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2023年の10月を振り返る

はじめにこの画像をみてほしい。

仕事場近くの一画である

クリスマスツリーである。
まだ10月なのに気が早い。
(明日から11月だけど)

気が早いだけでなく今年の気候は異常であり、11月を目前にしているのにいまだ半袖がメインである。つまり暑いのだ。

今日(10月31日)はまだいくぶん涼しいけれど、明日からはまた暑くなるらしい。最高気温25度が続くって、どこがバグってんの?

このままいくと、小学生のころ社会の教科書で見たオーストラリアにおける真夏のクリスマスの写真そのものになってしまいそうだ。

その写真はビーチに水着の家族がいて、その横にプレゼントを抱えたサンタクロースがいる、という構図だった。はじめて見たときの違和感といったらない。しかしそれが現実のもの(その写真も現実なのだが)なおかつ日本の風景になる日も近いかもしれない。

やんなっちゃうなあ。

やんなっちゃったついでに10月の振り返り、いってみよう。


ペイフォワード

10月のあたまのほうで、銀座の道端で財布をひろって交番に届けた、ああいいことしたな、でも馬券は外れたけどな、というnoteを書いた。

善行というほどのこともないのだが、こんなわたしでも人並みに善意はあるんですよということをたまには記しておきたいな、ぐらいの軽い気持ちで書いたんですね。

それから2週間後の日曜日。

わたしはいつものように馬券を買って、浅草はヨシカミで軽く飲んで、いい気分で有楽町線に乗っていた。その日はスナワチPOP‐UPストア2023で買ったばかりのNIMUDEのジーンズを履いてとてもごきげんだった。

銀座一丁目駅で多くの客が降り、シート左端の座席がちょうどふたり分空いた。ジーンズの後ろポケットに入れていた長財布を一度手にとり、座ると同時に仕切り板と左太ももの間に挟むようにして置いた。

わたしにとって財布は心臓と同じ。チェンソーマンでいえばポチタである。それぐらい大事で大事で、常に肌身離さずという習慣がついている。手に持っていないと気が狂うぐらいだ。

にも関わらずその日は、NIMUDEで高揚していたからか、ヨシカミのご飯が美味しかったからか、ビールにしたたか酔ってか、理由はわからないのだが財布をシートに置いたのである。

そのまま降車駅の豊洲についた。わたしは連れと『SPY×FAMILY』の話題に夢中になりながら席を立ち、ドアに向かった。

するとわれわれの前に座っていたギャルママ風の女性が「あ、お財布、これあなたのじゃありませんか?」と声をかけてくるではないか。

「おぼっ!あっ、ぎゃっ!うばっ!そーですそーです、ありがとうごじぇいますっ!!!」

あまりにもびっくりして「おぼっ!」とか「うばっ!」いう声にならない音が出た。あっぶねえ、俺としたことが。連れも「あぶなかったねー!気をつけないと!」と青ざめた表情だ。

しばらく動機がおさまらず、深呼吸をして落ち着くまで10分はかかった。

そしてふと、こう思った。

(こないだお財布を交番に届けたお返しだ!)

やっぱり善行は積んどいたほうがいいみたいである。それも目に見えないぐらいの善行を毎日、少しずつ。回り回って、もしかすると忘れた頃に自分を助けてくれるかもしれないから。


「ていねいな文章大全」効果

9月に購入し、仕事場に積まれた本の中で常に頂上に鎮座するのが「ていねいな文章大全」である。

わたしはいちおう文章を書いてお金をもらっている以上、できる限りきちんとした文章を書くように努めている。努めてはいるが何かそれ用の特別な教育を受けたわけではないので、いつだってビクビクしている。そしてクライアントからの指摘や赤字は無条件で受け入れている。

このような文章弱者(略して文弱)にも関わらず文章を書かざるを得ない者にとって福音書ともいえるのが「ていねいな文章大全」である。

文章を書いていてつまづくたびに首っ引きである。ありがたい書物である。著者の石黒圭さん、編集の今野良介さんには頭が上がらない。

そのせいというか、そのおかげで、ある癖が身についた。

それはまちなかを歩いていて、ちょっとでもおかしな文章があるとやたらと気になるようになってしまったのだ。

気になってもたいていは数分後、長くても半日後にはすっかり忘れる鳥頭なので生活に支障をきたすわけではないが、それでもいくつかはひっかかって頭から離れない。

そのひとつがこれである。

クラスの女子に言われてる感じ

「石垣に登るの禁止」

いくらなんでも口語すぎないか?口語にしても舌足らずな表現である。なぜこんな表現になっているのだろう。わたしはない頭で考察した。

石垣に登るの禁止、とすると、じゃあ座るのはいいの?とツッコまれる。石垣に登るの禁止、としても、じゃあ這い上がるのはいいの?とツッコまれる。ましてや石垣に登るの禁止、では、じゃあ何ならいいのさ?とツッコまれる。

「は」でも「を」でも「が」でも、いずれにしてもツッコまれる。だったらもう、助詞は抜きだ!ってんで「石垣に登るの禁止」となった…とか?

その場にもしわたしがいたなら、石垣に登るの禁止のあとにビックリマークをつけてかわいい女の子のイラストを添えよう、と提案して江東区(あるいは有明アリーナ運営企業)が炎上する種を蒔いたことでしょう。

13歳真夏の大冒険禁止
餌もない針にかかるバカいるかよ
ほとんどなにもできないのである

しっかし、ほんとに、なんでなんだろうか。
だれもおかしいと思わなかったのかな。
それともこんなことをおかしいと思うほうがおかしいのかな。


練習の大切さ

10月にあたらしくはじめたことがふたつある。ひとつはドラムの基礎練習。ドラムといっても家にセットが置けるわけもなく、あくまで練習用パッドでのスティックワークである。

こういうやつです

これまで一切の基礎を無視してひたすら我流で押し通してきたドラム。早いものではじめてスティックを握ってからいくつかのブランクはあるものの、37年にもなる。組んだバンドは学園祭バンド含めて10を超える。

ドラムに大切なのはグルーヴだ。つまり気持ちいいかどうか。叩いて気持ちよく、聴いて気持ちいいドラミングに一つ打ちがどうだ、フラムがああだ、しゃらくせえわ。

という持論でずっとやってきたわたしがここに来て急に基礎をはじめた。便利なものでYou Tubeを開けば先生はいくらでもいる。ドラムパッドに特化したプラクティス動画もよりどりみどりだ。

チェンジアップ、パラディドル、ストーンキラー、フラム、シックスストローク…いまさらルーディメンツ(基礎的なフレーズ)を飽きることなくコツコツ、ポクポク叩く日々である。

なぜか。

パリオリンピックの切符がかかったバレーボールワールドカップを観たからである。惜敗の女子、世界に強さを見せつけた男子。どちらの試合からも感じ取れたのは「サーブを制するチームが勝つ」ということ。

サーブをきっちり入れる。できればサービスエースを決める。

これって基礎中の基礎なんじゃないか。そのとき、よし俺も基礎だ、基礎からやり直そう、と決めたのである。

その日からはじまったのだ。
コツコツ、ポクポク。RRLLRLRLL LLRRLRLRR…

スネアもエントリーモデルに新調

テレビコマーシャルは虚か実か

10月からはじめたことのもうひとつが、特茶チャレンジである。

ある日、かあちゃん俺も55歳だよ、これまでデカい病気も怪我もせず、ここまでなんとか髪の毛も薄くなりつつも健康でやってこれたさ、こんなタフな身体に産んでくれてありがとう、と思いながら鏡を見ると、なんと、下腹が出てきているではありませんか。

いかん。

平均1日12,000歩に頼っていてはダメだ。

どうしよう。

そんなときです。テレビのコマーシャルでモックンとナントカ石萌音さんが言っていたのです。

「特茶を飲むと8週間目から体脂肪の低減が認められました」

だから特茶はちょっとお値段が高いけど腹落ちせーよおまーら!というコマーシャルでした。

これだ。

と、いうことで10月一週目から特茶生活はじめています。8週間後の報告を楽しみにしてください。ええと、11月の26日週には腹凹んでるはずです。ね、モックン。


10月19日はジャミロクワイの結成記念日。今年で31年目です。結成当初のメンバーはひとりもおらず、最古参はセカンド・アルバムから参加したドラムのデリック・マッケンジーただひとり。でも音楽神だからいいの。

10月19日はわたしの誕生日でもあります。今年で55年目です。まあこの年まで腕も足も目も耳も口も鼻も髪の毛もメンバーチェンジせずよくつきあってくれてますよ。感謝しかありません。なんの神でもありませんが。

そして今年はほんとうにどうかしているな、と思うのは異常高温だけでなく、ミュージシャンの訃報が多すぎるということ。10月はチンペイさん、もんたよしのりさん、そしてBUCK-TICKの櫻井さん。ほんとうに、心からご冥福をお祈りします。

毎月の振り返りを今年からはじめたんですが、なんでこう毎月ご冥福を祈らなきゃならんのか。もしかするとわたしがそういう年齢になってきたのかもしれませんね。

また来月!

【追伸】
渋谷はいまこんな感じです。

お、おい、おまえらいったい…
たすけてチェンソーマン!


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