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『わたしは光をにぎっている』

こんにちは。たかくです。

ボクのnoteで、初の映画評論です。

ブーメランが飛んでこないか、ドキドキです。💦💦

でも、書かずにいられなくなったので、書きます。

今日のテーマは、『わたしは光をにぎっている』

若き俊英、中川龍太郎監督の作品です。

以下、ネタバレありますので、注意のほど。

ストーリー

・舞台は、再開発の波が押し寄せてきた、東京の葛飾、立石。

・故郷を離れ、1人の少女、宮川 澪(松本 穂香)が立石にやってきます。

・澪は、亡き父の友人、三沢 京介(光石 研)が営む銭湯に住み込みます。

・内気で引っ込み思案の澪ですが、少しずつ、少しずつ、友だちができ、仕事を覚え、しゃんとしていきます。

・しかし、時代の荒波に勝てず、銭湯はついに廃業に.....。

ヒロイン

・ヒロイン「澪」を演じるのは、松本 穂香

事務所の先輩、戸田 恵梨香、そして、有村 架純に比べて、世間的には、まだまだ地味目かなー。

・でも、ボクは、松本 穂香って、「目で演技ができる女優さんだなー。」って、常々思ってます。

・「わたしは光をにぎっている」の中でも

    ・上京して、京介にあいさつするときの不安でビビりまくった目

    ・スーパーのパート職を得たものの、勝手がわからず、右往左往する目

    ・銭湯の手伝いに、居場所を得た時の、希望を得たような目

    ・「みかん風呂」を企画したものの、娘がアレルギーを持つモンペに大クレームを食らい凹む目

    ・廃業が決まった後、男湯と女湯の間越しに、京介に「しゃんと終わらせましょう。どう終わるかって、たぶん大事だから。」と語りかける、凛とした目

    ・立石を去るとき、京介にあいさつする凛とした目

  と様々な目を見せてくれました。

朝ドラ『ひよっこ』の澄子(食いしん坊のメガネっ子)は、素敵な女優さんになりました。

ラストシーン

・ラストシーンは、銭湯が廃業されてから1年後、マンションの1室で、京介が暇を持て余すシーンから始まります。

・そして、京介は公園で、1冊の求人雑誌から求人情報を見つけます。

・京介がある銭湯の番台の前に立つところで、映画は終わります。

・なんだろう、「明日」という言葉がピッタリのラストシーンでした。

・「どんなことがあっても、必ず明日が来るから。」ってフレーズを思い出しました。

・この作品を観た日(2020年2月11日)の約2週間前(2020年1月27日)に観た『家族を想うとき』(ケン・ローチ監督)のラストが、あまりにも切なく、そして哀しかったので、「わたしは光をにぎっている」のラストシーンは、希望に満ちたものに思えました。


ということで、ではまた。

川越在住。映画と音楽、お酒とラーメン好きのソフトウェアエンジニアです。 ビールは、ハートランド(KIRIN)。 🍜は、いろいろ。 好きな音楽は、クラシックギターとピアノ。好きなバンドは、ミスチル。好きなマンガは、「3月のライオン」。