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【月刊あんスパ通信】進化し続けるスパゲッティ・ハウス ヨコイ

いかんがや。うっかり忘れてまっとったわ。あんスパ通信。あぶにゃあでかんわ。まあねえ、こないだたかしちゃんがとろくっさいことしやぁたでしょう?金メダルかじっとったがね。あれがいかんかったわね。

と、個人的には永遠に名古屋弁でお送りすることはやぶさかではないのですが、あまりにくどいと

「お前はくどい。昔っからくどい。味噌カツの味噌ぐらいくどいわ!」

と数少ない読者様からお叱りをうける可能性があるのと、ただでさえ少ない読者様がグーンと目減りしてしまう危険性があるので、ここからは標準語にします。

■ □ ■ □ 

最近、非愛知県エリアにおいてもちょいちょいスーパーの売り場をザワつかせているあんかけスパ関連商品。ソースはもちろん、麺とセットになっているお手軽パックとか冷凍食品も。なんとなくキてるな、とバイブレーションを感じます。

あんかけバイブレーションです。略してあんバイブ。略さないほうが身のためですね。

せんだってもこんな投稿をみかけた。

投稿者kumiさんは非愛知県エリアご在住でいらっしゃいます。非常に高い見識をお持ちの善良な一市民でありながら、お勤め先の近くのスーパーであんかけスパを見かけたと。あまつさえそれが『寿がきや』製であると。

寿がきや、だと…

寿がきやがあんかけスパをつくるなど熱田神宮のヌシカンさんも許さんわ!寿がきやは黙って肉入りラーメンつくっとったらええんだわ!このどたわけがッ!

…はっ!

すみません、つい興奮して名古屋弁が出てしまいました。

しかしこの名古屋弁。遠く故郷を離れてはや35年になろうというのに、一向に抜ける気配がない。もちろんここ東京において平穏な日常生活を送る上での最低限のふるまいとして標準語を操ることはできます。

しかしふとしたとき。口をついてでるのは名古屋弁なのです。

これはいったいどういうことか。名古屋弁特有のものなのか、それともわたしの脳に何か異常があるのか。後者である可能性も拭いきれないまま本編に戻りましょう。

みなさん、もう一度投稿の画像をご覧ください。わたしが次に着目するのはこのあんかけスパシリーズが置かれている棚の値札のところです。

「Tasty Communication」

は?

なにそれ?

Tasty Communication。Google翻訳では「おいしいコミュニケーション」。なんだ結構まともな意味ですね。もっと破綻した翻訳になるかとおもった。「あなたと交流の味である」みたいな。そっちに期待していた。

つまりこの寿がきや製のあんかけスパでおいしいコミュニケーションをはかろうよ!レッツコミュニケーション!ってことなんですね。

ここでわたしはひとつの疑問にぶちあたる。

その、おいしいコミュニケーションはいったい誰と誰が図るものなのか。主役は?受け手は?あんかけスパが介在となることはわかった。しかしコミュニケーションの当事者が誰なのか皆目見当がつかない。

スーパーとわたし?それともわたしと家族?まさかあんかけスパとわたし?

そうか!スーパーの売り場担当からの提案としてあんかけスパゲティという未知なる食物とコミュニケーションしようよ、ということがいいたいのか?

だとしたら間違いなくあんかけスパ=エイリアンという図式が成り立つわけですね。

まだまだ関東圏ではあんかけスパの存在はキワモノである、と思い知らされた9月のあんスパ通信なのでした。

ここからが本題

ちょっとびっくりした方もいるかもしれませんがここまでのおよそ1300文字は単なる枕。イントロダクション。ここからが本題です。

とにかくあんかけスパゲティに目がなく、関東ローム層においても広く浸透発展させていきたいと願い続けるぼくは、当然ですが日々あんかけサーチを行なっているわけです。

知らないうちにニュー新橋ビルあたりに「チャオ」がしれっと出店しない保証はどこにもありませんからね。チャオなら充分ありえるし。

そんなある日、いつものように超ウルトラビッグワード「あんかけスパ」でggrksします。

おかしな業者がへんな工作している最上位のマップ情報を華麗にスルーすると、上からぐるなび、ココイチ、wiki、じゃらん、クックパッドというおなじみの顔ぶれが並びます。SEOつよつよ軍団ですね。

いつもの風景なので気を抜いて検索結果画面を眺めていると、ん?6番目に見覚えのないタイトルやディスクリプションが。

え?

スクリーンショット (4)_LI

よ、ヨコイ公式、だと…!?

自分の不勉強かもしれない。もしかするとnoteを通じて全世界に恥を発信することになる可能性もある。でもあえて言おう!俺の記憶の中ではかつてヨコイは公式ホムペなど持っていなかったはずである。

たとえあったとしてもA4ペライチみたいなチープなやつだ。

西野カナばりに震えながらクリックしてみた。
みなさんもぜひ震えながらどうぞ。

なにこのリッチなホームページ!
絵が動いている!
この時点でもう名古屋っ子は失禁していることでしょう。

「うっそー!誰がつくったの?」
「名大プラズマ研究室じゃないの?」
「スーパーカミオカンデだでかんで」

ドメインも堂々のyokoi-anspa.jp。まるであんかけスパを代表するかのごとし。本当に正確なことを申し上げると『そ~れ』が源流なんですけど、この際ちっちゃいことは気にするなそれワカチコワカチコです。

サイト内コンテンツもめちゃくちゃ充実しています。『元祖あんかけスパ誕生秘話』おいしさの秘密』『メニュー紹介』『おいしい作り方』さらには店舗案内、宅配注文フォーム、通販ページまで!ヨコイのことなら知るから食うまですべてこのHPで完了します。

なんだこの優れたサイトは!!!

あんスパファン、なかでもヨコイファンにとっては毎日でも訪れたい仕様じゃないですか。どこの会社?こんなすてきなホームページつくったの。

いやほんと世の中、上には上がいるとはよく言ったものです。かつては自分こそヨコイのHPを作るに最適な、余人を持って代えがたい、唯一無二の絶対神だ、ぐらいに思っていたのですが。

俺こんなファン心理にどストライクなサイト作れる自信ないわ。ぜんぜんダメだ。リクルート用語でZDというやつです。井の中の蛙とは俺のこと。顔をあらって出直します。

しかし、この負けなんとも気持ちイイ。清々しい負けっぷりです。自分で言うのもなんですが。

ちなみにこのホームページ、お知らせの欄を見るといちばん古いニュースが「2021.7.12」です。つまりその頃にオープンしたのですね。

ヨコイ親衛隊関東支部支部長としては【ヨコイ公式】が大きく育っていくことを生温かいまなざしで見守っていこう、と誓ったのでした。もちろんソースや乾麺はここから購入します。

さすが名古屋が誇るスパゲティ・ハウス ヨコイ。たゆまぬ進化ですよ。進化の歩みを止めていませんよ。ぼくもヨコイを見習ってあんかけスパ関東浸透の野望に向けてまた一歩、踏み出すことにします!

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