天国に一番近い村

サクラが終わると、この山間部の集落ではハナモモが満開になります。
もう何年も前のことですが、高齢化が進み、年々、集落の人間が減り、何か元気が出ることをということで、耕作放棄地にハナモモを植樹。

毎年少しずつ増やした結果、今では「天国に一番近い桃源郷」として知られるようになりました。花の季節には、どっと人が押し寄せるように。

「天国に一番近い村」には、もう一つの意味が潜んでいます。高齢化で村人の数が減っていくのを自分たちで皮肉った、とか。達観、としか言いようがありません。

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