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【ポケカ】特殊エネがついているれんげきウーラオスVMAXのキョダイレンゲキはジュラルドンVMAXにダメージを与えられるのか否か

結論:ダメージは与えられません

なぜそうなるのか?を順を追って説明しますね。

まずはれんげきウーラオスVMAXとジュラルドンVMAXを見てみましょう

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注目すべきポイントはこの2点ですね。

キョダイレンゲキの効果
このポケモンについているエネルギーをすべてトラッシュし、相手のポケモン2匹に、それぞれ120ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]
ジュラルドンVMAXの特性
このポケモンは、特殊エネルギーがついている相手のポケモンからワザのダメージを受けない。

つまりこういうことになるかも!?ということも考えられるわけです。
(※念のため繰り返しますが、なりません)

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さて、このような状況の時、ルール上どのような処理がなされるのかを知っておくことで、我々はこのジュラルドン君を守ることができます。
それをこれから説明します。


ワザを撃った時の処理順は決まっている

まず、ポケカにおいてワザを撃つ際に何をどのような順で処理するのか……というルールは明確に規定されています。

詳しくは、上記ページにある上級プレイヤー用ルールガイドの『A-01 ワザ』の項をご覧ください。『ワザを使う手順』としておおよそ以下のようなことが書いてありますね。

1. ワザの宣言
使うワザを決めて、それを相手プレイヤーに伝えます。
2. ワザを使うポケモンの状態の確認
3. ダメージを与える前の効果
ワザの説明文に「ダメージを与える前に」とある場合、その内容に従います。
4. ダメージ計算
ワザの名前の右側に書かれているダメージをもとに、与えるダメージを計算します。ワザの説明文にダメージに関する内容があればそれに従います。
5. ダメージ以外の効果
ワザの説明文にダメージ以外の内容があればそれに従います。
6. 相手のポケモンのダメージを受けたときにはたらく効果
相手のバトルポケモンに、「ダメージを受けたときにはたらく効果」があるならそれに従います。
7. きぜつの確認
ダメージや効果を受けて残りHPがなくなったポケモンは、ここで【きぜつ】します。

『ダメージを与える前の効果→ダメージ計算→ダメージ以外の効果→相手のポケモンのダメージを受けたときにはたらく効果』という順序で処理が走るため、一見するとジュラルドンVMAXの特性は最後にはたらく……つまり、キョダイレンゲキの効果でエネがトラッシュされた後なのでダメージが入るのでは?と思ってしまうかもしれません。

実はそんなことはないのです!
続く項目『 ダメージ計算の手順』を読むとその理由がわかります。

ダメージ計算の順序もちゃんと決まっている

『ダメージ計算の手順』には、以下のようなことが書いてあります。

1. ワザのダメージの計算
a. ワザの名前の右側にある数字が、そのワザのダメージになります。
2. ダメージを与えるポケモンが受けている効果
3. 弱点の計算
ダメージを受けるポケモンに書かれている弱点のタイプが、ダメージを与えるポケモンのタイプと同じなら、2.の時点でのダメージを、弱点の右に書いてある数字をもとに計算します。
4. 抵抗力の計算
ダメージを受けるポケモンに書かれている抵抗力のタイプが、ダメージを与えるポケモンのタイプと同じなら、3.の時点でのダメージを、抵抗力の右に書いてある数字をもとに計算します。
5. ダメージを受けるポケモンが受けている効果
6. 最終的なダメージ
最終的なダメージが決まったら、ダメージ量の目印としてダメージを受けるポケモンにダメカン(ダメージカウンター)をのせます。
ダメージを受けるポケモンがワザのダメージを受けない状態なら、6.最終的なダメージは行わず、ダメージ計算を終了します。

図解するとこういうことです。

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実はダメージ計算の中でも効果の処理が為されているんですね。
薄々理屈がわかってきたところで、実例を見てみましょう。

れんげきエネがついたれんげきウーラオスVMAXが、特性の働いているジュラルドンVMAXにキョダイレンゲキを撃った時のダメージ処理

以下のような前提で、れんげきウーラオスVMAXがジュラルドンVMAXにキョダイレンゲキを撃ったと仮定します。

・お互いに特殊状態は無し
・お互いにポケモンのどうぐはついていない
・ベンチポケモンにバトル場やダメージに干渉する特性は無し
・前の番に次の番のワザに干渉するワザや特性は使用していない
・スタジアムは無い
・れんげきウーラオスVMAXにはれんげきエネルギーが2枚ついている
・上記の状態でキョダイレンゲキを宣言し、ジュラルドンを対象とする

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すると、以下の図のように処理が行われます。

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処理の結果

ジュラルドンVMAXにダメカンは乗らず、ウーラオスVMAXはエネルギーをすべてトラッシュする

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やったねジュラルドン!

余談:エレキレインならどうなる?

さて、同じような状況でオーロラエネルギーのついたアローラライチュウがジュラルドンVMAX相手にエレキレインを撃った場合を考えてみましょう。

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エレキレインのワザには以下のような説明があります。

このポケモンについている雷エネルギーを好きなだけトラッシュし、その数ぶん、相手のポケモンを選ぶ(1匹を2回以上選べる)。その後、選んだポケモン全員に、弱点・抵抗力を計算せず、選んだ回数×30ダメージ。

ここで、アローラライチュウ自身についているオーロラエネルギーをトラッシュした場合、ジュラルドンVMAXにダメージは入るでしょうか?



答え:ダメージは入ります

これはポケカにおける超重要ワード『その後』による処理の違いです。

『その後』と書いてある処理は、必ず前の処理を終えた後で実行されるという決まりがあります。これは上級プレイヤー用ルールガイドのE-19の項で以下のように規定されています。

E-19 ●●する。その後、▲▲する。
◆ 前文に従ったなら、後文に書かれていることも行うということです。
【文例1】特性「とりひき」(ゾロアークGX SM3+ 054/072)
自分の番に1回使える。自分の手札を1枚トラッシュする。その後、山札を2枚引く。
◆ 前文に書かれていることに1つでも従うことができたなら、「その後」に続く内容を行います。前文に書かれていることに従えなければ、「その後」に続く内容は行いません。
【FAQ】 まんたんのくすり(SM1+ 048/051)
自分のポケモン1匹のHPを、すべて回復する。その後、そのポケモンについている エネルギーを、すべてトラッシュする。
「その後」に続く内容に従うことができなくても、前文だけ行うことができます。そのため「まんたんのくすり」の効果をエネルギーがついていないポケモンに使い、HPをすべて回復する行動だけをすることができます。

つまり、オーロラエネルギーをトラッシュしてエレキレインを撃つ際の処理はこのように実行されるわけです。

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『その後』の処理は必ず前の処理の後で実行される

ということを覚えておきましょう。
逆に言えば、『その後』と書いている処理を実行できない場合、その効果自体が使えないということになります。

つまりこういうことです。

アロマなおねえさんは、自分のポケモンが特殊状態でなくても使えますが、自分の山札が0枚の時は使えません。

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他にありそうな事例として、相手の手札が0枚、自分の手札がマリィ1枚の時、おたがいに手札をウラにして切り山札の下に戻すという条件を満たせないため、マリィは使えません。

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でもなぜか相手の手札が0枚でも自分はリセットスタンプは使えます。
この理屈はちょっとよくわかりません(詳しい人がいたらぜひ教えてほしいです)
※この疑問は解決し、末尾に詳細を追記しました

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そんな感じで。
たまにはルールブックや公式の裁定を読んでみるのも楽しいですね。謎が深まることも多いけど……。


【追記】リセスタの裁定について完全に理解した

Twitterでこのような情報を頂き、ポケカを完全に理解しました。

つまり、リセットスタンプの使用条件は『相手は相手自身の手札をすべて山札にもどして切る』なので、山札のシャッフルに成功すれば使用条件を満たすことができるわけですね。なるほどな~~~!

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