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「できない自分を許してほしい」と夫に泣いた日


アダルトチルドレンの特徴として
”異常なほどの傷つきやすさ“は
よく言われますが、


わたしもまさにこれ!


どうしようもなく、メンタルがもろい。


相手は軽く注意を促したり
アドバイスしてるだけで
高圧的な態度をとっているわけでもない。


なのに
ショックで目の前が真っ白になる感覚がします。



(高校のとき服装検査にひっかかり
インナーの色を注意されただけで大号泣ww

担任が召喚され
「泣かないで?大丈夫だよ〜!」と
怒られるどころか励まされた😇)


まぁそれはおいときまして。



そのなかでも特に、
”仕事での失敗“って
特別ではありませんか?


もうね、わたしは
仕事のミスがとにかく怖いんです。


他人に迷惑をかけてしまったときなんて
そこには居られないぐらいショックですし、


なんで自分はみんなが当たり前に
こなせることが出来ないんだろう??


給料泥棒とすら思っていました。


仕事を終えて家に帰ってからも、
業務に手抜かりはなかったかが心配で
何も手につかない状態でした。


いつも
ありもしないことを想像しては
消耗する日々。


正社員で働いていた
5年間を思い出すと
今でも胸が苦しくなります…。


こんな豆腐メンタルどころか
おぼろ豆腐なわたしですが、


最近なんと
この苦しみから抜け出す希望をみつけた
出来事がありました!


ので
今日はそのことについて書かせてください📝





前の会社を退職したあと
しばらく家に引きこもっていたのですが


先の見えない現状を変えたいと
焦っていたわたしは
バイトを始めました。



その職場はマニュアルがなく
先輩を見て覚える
わからないことはその都度きく
というスタイルでした。


手先が不器用なうえに
口下手なわたしにとっては
少々つらかったですが


それでも、
なんとかくらいつきました。


バイトを始めて1か月が過ぎた頃。


その日は夫も仕事が休みで
ふだんなら夫が家にいると嬉しい気分で
目を覚ますのですが、


朝布団から出ると
頭が重く、胸がざわざわして
息も苦しい。


夫と会話していてもまったく笑えません。


(あ、これはまずい。)


前の会社をやめる直前と
同じ感覚でした。


どんよりと暗い表情のわたしを
夫はとても心配し


体をさすりながら
話をきいてくれました。


思っていることを言語化するのが
ほんとに下手なのですが


彼は急かさず待ってくれます。


詰まりながらも
ぽろりぽろりと
胸の内を話すことができました。



「わたしは職場で迷惑をかけている」
 

「仕事の前にはメモを読み返して、
 その都度確認もしているけど
 急かされるとまちがえちゃう」


「スタッフさんは優しいけど
 内心迷惑だと思ってる気がするし
 こんなんでお金をもらってるのが申し訳ない。」


「雑談を振ってくれても
 ちょっとしか返せなくて辛い。」


と悲壮感たっぷりのわたし。



そんなわたしに夫は、


「そんなことないと思うけどな〜。

 誰だって失敗はするし、
 妻ちゃんがいてくれるだけで
 スタッフさんは助かってると思う。

 妻ちゃんは聞き上手だし、
 そこまで自分を悪く言わないでほしいな。」


と言いました。


このとき、
張りつめていた緊張の糸が
プツンと切れた気がしました。


わたしは半ば興奮気味に


「そんなことないって言わないで。
 夫くんの前にいるわたしと
 職場のわたしは違う!」


「迷惑をかけてるのは事実だから。
 わたしは夫くんが思ってるより
 使えない、だめ人間なんだって!!!」


と泣きながら床に座り込みました。


そのまま
今にも消えかかってしまいそうな声で
つぶやきました。



『もう、許してほしい…。』


『できないわたしを許してほしい』と。



自分でも不思議な気持ちになりましたが


これは、小さい頃からずーーっと
心の奥底に追いやっていた
わたしの内なる本音でした。


ほんとうは
だれかに褒められたいわけじゃないし、
尊敬されたいわけでもない。


ただただ、許してほしかったのです。


夫は少し驚いた様子でしたが
涙で揺れるわたしの瞳をしっかりみつめたあと
温かい腕でぎゅっと包みこんでくれました。


そして、こう言ってくれました。


『いいよ。そのままでいいよ。
 仕事ができなくてもいい。
 口下手でもいい。
 俺はどんな妻ちゃんも愛しているし 
 妻ちゃんが笑顔で健康で生きててくれるだけで嬉しいんだよ』



夫のやさしい体温と匂い
力強い言葉が、
わたしの冷えきった心を
じんわりと癒してくれました。



この夫とのやりとりで
気づいたことがあって、


「許してほしい」と言ったけれど、
自分を許していないのは
周りではなく自分だったってこと。


けっこう衝撃でした。


作業が遅い
手先が不器用
物覚えがわるい
会話が下手とか
いわゆるコンプレックスってやつですよね。


自分の弱い部分、苦手なことを
新しい環境にはいるたびに
必死に隠そうともがいてましたが


それが間違いでした。


というかそもそも、
なんで背伸びしてまで隠そうとしたのか。


それは
「愛されたいから」


に尽きます。


もう少しかみ砕くと
「こんな自分では人に嫌われてしまう」
と焦っていたからです。



でも、
全然ちがいました。


苦手なことがあっても、べつに嫌われないし
むしろ周りは助けてくれる。


これに気づいた時、
自分のダメなところを
少しずつ許せるようになりました。


「しかたないよね」と
思ってあげられたという感じ。


もちろん
ミスをしたその時は落ち込むのですが


「もう元に戻る術を知っているから大丈夫!」
という感覚がもてたのは
めちゃくちゃ良かったです!


その職場では
契約期間最終日まで無事働くことができました。


次の職場でも
この感覚を生かして
トレーニングを重ねたいとおもいます!




ということで以上、わたしの体験談でした。


お読みいただき、ありがとうございました!


ちなみに、ここまで書いてふと思ったのですが、

「欠点があっても嫌われないし、愛される!」
という感覚は、
きっと親子関係で育まれるものなのでしょうね。


見返りなく愛してもらえて、
真っ向から否定されることもなく
話をきいてもらえる。


そうして育った子どもは愛に溢れて
まわりに与えることができる人間になる。



もし
千年後に私に子どもができたとしたら、
夫がそうしてくれたように、わたしもそうしたい。


そんなことを思った、金曜の朝なのでした♩



それでは🌱



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