない、過去を後悔しない、くよくよ悩まない、ということには特に気を付けました。在職中から、毎朝通勤途中にこの本の、その日開いたページを読んで仕事に向かうのを習慣にしていました。茶道の影響でこういう考えに親近感があったのですね。リンク先の、章立てを読んでいただくと、おおよそのイメージがわかると思います。

運命に引き寄せられている感じ?

 後から思えば、めったやたらと行動しまくって、合わないこともたくさんありました。本当にお恥ずかしいかぎり。でも、やってみないと何が正解か全くわからなかったのです。スマートさのかけらもありませんでした。

 今日も、早期退職者募集になんの準備もなく応募するのは勧めない、という記事を読みました。当たり前ですよね。私は「もう続けられない」と思っていたので、仕事のあては全くない状態で辞めてしまったのでした。やっと、なんとかやっていけそうな道の入り口にたどり着いた、というところです。

意外と、私だけの問題じゃないかも

「誰一人取り残さない社会のために」というオンラインセミナーを聞いていて、日本中で離職した40〜60代の人たちを、どう社会貢献に取り込むか、という話が出てびっくりしました。私は個人的にそういう世界にたまたま入ったと思っていたのですが、これは私だけの問題じゃなかったんだ。世の中が大きく変わっていっている流れに、乗っかっているだけなのかもしれない。

よく頑張った、がむしゃらに行動した2021年

 はじめに考えていた場所とは全く違う地点に流れ着いた2021年。くよくよ悩まず、なるべく行動することに徹した結果です。今までの私とは別人格みたいです。以前は動かず、趣味は「妄想すること」でしたからね! たくさんの方々に話を聞かせていただけたことは以前にも書きました。「困った!」と言い続けたら、思ってもみなかったほどたくさんの方が手を差し伸べて下さって、本当にありがたかったです。同じように困っている方の、少しは参考になるかと、書いてみました。

自分のペースを守る

 一つ気を付けようと思っていることがあります。
 今までのように、結果を出すまでガムシャラに一人で頑張る、というのはもうやめようと思っています。慣れない環境でそれをやると絶対体を壊す。仕事の成果には、ちょっと距離を置く。冷静に戦略をたてる。それ以外のことは削ぎ落とす。当面の方便です。

 今年の年末年始、あえて大掃除はやめました。失業期間中、そこそこ掃除していて今までより家の中がきれいだったこともあります。今回は、やりたいことの優先順位をつけて、出来ないことはやらないことにしました。余裕のある時でないと頭に入らないことを読んでおきたかったり。
 
 年末にひとつどうしてもやりたいことがありました。
 通っている地元の和裁教室で、大晦日の夕方にお汁粉を食べながら落語の「芝浜」を聞く、というイベントがありました。これだけは参加しようと決めていました。普段着の着物に半幅帯を結んで。着付け教室のお免状授与式の余興でも、落語の席が設けられていてとても楽しかったのです。年末忙しかった夫も、なんとか時間を捻出して一緒に行ってくれました。
 目の前で語られる物語に集中する時間、というのはとても良いものでした。

2022年の初めに

 なんか、こう、細胞入れ替え中というか、さなぎに入っているさなかというか。2022年がどんなふうになるか、全くわからないですけれども、なんとかまあ、前を向いて進んでいきたいと思います。皆様、本年も良い年になりますように。遅くなりましたが、新年のご挨拶でした。



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