織姫と向日葵

 Lyricompo「織姫と向日葵」Youtubeの動画再生回数、3000回を越えたのでこの機会に、この曲について語っていこうかなと、突如として思い付きました。
 とりあえず、初めての方も、そうでない方も一度聴いて頂いて、また、聴きながら、読んで頂けたならと思います。(あからさまな再生数稼ぎ)

(楽曲の概要紹介は割愛させて頂きます。)

 この曲は個人的に思い入れがあります。それは何故かと言うと、初めてリスナーさんに歌詞を褒めて頂いたからです。(記憶が正しければ)
 5thアルバム(ベストアルバム)の楽曲あたりから歌詞についてコメントを頂くことがあり、Lyricompoにおける自分の存在意義を初めて感じられました。
 当時、コンポーザーのrontaroと二人体制で活動を行っていて、正直、私は制作や広報まで彼に頼りっぱなしでした。彼の作る魅力的な楽曲に、ただ付属としてあるのが、自分の歌詞でした。
 思い返せば、もっと上手く出来たなぁとか、この表現は弱いなとか、思うことは多々ありますが、今まで書いてきた歌詞に誇りを持っていますが、この「織姫と向日葵」という楽曲で、歌詞を皆さんに評価して頂いたお蔭で、やっと、自分が認められたように思いました。
 なので、個人的にとても思い入れがあります。

 多種多様な楽曲を手掛けるLyricompoにとって、こちらも初となった和風曲、「織姫と向日葵」。
 なんで、和風の曲を作ろうとしたのかは、rontaroにしか分かりませんが、結果として人気曲になったので、結果オーライです。
 デモ音源を貰った当初、私自身は和風という捉え方ではなく、ノスタルジックなテイストだという捉え方をしていました。
 ワンコーラス分の作詞をして提出したところ、「もっと和風っぽく」みたいな指摘を受けて修正したことを覚えています。
 rontaroのディレクションがなければ、歌詞が評価されることもなかったもしれません。ここでもrontaroに感謝です。

 この楽曲の歌詞は、幼い頃に兄のように慕っていた年上の異性の没後、主人公の女の子が歳を重ねて恋心を知ってから、夏になると、その人のことを思うというような内容になっていますが、当初は少し違った設定にしていました。
 兄のように慕っていた年上の異性に思いを寄せる、というのは一緒なのですが、時代背景をさらに前にして、戦時中、両想いの相手が兵役に出て行ったまま帰って来ない、という設定で歌詞を書いていました。
 私も、一端の作詞家、思いついたフレーズとか設定をメモしていて、「ひまわり少女」というタイトルで、歌詞にも短編小説にもできるようなメモを取っていました。
 和風曲を作るということで、このメモ書きの出番となったわけですが、修正を行う過程で、少し内容を変更し、現在の「織姫と向日葵」に生まれ変わりました。
 たぶん、和風っぽい表現を追加していくうちに、歌詞の背景を入れるスペースが亡くなり、没設定になっていたんだと思います。あと、テーマが重過ぎるなと思った部分もあると思います。(記憶が不確か)

「織姫と向日葵」というタイトル。原案の「ひまわり少女」というタイトルの名残の「向日葵」はありますが、「織姫」、七夕要素というのは、どこから来たのかと言うと、制作時期的に、七夕が近くにあったからだと思われます。記憶が曖昧なのですが、せっかくだから、七夕当日に投稿しようってなったのは覚えています。なので、制作時期が違っていたら、七夕要素はなかったってことになりますね。
「向日葵」に関しては、原案もそうなんですが、私自身、花の中で一番好きな花が「向日葵」なんですね。向日葵の成長記録をとっていたこともあるくらいです。(大学の授業でやっただけですが……)
 でもまぁ、「向日葵」って題材にしやすいじゃないですが、桜に次いでよく創作の題材にされている花なのではないでしょうか。それほどに魅力的だというわけですよ。
 まぁ、なんやかんや言いましたが、正直なところ、この歌詞における「向日葵」は、とあるノベルゲームからインスピレーションを得ていました。その界隈ではとても有名な作品で、他の楽曲の歌詞でも影響を受けた部分というか、それをプレイしていたからこそ書けた歌詞がいくつかあります。(詳しくはまた機会があればお話したいと思います)

 まだ語れることはたくさんあるのですが、ここらでお開きさせて頂こうと思います。
 今年の7月7日以降、皆さんに再評価して頂けた結果、再生回数3000回達成することができました。誠にありがとうございます。
 そんな「織姫と向日葵」も収録される、Lyricompo7thアルバム「Summer diary」が8月13日のMusicVketにて頒布されますので、よろしければ、こちらのチェックもよろしくお願い致します。

 ご清覧ありがとうございました。

 春夏

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