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【ポケカ】環境から逆算する強いポケモンの条件(全文無料)

反逆クラッシュが発売されたのでブルー型キュウコンVデッキを組んでみました、という話をしようと思ったのですが、せっかくポケカ記事を初めて書くし、普段構築について考えてることも一緒にまとめておこうとしたらそちらが長くなりすぎてしまいました。
デッキレシピは次に回して、なんとなく考えてたことを記事にしていこうと思います。

強いポケモンってつまり何?という話

デッキレシピを考える上で避けて通れないのが環境ってやつですよね。
最近だとピカゼク、超MM、三神ザシアンといったデッキが環境トップと言われています。実際、様々な大会の上位デッキにそれらが多いことは(ポケカ記事を探して見にくるような)皆さんならご存知かと思います。
そこから逆算して、強いポケモンって何が強いんだ?ということを至極まっとうに考えてみたわけです。
んで結論としては、全般的に強いポケモンの特徴は大きく以下の3つなんだろうなという気がしています。

・カードパワーが高いポケモンは強い
・ルールの制約を超える動きをするカードポケモンは強い

・たねポケモンは強い

以下、それぞれについて解説します。

カードパワーが高いポケモンは強い

高耐久・高火力のポケモンは強い(それはそう)
言及することもないので次からが本題。

ルールの制約を超えるカードは強い

あらゆるゲームにおいてルールは絶対です。ポケモンカードにおいても明確にルールが存在し、それ故に我々ポケカプレイヤーは秩序あるカードゲームを遊ぶことができるわけです。
秩序、いい言葉ですね。
しかし、そんなルールの制約をものともしない強いカードがたくさん存在します。例えばこいつです。

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わざ「フルドライブ」の効果にはこのような記載があります。

自分の山札にある基本雷エネルギーを3枚まで、自分のポケモン1匹につける。そして山札を切る

雑に強いですね。
なぜ強いのかというと、相手に150という中打点を与えながら自分の場のエネルギーを加速させることができるからですよね(それもデッキから直接)
では、そもそもなぜエネ加速は強いのでしょうか?
答えは簡単で、ルールの制約上(原則的に)エネルギーは1ターンに1枚のみ、手札からしかつけることができないからです。

ルールの制約とは「原則的にルール上は不可能なこと」と言い換えてもいいでしょう。基本的に、この制約を無視した動きが可能なカードが強いわけです。当然ですよね、だってルール上不可能なことを可能にしてるんだもん。

ルールの制約の具体例

具体例を挙げていきましょう。
ポケカにおいて代表的なルールの制約としては、主に以下のようなものがあります。要するにこうしたルールをぶち壊す奴らが強いポケモンです。

・1ターンに1枚デッキからカードをひくことができる
・エネルギーは1ターンに1枚だけ、手札からつけることができる
・バトル場のポケモンはカードに書いてあるわざを使うことができる
・わざのダメージは相手のバトルポケモンに与える
・ポケモンは場に出した次のターンでないと進化できない
・進化ポケモンは直接場に出せない
・サイドはGX・Vポケモンを倒したら2枚、TAGTEAM・VMAXポケモンを倒したら3枚、それ以外のポケモンを倒したら1枚取ることができる

先に例に挙げたピカゼクの場合「デッキからのエネ加速」「GX技によるベンチ狙撃」あたりが強いポイントなんだな、ということがわかります。

他には「デッキからのエネ加速」「GX技によるサイド枚数追加」が可能な三神(アルセウス&ディアルガ&パルキアGX)はどう見ても強いですし、「3枚ドロー」に「デッキからのエネ加速」がついたザシアンVも当然強いです。
自分の場のGXポケモンのわざを自由に使えるミュウツー&ミュウGXなんて弱いわけがありません。もちろん超MMに必ずと言っていいほど組み込まれるカラマネロもトラッシュからのエネ加速ができるので強いわけです。同様のことはピカゼクに組み込まれるカプ・コケコ♢にも言えます。他にも、ポケモンではありませんが2エネ加速した上に3枚ドローする溶接工なんてズルみたいな強さですよね。

……というような具合で、強いカードは大体ルールの制約を超えた動きをする、という実例は数多くあります。
特に環境デッキの主軸となるポケモンは大体何かしらルールをぶち壊す性能を有していることが多いのでは、と思います(例外としてレシリザは純粋なカードパワーで殴り抜けてくるタイプのイケメンですが、炎はほら、溶接工がいるから……)

強い制約と弱い制約

さて、この「ルールの制約」について更に考えていくと、実際には強い制約と弱い制約があることがわかります。
例を出すと「1ターンに1枚デッキからカードをひく」というルールは弱い制約です。現環境ではチラチーノやヤレユータン、ザシアンVなどの特性で簡単に超えられますし、デッキからカードを引くサポートやグッズも様々あります。
他にも、先程から例に挙げている「エネルギーは1ターンに1枚だけ、手札からつけることができる」というルールは、「エネ加速」という用語が定着する程度には弱い部類の制約でしょう。

逆に、強い制約としては進化に関する以下のルールがあります。

・ポケモンは場に出した次のターンでないと進化できない
・進化ポケモンは直接場に出せない

この2つのルールを超えることができるカードは限定的です。
例えば特性「トップエントリー」持ちの1進化ポケモン、モクロー&アローラナッシーの「スーパーグロウ」、シャンデラの「ソウルバーナー」、特性「そうじゅくハーブ」持ちのメガニウム、他には「てきおうしんか」「ぬけがけしんか」といった特性が該当しますが、見てのとおり汎用性はなく、何かしらの条件を必要とします。

たねポケモンは強い

要するに、進化ポケモンは進化ポケモンというだけで相対的にたねポケモンより弱いんですね。
現環境で活躍しているピカゼク、ザシアンV、三神、ミュウミュウといったデッキの主軸となるポケモンは全てたねポケモンですし、VMAXが登場した現時点においても環境トップがピカゼクと超MMであることからも、進化は(相対的に)厳しいということがわかります。

展開するのに確実に2ターンを要するという進化ポケモン特有のデメリットは非常に大きなものだと感じます。
現在のポケカのゲームスピードは速すぎて、進化ポケモンを立てることを前提とした動きは、初手でTAGTEAMを出せてしまう現環境では遅いと言わざるを得ません。
だからこそVMAXという殴られても確実に1回は耐えるカードパワーを持った進化ポケモンが登場したのだと僕は考えています。そしてそのVMAXですら(現時点では)ピカゼクの速さやミュウミュウの対応力に追いついていないということは環境を見てのとおりです。
上振れたピカゼクなら平気で後攻1ターン目にフルドライブ撃ってきますし、超MMならホラーハウスGXで始動すれば実質1ターン加速するわけで。

結論、奴らは強い

という感じで、現在の環境から「強いポケモンは何が強いのか?」を逆算すると、最初に書いたとおりこのようになるわけです。

・カードパワーが高いポケモンは強い
・ルールの制約を超える動きをするカードポケモンは強い

・たねポケモンは強い

これらの条件を満たすポケモンがデッキの主軸として安定した強さを発揮しているのが今のポケカ環境です。
そして、これらの条件の内カードパワーが高いたねポケモンという2つの条件を一発で満たすことができるのがTAGTEAMポケモンです。奴らは強い。
落とされた時のリスクは大きいですが、カードパワーの高さ故にそもそも落ちにくいですし、そのデメリットを帳消しにできるリターンがあるからこその現環境ですよね。

その上で、ルールの制約を超える動きができるかどうかという判断基準を持っておくと、強いポケモンの何が強いのかがわかりやすいと思います。
単純に火力が出るだけではあんまり意味がないんですね。もし火力が正義ならピカゼクや超MMが環境トップにはならないでしょう。
まぁピカゼクの場合はエレキパワーの存在が全てをぶち壊してるんですけどね。がはは。


というわけで、ここまで長文書いておきながら次はキュウコンVデッキ(上記の理屈で言うと別に強くはない)について書けたらいいな、と思います。

そんな感じで。

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