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キリヒラ#12 六車香名子さん~あの先輩に聞く!キャリアを切り拓いた瞬間~「お客様第一」できりひらいた!


4年目・5年目社員が、さまざまな先輩にキャリアを切り拓いた瞬間を取材する”キリヒラ”企画の第12弾!今回は、六車(むぐるま)さんにインタビューしていきます!

<インタビュアー紹介>

(写真左から 松本(まつもと)・永田(ながた))

松本(まつもと):新卒で博展に入社して、今年で5年目のデザイナー。大学では、建築系の学科に在籍。グラフィックデザインのほか、集落の地域文化など幅広い興味を持ちながら学ぶ。主に展示会領域をメインに担当。かれこれ10年以上、F1観戦が趣味。DAZNに入っているそこのあなた、F1も見ませんか。京都出身ですが、普段は関西弁じゃないです。

永田(ながた):博展に新卒で入社、制作5年目の永田です。 制作ユニット1課に所属しています。 昨年までは、展示会、UNIT2案件、常設案件を担当し、 今年から展示会案件を主に担当しており、木工基礎案件を現在担当中です。 趣味は旅先での街歩きです。 1月はヨーロッパ8都市まわり、5月末はタイへ首長族と苗族と交流してきました。 鹿児島出身ですが、普段は鹿児島弁じゃないです。

1.今回の取材経緯とこれまでの経歴

永田)キリヒラ第11回目の今回は、Unit1プロデュース部の六車 香名子(むぐるま かなこ)さんにお話を伺っていきたいと思います!

松本)僕らが入社する4か月前にキャリア採用でご入社された六車さんに、前職と博展での仕事の違いや、気持ちの変化があったかを伺いたいと思い今回お声がけさせて頂きました!

永田)六車さんは、女性で課長になられていますよね。今の博展は男性に比べて女性の課長はまだそこまで多くないので、どのような経緯があったのか是非、お話を聞かせて頂きたいなと思います!

二人)宜しくお願いします!

松本)博展にご入社された経緯が気になります!前職はどのようなお仕事をされていたのですか?

六車)前職は食品メーカー兼食品商社に勤めていて、国内外から買い付けた食材を、居酒屋や大手チェーン店などに販売する仕事をしていました。

収穫量に応じて安い時期に買い付けを行うなど、それなりに裁量もあったし楽しかったけれど、“ものを売る”という感じだったんだよね。
お店のメニューの価格は決まっているから、食材の単価が上がり過ぎると買ってもらえない。
だから、「もっと一緒にプロモーションとかもして、付加価値をつけて売れたらいいのになぁ」と思ってた。

例えば、担当するお店が“エビのパスタ”をメニューに出すことが決まったら、ただそれに使うエビを売るのではなく、「私もこうするので、この単価でどうですか?」というようなフォローができたら、もっと面白い商売ができるだろうな、と。
でも、当時はそのノウハウがなかったから、商品をアピールする手法やプロモーションの仕方などを学べたらいいなと思い転職活動を始めました。

松本)既にできあがっているものを売るのではなくて、自ら作っていきたいと思われたんですね。
博展はまさに、ゼロからブースや空間を作り上げていますもんね!

六車)そうだね。でも、転職当初から空間を売ることにこだわっていた訳じゃないんだよね。

前職は「お茶飲みに来ました!会ってください!」とお客さんのところに行って、「今マグロがすごい獲れて安いんですけど、どうですか!?」みたいな話から仕事を頂くようなバチバチの昭和営業だったの。
そうゆう、商売を通じて人と関わったり話すことが好きなので、何となく、人と人とが関わる「空間」っていいなと思ったんだよね。
あとは、展示会に行くのも結構好きだったのもあって、色々探していくうちに博展を見つけた感じかな。

永田)プロモーションや見せ方を学べる仕事を探してたどり着いたのが、「人々が関わる空間」を商材にする博展だったんですね。

2.仕事へのこだわりやモチベーションは?

松本)「商売を通じて人と話すのことが好き」とおっしゃっていましたが、何か原点があるんですか?

六車)北海道の実家がスーパーなの。デカいよー!(笑) 
対面販売が中心だった時代に、先代だった祖父が“商品を手に取って、カゴに入れて、最後にお会計をする”というセルフサービスの流れを道内で初めて取り入れたの。
祖父のことは尊敬していて、一昨年亡くなった時には自分の中でも思うことがあって仕事に対する熱意が生まれたかな。

永田)六車さん商売気質は、おじい様から継いでいらっしゃるんですね。

六車)そうだね。
私は、「私が稼いでいる」と実感できるから、売上や粗利が上がるのがすごく嬉しいんだよね。
あと、お客さんと良い関係性を作れた時もうれしい。
前職時代から、なるべくお客さんに電話したり足を運んだりするようにしていて、よく飲みにも行ってるよ。
そういった関係を作って、些細なことでもお客さんから相談してもらえるようになるのは営業としては嬉しいよね

松本)お客さんと関係を作って、仕事に繋げていくことに重きを置いているんですね!
仕事に直接関係ない話題から、自然と仕事に繋がることはあるんですか?

六車)あるね!
例えば、今お取引させてもらっている大手食品メーカーさんだと、私の前職が食品業界だったという話から「じゃあ、業界のことがわかるね」と色々お仕事をいただいているし、最初、内覧会の運営のみを任されていたお客さんに「本職は造作なので、色々できますよ」と色々話していくうちに話が膨らんで、今は新しい工場の内装をやらせていただいています。

そんなにガツガツした売り込みはしていないけど、「御社のチャーハン、この間食べましたよ」みたいな話とかを、お客さんとしょっちゅうしている。

松本)そう言ってもらえると、お客さんも嬉しいですよね。友達感覚の延長で。

六車)本当にそんな感じ。「ゴルフどうでした?」とかね。

永田)そういった営業スタイルは、親しみを持たれやすいですか?

六車)そうだね。「何か困ったら電話してみよう」と思ってくれているお客さんは、少なからずいると思うよ。

松本)売り上げが上がること、お客さんとのコミュニケーションが増えること、どちらが嬉しいですか?

六車)どっちも!まずは、お客さんのことを知るのが優先で、距離が縮まったら、そこに売上が付いてくると思う。「お客さんのために何かをやる」という気持ちが大事なんじゃないかな。
自分がやりたいことだけやっていてもダメで、お客さんが喜ばないと意味がない。デザイナーも同じじゃない?自分が描きたい絵があっても、それがお客さんの求めているものと違っていたら上手くいかないよね。だから、自分のためではなく、お客さんや、その先のお客さんのお客さんのことまで考えて仕事をするようにしています。

永田)お客さん第一?

六車)お客さん第一!ちょっと古いかもしれないけどね。(笑)

3.キャリアを切り拓いたきっかけ、ターニングポイント

永田)六車さんは2022年4月に課長に抜擢されましたよね?当時どのようなお話があったのですか?

六車)「売上も上げているし、粗利もある。六車のやり方を伝えてほしい」って言われた。転職経験があることや、女性管理職のロールモデルが社内にまだ少ないこともあったのかもしれないね。
また、私の営業スタイルが、博展の他の方の営業スタイルと少し違ったっていうのもあるのかも。

永田)今お話いただいた六車さん流の営業スタイルですね!

六車)最近の博展の若手営業は、スマートな営業スタイルの人が多いから、というのもあったかもしれない。私はメールだけで済ませずに、電話でしっかりと話したり、打ち合わせや現場に足を運んだりして、お客さんと積極的にコミュニケーションを取るようにしてるから。私の根底は、泥臭い営業なんだよね(笑)

永田)課長になられて、メンバーには六車さんのそのような営業スタイルを伝えていらっしゃるんですか?

六車)言葉にして伝える機会は少ないけど、「連絡してる?」と声を掛けることは多いかな。
また、リモートでも訪問時も現場でも、お客さんとの打ち合わせする時には長めにアイスブレイクをするようにしているので、私がお客さんと雑談している姿をみんなよく見ていると思う。
雑談をしたり飲みに行ったりしているうちに、最初はコンペ案件だと言われていたのに、ノーコンペでお仕事をもらえたこともあって。
そんな姿を見て、メンバーが「六車さんのように、お客さんと仲良くなって、コミュニケーションを取って、仕事がもらえるような営業になりたいです」と言ってくれたことがあるんだよね。
メンバーに「そういう風にして」と言ったことはないけれど、私が日々営業する姿を見て感じてくれるものがあるのは嬉しいですね。

松本)「課長になって良かったな」と感じる出来事でしたか?

六車)そうだね。何か1個でも私から学んでもらえることがあったのだとしたら良かったな、と思う。

松本)逆に課長になられてストレスや、やり辛さはあったりするのですか?

六車)ないない!全然ない!みんないい子たちだから。(笑)

課長になったこととは関係なく悩んだことはあるよ。
コロナ禍で展示会やイベントが次々に中止になった時は、正直博展を辞めることも考えたけど、悩みながらもお客さんへの連絡は欠かさずに取ってたんだよね。
「案件全部なくなっちゃって、本当にきついんですよー」というような話も包み隠さず本音で話す内に、オンライン案件のお話を頂いたり、徐々に仕事の幅が広がっていった感じかな。

永田)コロナ禍で事業がストップしている中でも、お客様との関係性は続いていたんですね!

4.今後のやってみたいことや展望について

永田)今後やってみたいことや展望を聞かせてください!

六車)せっかく博展にいるから、ずっと新しいことをしていたいなって思っている。
展示会のお手伝いをするのもいいけど、今常設にも挑戦しているし、デジタルコンテンツでシアターを作ったりとかもしてみたいし(※)、デザイナーさんが遊べる案件もしたい。
そういう新しいことをしていきたいな、とすごく思う。

(※)3月取材当時。6月現在は納品済み。

松本)デザイナーが遊べる案件!いいですね。

六車)うん。ある企業様のブースで、デザイナーの有川さんには与件やお客様の課題感をお伝えした上で、自由に表現してもらってる。毎回コンペにはなるものの過去4回受注していて、パルクールをイメージしたブースに横断歩道やミュージアムを設けるなど、有川さんの遊び心がつまったデザインになってるよ!
デザイナーさんもそうだし、色々な職種のメンバーが、自分の価値発揮をできるようなプロデュースをやりたいな、と思う。

松本)デザイナーが遊べるような、提案の幅が広くて自由度が高い案件は多くないですよね。
六車さんがそんな案件を持って来られるのは、六車さんの本音で語る営業スタイルがあるからこそなんでしょうね。博展にそんな営業が増えるといいですね。
課長として、六車さんの営業スタイルを広めてくださることで、博展はもっと良くなっていくんだろうな、と思います。

六車)私は、基本的にお客さんに対して「できません」とは言いたくないんだよね。
もちろん、お金の制約があって、予算内で博展としての価値が出せないような案件の場合に、お客さんのためにもお断りした方がいいケースもあるとは思うんだけど、本当は「できない」と言いたくない。
お客さんからいただいた仕事をすることで、お客さんと博展、両方の価値を高めていきたいし、メンバー一人一人が価値発揮できるようにしたい。どちらも実現できたらいいな、と思っているんだよね。

永田・松本)すごい!

六車)だって、みんなで楽しく仕事した方が絶対いいもん!

松本)営業の方がそういう考えを持っていてくれるのは、デザイナーとしてもすごく嬉しいです。

永田)制作にとっても、制約の中で造作などを考える時に、予算が多いと色々解決しやすいと思います。

六車)そうだね。
「御社をカッコよく見せるには、この金額必要です。仕様を落とすことはあまりしたくないです」と言うこともあるし、
「考えに考えた提案です。予算オーバーですが、参考に見てください」という感じで出したりもしている。逆に「オクタで全部建てて、という感じなら他社さんの方が安いと思いますよ」と、本音で言うこともある。

永田)ポイントは、本音でお客さんとコミュニケーションを取るということですね。

六車)それが自分のずっとやってきたスタイルかな。

松本)六車さんは、「これでキリヒラいた!」というより、お客さん第一で「キリヒラき続けて来た」という印象がします。

永田)これからも“六車スタイル”を貫き通していただきたいです!

六車)六車スタイルね!面白い!(笑)

あとがき

六車さんのクライアントに対する姿勢は、まさに博展のベンチマークだと感じました。また課長になられたことで、それが魅力となって他のメンバーにも波及していっているんだろうなと思うと、勝手ながら六車課の今後にわくわくします!六車さん、貴重なお話ありがとうございました!


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