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スタートアップ1人目のエンジニアの5年間を振り返る #SPACEMARKET

はじめまして。スペースマーケットでチーフテックリードをやっている小林といいます。この記事は スペースマーケットプロダクトチーム Advent Calendar 2019の 12月9日の記事となります。

2014年にスペースマーケットに1人目のエンジニアとして入社してから5年が過ぎました。写真は2014年8月、社員がボードメンバー含めて4人しかいなかった時のものです。本記事はこの5年間どういう仕事をしてきたかというポエムです。

最初の3年間

ただひたすら開発をしていた記憶があるんですがあんまり憶えていないです。プロダクトが1 -> 10になるように機能追加を続けていました。モノリシックなRailsからREST APIを別リポジトリに切り出したり、ReactとGraphQLなど当時では真新しい技術の採用・初期実装などを行いました。ご覧の通り2016年はほどんどレビューをしていませんね(笑)

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最初の3年間で一番大変だったのは2016年1月後半で、3つの事を一気にリニューアルしようとしていました。

- ホスト様向けのスペース管理画面のリニューアル
- フロントエンドをjQueryからReactに移行
- モノリスRailsのDB参照モデルからREST API参照モデルに移行

リリースは遅れてしまって1ヶ月毎日コードを書いていたようです。こんなに草を生やしてしまったのは完全に自分の開発スキルの低さが原因なんですが、こういう体験をすると圧倒的成長もするので後にも先にもこの時期が一番印象に残っています。

また、エンジニアイベントで話す機会を会社に何度もいただきました。この会社に入るまでは人前で話すことなどはなかったのですが、場数を踏んでいくと段々と登壇慣れしている自分がいるのに気づきます。今は社内で話すほうが緊張したりします。

4年目から現在は?

もともと1人目のエンジニアはなんとなくリーダーのような役割だったんですが、正式にエンジニアマネージャーという役職となり、プログラムを書くことよりも採用活動のほうが多いんじゃないかというくらいに面談やダイレクトリクルーティングをやりました。累計で100人以上のエンジニアの方と面談して、自分より優秀な人財を採用し、共に成長し、最高のチームを作ろうという会社のビジョンを体現できるように必死でした。実際に圧倒的に自分より優秀な人が入ってきてくれました。

またプロジェクトリーダーとして進行管理やコードレビューをすることが多くなりました。自分の後にエンジニアやエンジニアインターンがたくさん入社してくれて彼らのコードをレビューしてプログラミングを教えることで自分の理解が深まるという体験を何度もしました。自分の中途半端な知識がスキルに変わる瞬間っていうのは基本的に教えてる時しか経験できないです。

現在はチーフテックリードという役職になり、15人を超えるエンジニア組織全体での技術的な課題を解決し、現場で開発をしているエンジニアメンバーが動きやすいように仕組みの整備やレビューなどを主な業務として行っています。もちろん今でも開発はやっています。今年の実績だと開発:レビューが7:3くらいの割合で仕事をしているようです。

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おわりに

私とスペースマーケットの組み合わせのケースですと、スタートアップの1人目のエンジニアとして入社することで得られた経験をまとめるとこんな感じです。

1. 毎日コードを書き続けること
2. エンジニア採用に関わる(技術広報とリクルーティング)
3. マネージメントを経験する(チーム、プロジェクト、技術)

自分の能力のキャパシティを超えた仕事を任せてもらったことで、よりエンジニアとし成長できたのかなと感じています。超初期ステージのスタートアップでエンジニアとして働くか悩んでいる方の参考になれば幸いです。




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