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真人間を目指すオタク、FEELCYCLEに行った結果【メンタル編】

腐ったオタク活動に力を入れすぎた結果、小汚いオタクになってしまった1人の腐女子がせめて見た目だけでも真人間を目指して活動した記録。今回は激務が祟ってだるだるのだらしない見た目のをなんとかするためにFEELCYCLEに通ったら主にメンタル面にどんな変化が起こったのかを綴ってまいります。


1.オタクmeets非オタ

FEELCYCLEですったもんだな体験レッスンを経て会員になりそれからレッスンを受けまくった結果体がどうなったのかは前の記事( https://note.com/halk_mthink/n/n3da645774ed1 )に記載しておりますが、まずFEELCYCLEが5年も続いた理由ってなんだろうって考えた時にどんな会員に対しても会員一人一人のデータを頭に入れた上で肯定的かつ明るい言葉をかけてくれるインストラクターの皆さんの暖かく朗らかな心遣いの接客があったから。ほんっとにこれにつきます。多分これがなかったら5年も続けてないですね。下手したら3ヶ月くらいで満足して退会しています。

まず、本来の私のメンタル面のスペックは

  • スーパーマイナス思考でリスクを異様に怖がる

  • 学生時代のいじめによる不登校の結果立派な人間嫌いのコミュ障に

  • 二次創作小説を通して私を認めてくれるオタクとはオタク趣味を通して最低限会話はできるけれど自分の話したい話題をひたすら相手にぶん投げるだけの会話のスーパードッヂしか出来ないので長続きする人間関係を作れた試しがない

  • オタクじゃない奴と会話……?とんでもねぇ!!

  • 特にオタクと話が合わなさそうな陽キャの美男美女が怖い病に。特に陽キャの美男子怖すぎる。

絵に描いたような社会に出てもスクールカースト底辺を引きずっているコミュ障オタクでした。私が男性だったら弱者男性って言われる括りにはいってたんだろーな……

そんな私が弛んだ体を引っ提げて入会したのは

Let your life be more brilliant(貴様の人生をもっと輝かせてやるぜ)

をスローガンに掲げた暗闇フィットネスFEELCYCLE!眩しい……今まで暗闇どころか漆黒のネズミ色人生の私には眩しすぎてムスカみたいになりそうです。だからこそ入会当初は3ヶ月で辞める気満々でした。それに、当初はこのスローガンも「あー、そーゆー綺麗事をとりま社風として掲げてる会社ってあるよねー」程度にしか思っていませんでした。内定もらえなくて拗れて斜めから企業を見てる就活生じゃないんだから……

さて、なんとかかんとか体験レッスンを終えて無事入会した私。自宅から1番近いお店(体験レッスンを受けたお店とは別店舗)に初来店です。さて、どんなレッスンが待っているのやら……と入店したら亀梨くんと跡部様が合体したようなイケメンがカウンターの中で作業をしています!

イケメン「あ、おはようございます!」
私「……ウス」

イケメンの爽やかな挨拶に思わず樺地みたいな挨拶をしてしまいました。……ねぇ!体験レッスンのShioriさんといい、このジムイケメン美女率異様に高くない!?顔採用でもしてんのかよ!

……つか、あのイケメン、ここで働いてるって事だよな?カウンター作業してたし……それに運動もできるんだろーし、この仕事してるって事はめちゃくちゃ陽キャでリア充のはずだ……

おでの1番苦手な人種だー!!怖いよー!!おうちかえゆ!!

と、自店舗1日目からこの体たらくでした。今思うとイケメンに失礼すぎますね……面目ない……ですが、ラスターへの参加は決定事項ですし、それに向けて体力作りをせねばなりません。イケメン怖いと泣いている暇はありません。2回目からはバイクのセッティングは自分で行わないといけないため、体験レッスンのお店で教えてもらった事を思い出しながらセッティングをなんとか終えて待機していると本日のレッスンはあのカウンター作業をしていたイケメンさんが担当のようです。まぁレッスン中はこのイケメンさんのいうことを聞いて黙々とやってりゃいいからな……後ろの目立たない席だし……とか、思ってたら……なんかこのレッスンすごくプッシュアップが多いんですけど!!もう肩が痛いんですけど!!無理!休憩!と、プッシュアップを辞めようとしたら……

イケメン「Don't stop!!」

ふとイケメンをみるとこちらを思いっきり見ています……

びえー!!!こあいよー!!!

しかも、なにを思ったのか定期的にこちらの様子を伺いつつ声かけをしてくるイケメンさん……さらに体験レッスンにはなかったRUNという動作(音楽のリズム関係なしにペダルを全速力で踏み続ける動作。ロードバイクでいうところのスプリントみたいな)まででてきます。この動作が非常に大変です!ヨボヨボ漕いでいたらイケメンさんがこちらに言ってきます。

イケメン「Pick up your pace!! Ruuuuuuuunnnnnn!!!」

漕いでます……やってます……これが私の全速力なんでつ……ゆるちて……

この時の私は思うまい……このイケメンが私のコミュ障脱却のヒントになるだなんて……

2.初めての推し

このお店でBB1を担当しているのは上記のイケメンともう1人のインストラクターさんのみ。イケメンさんはなんか怖いからもう1人の方にメインで行こうかな……名前からして明らかに女性だろうし……(当時男性よりも女性の方が若干コミュニケーションのハードルは低め)と、予約。

したら、なんかオーガニックカフェの美人すぎる店長みたいな雰囲気の女子が出てきましたよ!やっぱ顔採用してるでしょ!!で、その肝心のレッスンは……キツイ!イケメンさんのレッスンと同じくらいキツイ!!脚が早すぎてついてゆけねぇ!!BB1って初心者向けレッスンじゃなかったの!?と、目を回していたら

美女「できる限りでOK!!Yes!!So nice!!」

と、明らかに私の方を見て私の頑張りを指差しで讃えてくれています。また、FEELCYCLEでは大体1レッスンにつき最低1曲は0.5キロのダンベルを使う曲(ダンベル自体を使用しないレッスンやダンベル曲が2曲以上存在するプログラムもあります)が存在するのですが、0.5キロと侮ることなかれ。慣れないうちはダンベル曲に到達するまでに体力を消耗しきってるので、ダンベルの上げ下げだけでめっちゃくちゃ辛い!!

もう無理……休憩……と、心が折れる瞬間、美女が私の目の前にやってきてダンベルを上げ下げして見せてくれます!

美女「Yes!!あと少しやって見て!!」

……美女にそう言われたら頑張るしかねーッショォ!!と、なんとか奮起して二の腕に鞭を打ってダンベルを最後まで上げ下げして頑張りました。そんなこんなで、最初はそのイケメンと美女のレッスンをループで受けまくった結果、2人に「なんかいつもBB1にいる初心者の客」と認知され、「今日も頑張りますね!」と声をかけられて人見知りを発動して挙動不審な態度をとるなどしたりして2週間過ぎようとしていました。

その日は仕事前に美女のBB1を受けた後に出社をしようとしていたところ……

美女「これからお仕事ですか?頑張ってくださいね!いってらっしゃーい!」

「ありがとうございました」でも「またお待ちしています」でもなく……「いってらっしゃーい!」……ここ、私の家じゃ無いし、美女にとって私はただのお客さん①みたいな存在だろうに……なんなの!?この温かい気持ち!(トゥンク)

たとえ、レッスンでへっぽこな漕ぎしかできなくても、人見知り発動して挙動不審な態度を取ってしまっても、アパレルを購入しない売上に貢献しない客だとしても、

「あなたは私たちのお店を一緒に盛り上げる大切な仲間の1人」

として、接してくれたみたいで凄く嬉しかったのです。また、美女のレッスンを受けて帰り際美女にお見送りしてもらってるうちに、時間があると美女は私にどんな思いで仕事をしてくれているのか話してくれるようになりました。

美女「この仕事をしているから信じてもらえないかも知れませんが、私本当に運動できないんです。本当に。学生の頃の体育は2だったし、趣味でダンスはしてましたけど人より練習しないとできないし……ここに入社してからもそうでした。BB1すら最後まで漕げなくてバイクの上で泣いてばっかりでした……だから私、運動が苦手な人にこそ私のレッスンを受けて欲しいって思って毎回BB1をやってるんです。回数を重ねてゆくうちにきっとできるようになるから、1回の失敗で心を折らないで欲しいって。だって私がそうでしたので!」

あ〜……やっぱり私が運動得意じゃ無いのバレてたか……wよりも、美女の仕事に対する熱意に触れたことでなんだかこちらも心の奥の方が熱い気持ちで溢れてきました!よく思い起こすと美女のレッスンは「ううう……ここしんどいよ……」って場面になると声かけがあったり、レッスン外でも「またできなかった……」と凹む私を思いやる言葉をかけてくれたり。運動ができない立場だったからこその思いやりと寄り添う姿勢が凄く素敵だなと!そんな思いやり溢れる美女に対して、私も彼女が提供してくれる仕事に感謝を感じながら思いっきり楽しんで彼女にお客さんとしてできる範囲のことを返してゆこう。それが彼女に対する礼儀だなと。

……まぁ、この流れでもうみんな分かってると思うけど、この美女がFEELCYCLEでの生まれて初めての私の推しでした。彼女が「どんな人にも門戸が開かれているフィットネスジム」を作ってくれたからこそ、なんだかんだで私は5年もFEELCYCLEを続ける事ができているのではと私は今でも思ってますし、彼女はその後他のお店に人事異動しその数ヶ月後に退職してしまいましたが、彼女は言うまでもなく永久に私の1番の推しです。

3.コミュ障オタク、イケメンに学ぶ

FEELCYCLEには不定期に人事異動があり、大好きなIRさんが他のお店に配属されてしまったり、逆に大好きな他店のIRさんが自分の所属店舗にやってきたり……とお客側もお気持ちがザワザワするイベントですが、どう言うわけか初めて自店舗で初めて漕いだイケメンさんはずーっと私の所属店舗にいてくれました。イケメンさんは私が入会してから大体2年くらいいてくれたので、なんだかんだで長いお付き合いとなってしまいました。

その2年間の最初のうち数ヶ月はコミュ障と若干の男性恐怖のせいで、せっかくイケメンさんが挨拶をしてくれても樺地みたいな挨拶しかできなかったのですが、ちょうどその頃、コロナショックで派遣の求人が干上がってしまい私は無職となってしまい、日々求人にエントリーして1000件エントリーして1件やっと面接を受けられるか受けられないかみたいな状況で、失業保険でなんとか食い繋ぎながら「もっと……私にコミュ力があれば……」などと思いながらFEELCYCLEに通っていたある日、新作のアパレルが出たからどうですかー?とイケメンさんが話しかけてきてくれました。

イケメンさんと私は特に共通の話題があるわけでもないし、新作アパレルが出た時の販促の声かけくらいしかあまり会話をしていなかったのですが……

「そーいえば、ハルさんはあんまり青いウェア持ってないですよね?コレとかどうですか?」

え……このイケメン、私を下の名前で呼んだぞ!?!?どこに行っても名字でばっかり呼ばれるこの私を!!!下の名前で!!!!

ヤダ!どうしよう!好きになっちゃう!!(トゥンク)

……みたいな感情は一切湧きませんでしたが、なんだか嬉しい気持ちになりました。結局そのアパレルはお金がないからとお断りしたのですが、

イケメン「そうですか……でも、青は好きなんですよね?私服は青よく着てますし」
私「そうですね。青は好きでよく着てます」
イケメン「よし!青ですね!覚えました!青いアパレルが入ってきたらハルさんにおすすめします!」

……この人、絶対プライベートモードだったら私みたいなのに話しかけるタイプじゃねーよな……つか、この人と私、鋼の○金術師の人体錬成で言わせれば大体同じ素材でできてるのに何でこんなにコミュニケーションが円滑なんだよ……このイケメンさんみたいに趣味の合わない人ともサラーっと会話できる方法ってないかなぁ……

……と、言うわけでイケメンさんはじめ、FEELCYCLEのインストラクターさんたちがどんなふうに年代も(多分)趣味も違いすぎるお客さんたちとどんなふうに会話をしているのかを観察し、私と一体何が違うのだろうと比較してみました。その結果……

この人たち人類を恐ろしいものだと思っていないようだぞ!?

特にイケメンさんはどんなに趣味の違う人間も「人間性が違っても共通点がなくってもなんかない限り人間は俺に危害を加えてこないから大丈夫」というスタンスが大前提でお客を観察し、お客と自分の共通点を素早く探してそれをきっかけにお客が受け止められる情報量の話題をお客に投げながら会話のキャッチボールをしていることに気がつきました。

対して私は前述の通り幼少期のいじめが原因で人間嫌いを派手に拗らせて「オレ、人類、嫌い、特に、男、嫌い」とコミュニケーションを取る以前に人間をシャットアウトしてしまっていることに気がつきました。

そりゃそーだ。どーりでコミュニケーションの改善の本を読んだり、アドバイスもらったりしてもコミュ障が治らねーわけだよ!根本から人間を拒否ってんだからそれ以前の問題だよ!と、言うわけでまずは「人間は怖くない。話しかけてもこちらに危害を加える人はまずいない」と意識を改めるところから始めました。

これがまた効果覿面で当時、イケメンさんの他、羽○結弦君系の美少年とラテン系マッチョ紳士の3名の男性インストラクターさんがいらしたのですが、最初こそ彼らにビビり散らかして女性インストラクターさんたち以上に挙動不審な態度をとっていましたが、意識改革をした結果、きちんと彼らの目を見て挨拶を返せるようになるところまで改善しました!樺地の挨拶ではなくちゃんと「おはようございます」「こんにちは」「よろしくお願いします」「ありがとうございます」が言えるようになりました!(コミュニケーションの基礎中の基礎ではありますが、当時の私は三十路過ぎてるにもかかわらず大真面目にこれができていなかったのです)

それができるようになったら、今度は会話をしてくれるインストラクターさんを具に観察し、「今、彼ら彼女らと自分はどんな流れでどんな会話をしているのか?」「それを踏まえてどの言葉や話題をどのくらいの情報量で投げれば良いか?」「相手との距離感を冷静に見極める」この3点に気を配って話すことを心がけ、レッスンで体を鍛える以外にも密かにインストラクターさんたちと会話をすることでコミュニケーションも鍛えていたりしていました。……まさかこんなところでAセクシュアル自認エピソード(https://note.com/halk_mthink/n/n386b66fb5bca)で登場したミックスバーのママさんの教えを実践できるとはな……

その結果……気がついたら私、仕事で初対面のお客様とお話しする場面で変に緊張しないで喋れるようになっていました!

やっぱり、人間が嫌いと人間をシャットアウトしてるうちはどんなコミュニケーションテクニックを身につけてもなーんにもならないのだなぁと、コミュニケーションはまずは人間に興味を持ち、相手の事を思い考えて初めてスタート地点に立てるのだなと、イケメンさんの接客を通して学ぶことができたのは私に取って財産となりました。

今となっては最初こそ苦手意識満載な態度で申し訳なかったなぁ……と思いつつ、まさかフィットネスジムで私の根深いコミュ障が改善するなんてなぁ……ほんっとにありがてぇ……

4.人が人とぶつかり合って磨かれる場所

コミュ障修行……とはいいつつも、インストラクターさんたちとの会話も楽しいもので……wコミュニケーションをとる時に気をつけたいことを心がけることはしてはいましたが、大方は楽しくおしゃべりしてたらコミュ障治ってました。ガチで。冗談でもなんでもなく。それにインストラクターさんたちは接客のプロですしね。

この他にいわゆるジム友さんも数人でき、そのジム友さんたちともコミュニケーションの際に気をつけることを心がけて会話をすることでさらにコミュ障は大分改善されました!

これを踏まえた上でコミュ力って人と人がぶつかり合わないと磨かれないんだな……と言う学びがありました。どころかコミュ力って人と会話をしていないとどんどん衰えてゆくものなんだなと。

幼稚園〜中学のいじめで立派な人間嫌いでもちろん、義務教育期間中は登校拒否をかまして家族とですら会話が必要最低限だった私。

そんな人間が突然社会に出て面接受けて就職してビジネスの会話しろって言われても出来るわけがねーんだわ。

少なくともコミュ力が小学生以下なんだからな!!

それがFEELCYCLEに通ってインストラクターさんはじめジム友さんたちと会話をして関わることで私の小学生以下だったコミュ力が高校生レベルくらいには復活できたかなと!

コミュニケーションが上手くいかない根本原因を気づかせてくれ、人と絶対に最低でも一言二言会話をしなければならない場所でもあるため、私みたいな人間には本当にちょうどいい修行の場であると同時に、「私本当は人間と会話できるじゃん!人間のこと好きじゃん!」と思っている私もおり……冷静に考えるとすごいことです!人格改造レベルです

それを踏まえると、FEELCYCLEのスローガン、「Let your life be more brilliant」って大袈裟でもなんでもなくほんっと「それなー」って思います。

私とは世代も趣味も話題も何もかもが違う若いインストラクターさんたちはじめ、色々な人間性や好みを持ったジム友さんたちと会話をすることで今までいた世界では気がつかなかったことを気づけたり、新たな自分の特性を見つけたり……FEELCYCLEはジェムと言うブリリアントカットをされたダイヤモンドを上から覗いたようなマークをロゴに掲げていますが、「ダイヤモンドはダイヤモンドでしか研磨できない、人もまた人と交わることでしか研磨できない」って言うメッセージをこめてるのかなぁと今は思っています。……ただの客だから深くは知らんけど!

コミュ障も治ったし、インストラクターさんたちやジム友さん達と健全な人間関係を作れるようになりましたが、まだまだFEELCYCLEに楽しく通いながら達成したいことはあるので通える限りは楽しく通えたらなと思いながら通っています。

人格だけじゃなくてそろそろいい加減に、空条徐倫みたいな体型になるために体も磨き上げたいですね……ハイ。(ポテチを食いながら)

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