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★【はじめの一歩 The Glorious Stage!】 観劇レポート★

※所どころ敬称略させていただきます
※初日観劇

◆ 連載30周年!不屈の名作原作

 原作漫画30周年記念での舞台化とのことで、週刊少年マガジン不屈の長寿連載作品を基にしている今作。
 そして今をときめく若手俳優達がこの作品の為に鍛え上げた肉体と精神を用いて本物の汗と涙を散らしながら悩み、葛藤しつつも戦う。
 それが面白くない、興奮しないなんてことはもう最初から有り得ない、 保証された舞台だと言っていい。
 ボクシングやスポーツに限った事ではなく、人生において悩み苦しみ、 でも何とか前へ進まなければならない場面はどんな境遇どんな性格に生まれた人間でも必ず共通することであり、誰もが共感するに決まっているテーマだからだ。

    『絶対に面白い!伝説になる舞台かもしれない』
 そんな期待を裏付けるかのようにゲネプロ前から世間や業界注目度が  高く、やたら情報が流れてきていた。
 ゲネプロ前の稽古場動画が公開されると1万7千再生を超えている。
 人気の2.5舞台でも動画公開1日でこれだけ再生数を稼ぐのはかなりレア ケース。
 その他稽古場インタビューや演出家、各役者へ取材した記事なども一通り目にしてから劇場へ入った。

※参照記事こちら↓↓

コミックナタリー:https://natalie.mu/comic/pp/ippo_stage
eplus記事    :https://spice.eplus.jp/articles/264109
numan記事   :https://numan.tokyo/news/lcqk6
            ↓稽古場動画   https://twitter.com/i/status/1222447943652798466

 原作がある、所謂2.5舞台というのは年々発表タイトルが急激に増加して いる。
実際開催するにあたってはホールの取り合い状態だと言う。
 その中でスポ根モノというのも一定数が毎年公演される。本公演主催のネルケプランニングの代表作はご存知【ミュージカル テニスの王子様】であり、もしかしたら原点回帰の意味もあるのかもしれない。
 今現在多い2.5は【原作がある】【アイドル要素がある】もので、それらは正直飽和状態と言っていい。
 だが雨あがりの竹の子のように次から次へと伸びてくる2.5舞台と、この【はじめの一歩 The Glorious Stage!!】はまったく一線を画す と、 観劇開始すぐに直感した。

◆新しいタイプの演出家、魅せ方

 まず漫画原作者が舞台化に当たって作・演出家を指名したとのことで、 その演出家というのがアニメ版はじめの一歩で一歩を演じた喜安浩平。 
 一番に原作を理解し、理解するだけでなく自ら声優として一歩を演じた 経験がある人物が作品形成に関わっている。 
 原作を愛するファンでもあり、実際演者にもなったのだから勿論キャラクター表現で悩んだり、一般からの見え方なども考えたことだろう。    そういう意味では製作や俳優陣とも同じ気持ちになることもできる演出家によって創り上げられている舞台ということになるが、そんな例は聞いたことが無い。
 おそらく初めての試みなのではないだろうか。
 また、アニメ版声優でもあり、NHK大河(真田丸)に出演もしたことが ある高木渉も重要な役割をこなす。
 少しずつ 観劇の感想に載せていきたい。

 まず過去に作品参加経験のあるものを初舞台化するにあたって原作者に 選ばれた演出家がどんな世界を作り上げるのか気になったし、各取材陣も そこに注目したと思う。
 実際観劇した感覚は一言で言うと『新次元エンターテイメント』
 喜安さんの演出にはよくある2次元(漫画、アニメ)→3次元というイメージを壊されるものがあった。

 ただ、30年の連載が続く作品の醸し出す程よいレトロ感を保ちつつ、今風のオシャレな映像で魅せもしたりする。
 そういう演出はどこの2.5舞台でもあるものだ。だがそこで彼独特だと思うのは、空間の掴み方だと思う。
 ボクシング漫画ということでリングを模したステージがあり、更にそれが動くのがとてもドラマティックだがそれだけでは言葉としてワードを聞いただけで大体どんな舞台か想像がつきそうなものだ。しかし、その使い方、 見せ方に独特な緊張感が感じられる所が喜安の特徴だと感じた。

 言うなればあの可動式リングはマンガの【コマ枠】のように使われる。
リングが回り、時間が流れ、進むという過程を肌に感じると、まるでマンガのコマを読み進める錯覚がし、手元に単行本があるわけでなく立体空間なのに同効果を感じた。
 常に感じられるわけではなく瞬間瞬間ではあるが、そんな効果を体感できる新次元演出はとても面白かった。
 ハッとするようなとても面白い緊張感なので是非現地で味わってほしい。
 そしてそんな感覚がするという事は、やはり喜安が原作漫画の世界観を愛しリスペクトしている証拠だと感じる。

◆格闘技世界を表す生きる“影”

 他には 音、光、影といった効果が抜群に生きている。
 特に照明がボクシング漫画・ボクシングという格闘技をうまくとらえており、こういう瞬間が見たい! という我々のイメージをまるでそのまま再現してくれていてしっくりとして満足度が高い。
 原作やボクシングをリスペクトしている感覚が随所で見られ、そこから更に世界が広がりやすく、想像力を掻き立てられる。
 音はなるべくリアルに叩いたり殴った時の音を模したものを選んでいるそうで、観劇していくにつれ、実際のボクシング試合会場の臨場感・熱気と 格闘世界に深く惹き込まれていく。
 背中で語るに似ていて、影が雄弁だ。影が映るだけでそのキャラクターの苦悩・敗北感を見ているようで様々な視覚や聴覚からの情報により、安心してはじめの一歩世界に浸ることが出来る。
 意外と安心して身を委ねて見ていられる作品というのも少ないのが2.5作品の発展途上な所だと思うが本作は原作を知らずともぼーっと流れを見ていても、もしかしたらずっと目を閉じていても作品を楽しめるほど役者と作家によってこれでもかと作り込まれたアツイ作品だと言い切れる。

◆閑話休題 会場、ギャグパート、席

 会場についてだが、あまり評判の良くない『ステラボール』
 評判の良くない理由の一つに1Fがアリーナ状態で平面というのがあるが、ボクシング会場も平面なのでそこはいいとする。そしてリングステージが可動式で回る点を活かし、全方位に役者が顔を向けてくれるような仕組み、演出があるのでそこは期待してほしい。
 また1F最前列前や通路では多少の客いじりがあるかもしれない。後方席には座布団があるそう。
 スポーツ根性ものなので“硬い”感じがするのは否めないが、それを引き立たせる為にも【ギャグパート】がちょいちょい挟まれる。
 役者への感想は後程記するがどの役者も“それぞれの役割をしっかり頭に叩き込んでいる”キャスト陣と感じた。物語全体を見ていて、後でこの話・キャラクターはこうなるからこうやって笑いをとろう という暗黙の一体感がしっかり表現されていて原作愛と役者各人のスキルの高さを感じ、はじめの 一歩ジムともいえる大きなチームにより好感度が持てた。
 おそらくギャグパートはある程度日替わり的にやってくれると思うので 大いに客席側と役者達も楽しみ、カーテンコールまで時間に余裕を持ってしっかり見届けて欲しい。
 これは多少ネタバレだが、声優業も兼ねている役者さんは声優力を発揮する場面もあるのでお楽しみに 笑
 神席は2Fセンターです。 客降りの期待はゼロですが全体が俯瞰で見えて特等席に違いない。


◆珠玉の演者陣

 役者陣の感想 に入っていくが、それ以前に喜安がオーディションで拘ったという点をしっかり頭に入れたい。
一番は体型で、ボクシング世界のルールと原作に照らして“ウソになっていないか”チェックしたという。このあたりは見た目重視の他の量産2.5舞台と同じだ。だがやはり自身がアニメ版の現場にいたからこそ拘れるポイントと いうのを彼は用いている。
 主人公で物語の大きな大きなポイントとなる一歩においては、一歩は初めはいじめられっ子だから、そういう性質と普通っぽさを感じれる人物かどうかを基準にしていたという。
 他には一歩のライバルでもあり目標となる人物である宮田。
 単なるクール系イケメンというだけでなく、自分にある程度失望しており自分でも自分を測りかねているようなミステリアスさを大事にしたくて何度もオーディションしたとか。
 原作の見た目表現は2.5舞台に最も必要だが、観客は既にたくさんの充実したコンテンツを楽しんでおり、最早見た目や声が原作そのものというのは2.5舞台と銘打っているなら当たり前のことであると認識していると思う。
 2.5舞台オーディションではあまり重要視されないが、喜安もそうであった声優業界の場合 ウソにならない(原作イメージを壊さない)、かつ自然体でいられるよう【そもそも最初からキャラクターの性格と同調する役者】を探すことが多い。
 おそらくその声優界に沁み込んだこの常識が今作の成功のカギだと思う。

 2.5がフリートークや俳優イベントとなるとキャラ崩壊、イメージの剥離で客離れを起こすのに対し、声優業界はそもそもキャラクターに沿った人物を探して当てるのでフリートークをしても俳優もやらされ感無く、かつ観客や
キャラクター自体のファンも大満足なトークがナチュラルにできる。
 原作がある作品にとって ここに気を遣えるか遣えないかは作品の命に関わると思うのだが、キラキラアイドル系2.5だといかにキャラコスプレをした俳優にファンサを貰えるかなどの表面的なものだけが重要なのであって
キャラクター性はいつの間にか二の次になってしまっている。

 だが今作【はじめの一歩】にはキラキラ要素のゴリ押しは皆無、
 むしろ不要だ。
 役者は全員原作ファンであり、その世界を現実に作り上げる為の部品になろうとしっかり認識してくれている。
 ボクシング試合再現でのモーション(殺陣)では彼ら一人一人の目の鋭さが本物だというのを見て欲しい。
 与えられた役・振付だからやっているのではなく、試合中は本物の試合の闘争本能むき出しで片時も相手から目を離さないし、殴られるモーションにまばたきすることは無い。
 どのキャラクターもどういうわけかKOされる瞬間の表情、目つき、倒れ方が最高に良い
 相当各自で研究、追求しており、各キャラクターが生きるよう、各人独特の個性ある動きをしている。
 まるでボクシング漫画が目の前で透明なペンによって高速ドローイングされているかの体感ができている!
という感動も味わえると思う。

 中でもやはり主人公一歩役の後藤君はすごい。拘って一歩らしさを表現できると選ばれた方とのことだが演技のポテンシャルが桁違い!公演開始15分もしないでそれが誰にも身に染みて判る。
 それに加え格闘技経験があり、演技力の闘争本能のような原石が元々備わっていたようだ。

 そして鷹村役の滝川君。見た目の完成度も高く、しかもある意味不遜な俺様オーラもしっかり身に着けており、兄弟子として一歩達を厳しくも温かく力強い目で片時も目を離さず見守っている。
 この役は身体ががっしりしていながら情に深い滝川の一番の当たり役だと感じた。
 しかも彼自身が楽しんで鷹村を演じているようで、拳を高く掲げて観客に俺様笑顔を向けるなど力の入りすぎない面まで見れた。
 基礎がしっかりして無ければそんな余裕は決して見せられないと思うので非常に頼もしい。
 後に記する千堂役の松田と同事務所の先輩後輩の間柄になり、好敵手の 構図はぴったりで、しかも事務所の絆が強いので二人のボクシングモーションの間合いやスピードが段違いとなっている。
 短い時間だが絶対に二人のどつき合いを見逃さないで欲しい。

 喜安がこだわった宮田役の滝澤さんは、なるほどミステリアスに拘る理由が判る。
 よくあるクール系イケメンというだけでなく、全てを語ってい無さそうな所がもっと知りたくなる、永遠のライバル像そのものであり、ジレンマを 抱えることに説得力のある未知数の人物だった。

 全員とてもよい目をされており、脇役だから出番少ないからといって手を抜いたり目が死んでるような役者は一人も居ない。 
 特に脇を固める各強敵のボクサー達には演劇界・映像の世界でも活躍中の、特に演技派の役者が多く、彼らが真剣に体づくりから取り組んだ事で 舞台のリアルさに拍車がかかっている。
 長く愛されているスポ根漫画なのだから、当然ライバルや強敵達にもしっかりと共感できるドラマがあり、それぞれのキャラクターを愛するファンがいる。だがそういったファンの方々ががっかりして帰るような事は
決してないと言い切れる
。それ程に脚本、演出からキャスティング、役の 作り込み、ボクシング技術や芝居としての見え方、全体的な公演としての自分達の役割をしっかり演じきれている本物の役者しかここにはいない。
 だからそもそもの役者のファンだという人はともかく、〇〇君がいるから見る。というような他の量産型2.5のような見方をせず、是非漫画の単行本を読み進めるように どのキャラクターの活躍もしっかりと目に焼き付けてほしい。

◆ニコニコ生中継・後藤VS松田

 そうは言っても2.5舞台は女性が多い。初舞台化というのもあってどんな雰囲気の舞台に仕上がったか不安な人も多かったと思う。それでなのか ニコニコ動画で公演の中継が放送された。
 雰囲気を確かめるのに最も効果的な宣伝だと思うが、今の時代はすごいものだ。筆者は公演を流し見ながらずっと観覧者の皆様のコメントを追った。
 結果、ニコニコ動画生中継でも最もコメント反応が良かったのが千堂役・松田凌だと思う。
 そもそも演技力が高く、ここ何年かはストレート舞台のみで2.5には出ていなかった彼だが、演劇に対してストイックな彼とストイックなボクシング、そして千堂というシンクロが綺麗に決まっている。
 観客や中継の反応も「カッコイイ!」「顔が良い。目つきが良い」などの一言だ。彼を語るのに余計なものはいらない。
 恐らく彼も、表現に苦しみながらもその状況を千堂の様に楽しみながら演じていると思う。

 ここからは超個人的な話になってしまうが、筆者は松田凌のデビュー作から彼の出演作を見てきている。
 彼のデビュー作はかの有名な【ミュージカル薄桜鬼】しかも当時一番人気だった齋藤一役だ。
 齋藤もクールで腕っぷしが強くて頑固でストイックなキャラクターだが、奇しくも同じような環境ではないか。
 無名だった松田が初舞台初主演の座につき、抜群の演技力と演劇への真摯な信念を爆発させたように後藤も本公演において初舞台化作品の初主演だ。

【はじめ】
何かの縁を感じる。

 勝手な感想ではあるが、後藤はまさにデビュー時の松田を思わせる
 突然現れてものすごい根性と演劇バカっぷりを発揮し、何が観客に喜んでもらえる演じ方なのか知っている目をしている。 
 二人の【はじめ】が居るように思い、それが新旧対峙している気迫、そして時代の移り変わりを感じた。
 松田は演劇や演じる事が大好きだし生きる喜びだと感じている。
 その演技も年齢を重ねるごとに更に深みを増し、より上達し人々の心をアツく掴んでいくだろう。
 だが若々しい、今まさにデビューしましたというフレッシュな地点は後藤に交代したような構図になった。
 さすがにそこまで計算したキャスティングとは思えないが、演劇ファンと松田ファンはきっとそんな見方をしても面白いと思う。
 ニコニコ動画でも話題だったが、松田は元からサウスポー、関西出身で 難波の虎にこれ以上無い適任だ。
 原作漫画では一歩に負けてしまう千堂だが、それを知っているのに世の 皆様が『キタ!』と登場に大盛り上がりだった。
 私としては松田の様な、若くて演技の上手い、演劇に熱を持った逸材が生まれ、見出され、二人が対峙しいつか本物の試合の様に後藤の芝居が松田に追いつく日が来るのではという希望に出逢い、
芝居と芝居という拳のぶつかり合い、まさにリアルファイトに出逢った奇跡の公演だと思う。
 彼らの試合はラストにあり、大きな見せ場となるので 是非伝説の瞬間が生まれるのを見届けて欲しい。


◆ 観劇まとめ          
 とにかくまず思ったのは目新しい。新次元エンターテイメントであり 【こうであって欲しいという2.5舞台の結晶】
そして【こうであってほしいという演劇のかたち】だということです。
 作品を愛し理解する者がつくり、演者はそれぞれの役の役割をしっかり把握し全体を見据え、観客に伝わりやすいよう、楽しんでもらえるよう作っている。
【見たいもの、見たい場面が見たい時に提供される】演劇だ。
「劇場に見に行くなんてハードルが高い」というコメントも見たが、客席を観察した体感、原作ファンは演劇や芝居の良さを知って興味を持ってくれ、
演劇や役者側のファンは原作漫画に興味を持ってくれる という相互に良い影響を与える結果【双方を繋いだ作品】となったと思う。
今後これが2.5舞台の【文化】の基準になって欲しいところである。
 DVD化しないと言っている所にも漢気を感じる。
 演劇は一発勝負だし何が起きるかわからない生き物のようなものだ。とにかく体感してほしいという気概がストレートに繰り出されて好印象だった。

 何をどうしてこうなってしまったのか、2.5舞台客席はまるで女性専用で あるように女性しか見かけない。
 だが2.5舞台は若い女性だけの物じゃない!と是非多くの人に立ち上がって欲しい。
 ほぼ席がボクシング好きの男性で埋まっている作品があったって良いと 思う。
 黄色い声を上げて草食系キラキラアイドル男子の客降りファンサにペンライトを振って物欲しそうにする究極のゆるふわ世界にハードパンチアッパーを効かせてほしい。

 これは男が男を取り戻し、漢らしいはカッコイイんだという事を再確認する作品だと思う。
 LGBTだとか色々個人の差や好み趣向は違うと思う。だがこの作品は分け隔てなく、世代も関係なく原作世界を純粋に楽しめ、双方向に 舞台、 2次元と3次元のコミュニケーションも取れる真摯な公演になっている。
 誰もが小さい頃漫画に夢中になったかと思う。週刊の漫画なら先が気になってその曜日が待ち遠しかった筈だ。
 是非品川へ向かって夢中だった頃の自分に再会して欲しい。
今はマンガを【体感】できる。
そこに何を隔てるものも無い筈だ。

◆ 可能性             

 本作のような【原作ファンがつくる舞台】が増えて欲しいと思った
切実に。
 また、2.5なのに原作リスペクトも無くタイトルのネームバリューで好き放題やっている某作品はこの舞台をリスペクトしてほしい。
 正直製作陣の大人たちが(たぶんこうだろう)(これで売れる)で作る 世界は飽きた。
 コアなファンによるファンの為の作品でないと熱くなれないし、そういった思いを強く持つ熱心な観客が増えて欲しいものだ。

 演劇はその日その日の生き物であり、良い演劇はその日の観客でも決まる筈だ。
 このSNS時代、何より【共感・共有】が要だと思う。
より共感を広く大きく伝えるには観客やファンが逆に作品の色をつけていくように、観客自体が作り上げることもできる舞台が人気になっていくと感じる。
 実際ニコ生放送を見ていて、観客同士で(こういうふうにはたらきかけてみよう)と工夫する動きがみられた。
 それは勿論作品と公演を良くしようというアイデアなのだが、そういったものを快く受け入れ、より良い公演を日々生み出す気概が、毎日車庫入れする舞台よりもこれから先の演劇界には必要だと思う。
なんと公式がこれに応え、リングスタイル可、コール等OKとなった
(2月3日)

 本作においては公演を重ねれば日々師弟関係などが深まり、より演技に
深みとリアルさが増していくと思う。
        鴨川と一歩、鷹村と一歩、宮田親子
そんな貴重な進化の過程、変化、成長を見届けてゆきたい。
 原作や演劇にアツイ方で客席が埋まり、役者が汗だくになって色々辛い 思いをしても 最後の最後に素晴らしい景色を目にし、瞳を感激と希望で 輝かせている顔が見たい。

 当日券も余裕があるそうなので、これからこのレポートや観劇した人の口コミで席が埋まり、満員御礼となることを願っています。是非この作品に 敬意をもって観劇できる方に多く体感してほしい!
譲渡を探さなくても公式でGET可なので気兼ねなくするっと行けますよ!

https://www.ippo-stage.com/news/124.html

◆最後に

・こういう見方はしないでほしい。作家の意図に反しているし全方位に失礼です。
 キラキラ2.5、アイドル売り男子モノは掃いて捨てるほどあるのでそちらへどうぞ。
https://twitter.com/fudge_2002/status/1223164171203670016?s=20

・原作をより深く知る。NBA世界チャンピオンがはじめの一歩世界を解説!技についてなど、面白いです!
 当たらないパンチは当てる時より疲れるとの事。それなら今公演の演者達は…(;^ω^) 
https://www.youtube.com/channel/UCgwNAGfFi6SLkqF0nJnUv9A/videos
・毎公演アフタートークやお見送りがある超親切設計!!今回だけだと思うので是非楽しんで欲しい
https://www.ippo-stage.com/news/155.html
・原画展も開催されるそうでまだまだ盛り上がるはじめの一歩year
 2月22日から 宮城県石巻にて
http://ippo.gengaten.com/info.html


※他作品をディスっているのは私個人の思想なので当然本作品とは無関係です。悪しからず!

(ง'ω')ง 三٩( 'ω' )و 

筆者は鷹村役の滝川君と同郷なので贔屓目に視線を送っておりますw


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