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天皇誕生日に誕生日寄付について書いてみた

 ご無沙汰しています。毎月一本は書き続けていたnoteですが、かなり間が空いてしまいました。新しい職場で、一生懸命頑張っています。

 正直、毎日いっぱいいっぱいで余裕がありません。なにしろ不慣れな事務仕事なもので、調べ物をするにも、書類を書くにも、データを入力するにも時間がかかるのです。ちょっとずつ、進んで行くしかありませんね。タイピングは、以前よりずいぶん早くなりましたよ!

 本日は天皇誕生日、週の半ばに1日おやすみがあると、ほっとしますね。せっかく天皇誕生日なので、私がいま仕事で関わっている「誕生日寄付」について話をさせてください。

 寄付っていうと、以前大変仲良かった同僚が結婚したとき、引き出物のセレクションの中からユニセフへの寄付を選んだことがありました。当時は、引き出物カタログの中に欲しいものが無かった。実家住みの独身でしたから食器はいらないし、食べ物を選ぶ手もありましたが、後に残らないのもちょっと物足りない。

 結婚したのは大事な友人だったのです。新入社員の頃からの同僚でしたが、すでに職場は別々だったので、ちょっと思い入れがありました。ユニセフの寄付は、海外で飢えている子どもたちへの食料支援だったか、ワクチンだったかもう覚えていないのですが、どこかの子どもたちが元気に暮らせるように祈ることが、友人の結婚への花向けになる。悪くない思いつきだ、とほっこりした気分になりました。

 20年以上前のことですっかり忘れていましたが、今の職場で「誕生日寄付」という試みに出会って思い出しました。誕生日寄付というのは、自分の誕生日に、寄付をしよう、というムーブメントです。

 誕生日には普通はまわりの家族や友人が誕生日を迎えた人にプレゼントして、お祝いしてくれますよね。誕生日は、誰にも等しく一年に一回訪れます(2月29日お誕生日の方、ごめんなさいね!友人にも2名いるので)。その時に、生まれて来たことに感謝し、ありがとうの気持ちを、他の誰かの幸せのために少しお裾分けする。

 お茶を習ってから「感謝して」というアクションが身近になりました。お茶を点てていただく時、少しお茶碗を捧げるようにする動作です。のちに、その動作で感謝を伝える相手は、お茶を点ててくれた人に対してだけではない、と教わりました。

 お茶を栽培する人、お茶を加工する人、お茶碗を焼く人、漆を採る人、炭を作る人、ずっとお茶を伝え続けてくれた先人たち、お教室を準備してくださる先生。誰が欠けても、お茶をいただくことは出来ないですよね。

 両親はもう亡くなりましたが、元気で、誕生日を祝えるのは、たくさんの善意と幸運に支えられているのだと。支えられたことへの感謝を、次に誰かを支えることでつなげていく、というのがとても良いと思いました。

「誕生日寄付」の寄付の先は、病気の子ども、家庭に困難のある子ども、病気の子どものきょうだい、障がいのある子など、様々な生きづらさを感じる子どもや若者を、支える活動をしている団体です。

 ちょっと宗教っぽい、と思われるかもしれません。私は、特定の宗教の信徒ではありませんが「宗教的な」考え方は人を幸せにすると思っています。私の場合、「誰かを支えることで感じる幸せ」は、サッカーから学びました。

 だって、勝つか負けるかわからなくても、たとえ負け続けても、応援しますよね。誰かを応援できることは、とても豊かなことだと思います。応援することで、いろいろな世代の友達も出来ますしね。ああ、そうか。「サッカーは宗教」とは、良く聞く比喩ですよね。

 私の誕生日は1月です。この文章は自分で寄付する時に書こうと思っていたのですが、今日までほんの数時間座ってこれを書く余裕が持てませんでした。やれやれ。来年の誕生日は、もう少し余裕を持って仕事できるようになっていますように。

 誕生日寄付は、ご自分の年齢に因んだ寄付をしてくださる方も多いのです。この1月で私は54歳になりました。5400円でも良かったのですが、今年は新しい仕事に就いて生まれ変ったような区切りの誕生日ですから、ちょっと頑張ったつもりで1万5400円を寄付しました(5万4000円までは、ちょっと思い切れませんでした)。逆に、寄付はお金持ちのするもので、一口10万円の世界でしょ、と思っている方から見ると「そんなちょっとでもいいの?」と感じるかもしれません。

 寄付の金額は、ひとそれぞれ。運営側としてはなるべく沢山の方に賛同していただきたいので、一口千円からですから、千円寄付してくだされば本当に嬉しいです。実は、この「誕生日寄付」の発想のもとは川淵三郎さんなのです。

 川淵さんはJリーグ立ち上げの際、収益金の中から「公益財団法人さわやか福祉財団」に寄付をしたそうです。利益は各クラブに分配するべき、という反対を押し切って、公の団体としてのJリーグのヴィジョンを示したのだそう。

 その時以来、個人でも寄付を続けていたそうです。忘れないよう一年に一回、ご自分の誕生日に。「寄付金額は、どれくらいするものですか。」と福祉財団の長である堀田力さんに聞いてみた時の答え「ちょっと痛いなと思うくらいが良いですよ」というのが傑作です。1万5400円は、今年の私にとって、「ちょっとイタイ」金額なのでした。

 よろしかったら、お誕生日の登録だけしてみてください! 寄付する、しないはご自分のお誕生日までゆっくり悩んで、良いと思ったらご参加くださいね(あと、登録の際にここが使い勝手が悪い、などありましたらこっそり教えてください)。

 寄付の申し込みフォームにメッセージを書く欄があって、公表可能と意思表示くださった場合はホームページに載せています。感動的なメッセージも多いです。インスタグラムでも、いただいたメッセージを今後は出していきたいなあ。

 ご自分の誕生日とは違う日付(登録するので、誕生日はわかる)に寄付してくださった方がありました。メッセージに「亡くなった夫の誕生日に」とあり、はっと胸をつかれた思いがしました。

 来年は、自分の誕生日だけでなく、亡くなった母の誕生日に寄付しようかな。母は、きっとこういうの好きだったと思うので(ただし金額は半分にしよう)。

 最後まで読んでいただいてありがとうございました。再就職決まったので、プロフィールもそろそろ変更しようと思います。





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