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【論文読んでみた】育児休業は本人にとって能力開発の妨げになるか:脇坂(2008)

さて、二本目の論文でございます。
月火に私が熱を出し、火曜夜から子どもが高熱・嘔吐(継続中)、そして今日夫もダウンしました。
我が家の明日はどっちだ。


ひとことでいうとこんな感じ

育児休業は仕事や能力にとってマイナスと言われる。一方で、石田(2006)では育児や家事経験はホワイトカラー管理職と共通点があるとする。

これを踏まえて、子育ての経験が仕事の役に立つのかについて調査するもの。

研究の目的・仮説

具体的には書かれていないが、

  • 「時間管理能力」と「効率的に進める能力」を向上させられるのはどんな仕事をしている人か

  • 能力向上とWLB満足度は
    を明らかにしようとしている。(後者については本記事では言及しない。)

研究の進め方

約3000人に対して従業員調査(アンケート)を行い、回帰分析をした。

研究の結果

  • 育児休業利用の効果については、
    「仕事を新しい観点からみることができる」
    「社外の価値観や考え方に触れる」
    「仕事での時間管理を上手に行う能力が高まる」
    「仕事を効率的に進める能力が高まる」という回答が多い。

  • 時間管理能力の向上は、主任クラスの方が一般社員クラスより有意に向上する(ただし、課長クラスは有意でない)。

  • 「時間管理能力」は、
    現在の仕事内容が「仕事の手順を自分で決めることができる」、
    能力機会について能力向上機会がある場合に正の相関がある。

  • 「仕事を効率的に進める能力」は、
    現在の仕事内容が「仕事の手順を自分で決めることができる」場合に正の相関がある。

知らないことば

今回はなし。石田(2006)読みたいけどオンラインではない模様。

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