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【ポケカ】ジムバトル全勝中のルカメタザシアンデッキ紹介(シティが中止になったので)

読んで字のごとくなのですが、緊急事態宣言の煽りを受けて参加予定だったシティリーグが中止となりましたので、シティに持っていく予定だったルカメタザシアンのデッキレシピを公開しようと思います。

今のところ参加したジムバトル全てで全勝しているデッキなので、そこそこやれると思います(それだけに中止は残念ですが、現在の情勢を鑑みると全くもって妥当な判断だと納得しているので、もし予定通り開催される会場でルカメタを握る方の一助になれば……という思いです)

データで見るCL横浜~シティシーズン2の環境

まずは現在の環境についてです。
直近の大規模大会であるCL横浜から現在にかけて、カードプールはそこまで大きく変わっていません。が、CL横浜後に発売されたシャイニースターVで増えたカードの中には環境に影響を与えうる性能のカードがいくつか含まれているため、それを考慮してデッキの分布を検討する必要がありました。
具体的にはこのあたりですね↓

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さて、CL横浜参加者のデッキリストは大会後に公式で公開されていたため、全参加者のデッキレシピを確認することができました。
全てのデータを参照すると膨大になるため、使用者が10人以上いたデッキタイプ20種類に絞って順位データの平均値と中央値、使用者数を集計した結果が以下のグラフです。

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また、シティリーグシーズン2の使用デッキ割合が公式からも提供されています。

シティとCL横浜のデッキ利用率の比較を取るとこうなります。
(※シティのMMはどのタイプか判別できなかったので、暫定的にCL横浜で最も利用者の多かった超MMと比較しました)

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三神ザシアン、ムゲンダイナVMAXという環境トップのデッキが利用率を上げる一方、ズガドーン、セキタンザン、ルカメタ、MMは減っています。
また、マルヤクデVMAX、レシリザといった炎タイプのデッキ利用者が増加していることもわかります。ザシアンVの増加は「くちた剣」やコンボギミックの流行によるものでしょうか。
これらの数字を踏まえると、シティリーグで対面するであろう相手は以下のようになります。

三神ザシアン…確実に当たる(対面率100%超)
ムゲンダイナ…ほぼ確実に当たる(対面率85%)
ズガドーン、セキタンザン…ほぼ当たる(対面率50~60%)
ピカゼク、ルカメタ、MM、マルヤクデ…多分当たる(対面率20~30%)
ザシアン、レシリザ、ピカチュウVMAX…微妙なとこ(対面率15~20%)

対面率はCL横浜とシティのデッキ利用率の平均値×6(試合数)というざっくり計算ですが、現環境の肌感覚と照らし合わせて見ても納得感のある数字だと思います。

デッキ選定の経緯

上記の環境予測から、ルカメタザシアンを握るに至った経緯として、最も大きいコンセプトは『勝てるデッキより負けないデッキを使う』ということでした。
現環境デッキ全てに対して有利を取ることは事実上不可能であり、勝ち筋を押し付ける攻撃的なデッキの多く(例:三神ザシアン)は確実に対策されている現状、負け筋を最も多く消せるデッキを握ることで安定して勝ちを拾えるのではないか……? という発想によるものです。

その観点から環境上位のデッキを見ると、ムゲンダイナ、セキタンザン、マルヤクデといったVMAX主体のデッキに対してはザマゼンタVでほぼ対策可能であることがわかります。
三神ザシアンに対してはオルタージェネシスGXの返しにルカリオ&メルメタルGXのフルメタルウォールGX(追加効果あり)を当てることでほぼ無力化することができ、特定のポケモンにエネが集中するピカゼクやセキタンザンに対してもこの考え方は応用できそうです。

この時点でルカメタを握ろうと考え、増加傾向にある炎タイプの対策を検討し始めました。
最も対策が難しそうに見える小ズガに対しては、フルメタルウォールGXのエネ破壊の他に「鋼鉄のフライパン」「コーティング鋼エネルギー」で弱点をケアすることで要求エネの枚数を増やせば五分に持っていくことができそうです。
実際にルカメタを握ってマルヤクデVMAXやレシリザとの対戦を繰り返すと、フライパンとフルメタルウォールさえ適切に運用できれば対炎は実はそれ程不利ではないということがわかってきました。

デッキレシピ(初期)

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最終形はここからかなり様変わりしていますが、初期のデッキレシピを載せておきます。
この時点ではジラーチで必要なトレーナーズを持ってくる構築を使用していましたが、検討を重ねる中で多くの問題点が見えてきました。

初期デッキの問題点

代表的なものは以下の4点です。

ジラーチ、クロバットVは致命的な負け筋になり得る
三神ザシアンとの対面において、オルタージェネシスGX込みでザシアンV→クロバットVの3-3やルカメタ→ジラーチの4-2による負けが多かった。

カプ・レヒレは小ズガ対策として機能しづらくデメリットも多い
小ズガ相手に1エネで200点(弱点込み)を出せるが、小ズガ相手にレヒレを出せたところで返しのターンで落とされるだけであること、そもそも狙ったタイミングで出せるかどうかが怪しいこと、小ズガ対面以外では一切機能しない等、メリットに対してデメリットが大きすぎると感じました。

ジュナイパー、チルタリスに完封される問題
これらのデッキに当たった時に何もできなくなるのは当然ではありますが、ザシアンV、ザマゼンタVは草抵抗を持っているため、フルメタルウォールGXとフライパンさえあれば相手からのダメージもゼロにできます。
実際にPTCGOで似たような構築のデッキを回していた時、対ジュナイパーでは相手を詰ませて勝ちを拾ったことが何度かありました。つまり、対ジュナイパー用のポケモンを採用すればほぼ一方的に勝てるということです。また、相手を詰ませる勝ち筋を考慮に入れると博士の研究の採用は不適切ではないかと思うようになってきました。

入れ替え手段の不安定性
攻撃面でのルカメタザシアンのコンセプトは『ザシアンVを1ターンでも長く盤面に居座らせ、ブレイブキャリバーを当て続ける』ということです。
最小回数の攻撃でサイドを取り切るという三神ザシアンとは逆に、耐久性能を上げることで攻撃回数を増やして相手を倒していくことになります。
そもそも1回の攻撃で倒し切ることが困難なVMAXポケモンが増えてきている現状、攻撃回数をどう増やすか考えることはあらゆるデッキで重要です。その点、ルカメタザシアンは耐久性能でそれを解決するわけですね。
ただし、ザシアンVでブレイブキャリバーを連打するには、必ず入れ替え手段が必要になります。
ルカメタザシアンはふうせんを持つことが難しいため、ジラーチ+エスケープボードとポケモン入れ替えを駆使することになりますが、安定して毎ターンブレイブキャリバーを言えるかというとかなり難しいというのが実際のところです。


デッキレシピ(完成版)

これらの問題点を解決したデッキが以下の最終形です。
年末~年始にかけて参加した複数のジムバトルでこのデッキを試し、今のところ全勝を続けています。

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