春夏

作詞とか、 シナリオとか書いたりしてる、一般男性。

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恋に悩める少年少女#1(小説)

「早苗くん! 好きです、付き合って下さい!」  風が緩やかに流れる放課後、学校の屋上。  肩に触れるほどの高さの黒髪が身体を起こした時にふわりと揺れる。  刈谷陽奈(かりやひな)は、真っ直ぐな眼と、強張った表情で彼を見ていた。  それは、いわゆる、愛の告白というヤツである。  それを受け取るは、早苗響(さなえひびき)。 「ごめん、断るよ。というか、なんで俺?」    早苗響は、空気の読めない男である。思ったことを率直に口にしてしまう性分なのだ。  本当は、今目の前にいる

    • 勝者千万

      作詞したので、見て下さい。(曲はありません) 「勝者千万」(しょうしゃせんばん)   (Aメロ) NO WAY NO WAY 出口天国 そんなものはありません GO WAY GO WAY 生き死にだって 己の手では決められん (Aメロ) もうええ もうええ 彼奴らの言葉 無視しちゃって傷だらけ DON’T CARE DON’T CARE なんでもいいや どっちらけ (Bメロ) 身体は正直 後の祭りに 向かってゆくだけの祭り おあとは気にせず 閉まらなくても ボケ散らか

      • FAITH OF BLUE

        8月29日  もし、目の前に拳銃を持った男がいたとして、一体どういった反応をするのが正しいのだろうか。 「さぁ、余命宣告の時間でぇ~す」  今、俺の目の前にピエロが立っている。固まった面で、ピストルの銃口をこちらに向けている。 「命が惜しいか」    俺は今どんな顔をしているのだろう。  惜しむほどの命なのだろうか。 「チッ。つまんねぇ。てめぇ、今この状況が分かってんのか!?」 「あぁ。分かってるさ。分かってる」 「このまま終わっていいのか? てめぇの人生。さぁ、命

        • 空葬スカイロケット

          8月25日 夏の終わりは、まるで世界の終わりのようだった。 君に告げられた別れの言葉は、今でも優しく、僕に寄り添っている。 「また、いつか……」 あの夏、二人で出かけた夏祭りの帰りに一緒に花火をした日から、毎年僕はここで花火を打ち上げている。 それは、僕と君を繋ぐ、たった一つの約束だ。 まだ若かりし、あの頃。自分の気持ちに正直になれなかったのか、それとも、その気持ちの正体に気付くことができなかったのか。今となっては、分からない。 どちらにせよ、幼い僕には、運命に逆らうと

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        恋に悩める少年少女#1(小説)

          アオイトハ

           おはようございます、こんにちは、こんばんは、春夏です。  せっかく、一度やってみたので、二度三度やってもいいんじゃないか、と思ったので、やります。  Lyricompo楽曲、制作裏話。  今回は「アオイトハ」について。  Lyricompoが活動開始した最初のアルバムに収録されたバラード。なんで、まぁ、4年前。2016年7月にニコ動に投稿されてますね。  今回も、とりあえず、聴いて頂けたらと思います。  この曲の歌詞、聴いてもらえた方は分かると思いますが、女の子が亡く

          アオイトハ

          織姫と向日葵

           Lyricompo「織姫と向日葵」Youtubeの動画再生回数、3000回を越えたのでこの機会に、この曲について語っていこうかなと、突如として思い付きました。  とりあえず、初めての方も、そうでない方も一度聴いて頂いて、また、聴きながら、読んで頂けたならと思います。(あからさまな再生数稼ぎ) (楽曲の概要紹介は割愛させて頂きます。)  この曲は個人的に思い入れがあります。それは何故かと言うと、初めてリスナーさんに歌詞を褒めて頂いたからです。(記憶が正しければ)  5th

          織姫と向日葵