身体障害者の子供に生まれた、発達障害者。

私のこのエッセイが、誰かを傷つけかねないことは充分理解しています。
それでも書きたかった。
同じ境遇の人のため?いいえ、私のために。

私は、身体障害者娘としてこの世に生まれた。
子供の頃は特別なんとも思っていなかった。
母の背骨が曲がってて、歩けはするけどびっこを引く。
股関節に人工の何かが入ってるんだという。
でも、障害者枠で働くぞ!
と簿記の資格をとったり働くそういう母だった。

父は今で言うADHDだけど認定は降りてない。別に本人は困ってないから良いと思う。

そんな両親から生まれた初めての娘が。私だった。
私の妊娠出産のため母は仕事を辞めた。
父はただのチンピラ風来坊だったが定職についた。
母は私のためにキャリアを手放さざるを得なかったんだと思う。
身体障害者でも、人より優れていると証明できたキャリアを
私のせいで。

だから母は繰り返し言ってた
「あーあんた出来てなかったらなー今頃郷ひろみと結婚できてたかもー」

冗談だろうけど私はむねがぎゅうぎゅうになった。
お手伝いはそこそこやった。
最重要は母の靴下を脱がせること履かせること
なぜなら母は障害特性で足まで届かせられないから。
私はなんのためらいもなく母に跪いて靴下を履かせていた。

でも、私が運動靴の紐が結べないことに関しては「いつまでもできへんねんなー練習して」と怒られたから
おばあちゃんと練習して
それでも無理でマジックテープの靴をずっと履いてた。

たぶんに母は自分の障害を、努力でクリアしてきたんだろう。

だから私に関しても、努力でできると思ったんだろう。
それが悲劇の始まりなのに。
#毒親 #親が障害者 #発達障害

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