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1995の変遷~その1~

先日「1995の不遇」及びアニメ「眠り王子と女騎士」のPVを発表し、想像以上の反響に感謝しながら震えている白色黒蛇です。

今日は我々「Production1995」が

この時から如何にしてここまで来たのかをざっくり紹介していきます。
少し派手な雑記だと思って読んでください。

メンバー紹介

白色黒蛇:
このnoteの著者、日常的に乱心しているクリエイター。アニメ企画では脚本と監督を務める。
ほさかなおさん:
1995の紅一点。白色黒蛇と同い年だが同い年とは思えないほど優秀なフリーランスのデザイナー、アニメ企画ではキャラクターデザインを担当
つきぬけさん:
白色黒蛇と同い年だが同い年とは思えないほど優秀な出版社編集、白色黒蛇とは正反対に、慎重で丁寧。アニメ企画では制作進行を務める。
創望:
白色黒蛇の悪友、および同い年。実は映像制作の経験もある絵描き。アニメ企画では映像制作の中枢を担う。




それは第3回NovelJamの終わりに結成された白色黒蛇、つきぬけさん、ほさかなおさん、この3人が同じ1995年生まれだったから、それにちなんだ本を書こう。そう思ってなんとなく結成されたチームだった。その時は――

3月20日

この時、白色黒蛇は静岡住まいだったが3月21日のテキレボのために上京していた。更に言えば3月22日には横浜へと引っ越しを予定していた。
こんな気が狂ったスケジュールの中、全員の都合が良かったため「1995の不遇」の作成のための話し合いが中野ブロードウェイの喫茶店で行われた――

が、この段階では目立った異常はなかった。後の暴走の片鱗さえ見えない。平凡な出だし。
「おじさんたちの手は借りずに、出来るだけこの3人でやろう」
ただそれだけの平凡な決意から始まった。

3月22日

話は少し1995から離れる。
それは新宿バスターミナルから静岡駅前へと向かう高速バスの中の出来事
引っ越しを翌日に控え、家財道具を詰め込んだバンを運転するため、白色黒蛇の悪友、「創望」を連れて静岡へと向かおうとしていた時のことだった。
思えば2人は昨年4月に同じ会社に新卒で入社した際に出会い、NovelJam×文フリの裏工作やコミックマーケット等いろいろと協力してきた仲だった。
因果なのは、創望は2月上旬に上京を果たしていた。白色黒蛇と創望は1月違いではあるが、ほぼ同時期に引っ越し、その上でお互いの引っ越しにお互いが立ち会った稀有な付き合いだったのだ。
そんな白色黒蛇の引っ越しを前に、創望はふとこんなことを漏らした。
「俺、アニメとか作ってみたいんだよなぁ」
それはただのぼやきだった。そしてそれに対する白色黒蛇の返しは、こうだ。
「いいなぁ、それ」
妄想程度の返答。夢を見ているような答え。
一応はアニメ会社で制作進行を経験している白色黒蛇、
『上手く行けば出来るかも』とだけ思っていたのだ。

それを現実にやることになるとは、まだ誰も思っていなかった。

5月11日

しかしそれは唐突に降りてくる。
まだ5月と言うのに異常なほどの暑さだと言うのに慣れないスーツに身を纏って白色黒蛇は池袋にいた。
知人の声優の朗読会、そしてNovelJamで話題になっていた舞台センコロを観に行くためだ。
だが、物書きでもある白色黒蛇は歪んだ目線でどちらも観ていた。
『あたしだったら、こうするなぁ……』
大変無礼、失礼な指摘を心の中で繰り広げていた白色黒蛇。
だが、しかし、唐突に、こんな疑問に行き付いた。
『どうにかしてコレ越えられないだろうか?』

舞台、それは浅学ながら確かに憧れがあった。文学、音楽、演技、全てが求められる総合芸術。やってみたくない訳がない。
しかし問題なのは一公演ごとに多額の金銭がかかる事だ。センコロの演出をなさった森山智仁さんも「舞台には多額のお金がかかる」とその苦難を著書に書いていた。
若干23の若造に何百万の金を用意できるわけもなく、しかも引っ越したばかりで金欠。いかがすれば舞台センコロに並べる……いや、それを越せるだろうか?
そんな時に浮かんだのはあの男の言葉だった。

「俺、アニメとか作ってみたいんだよなぁ」

アニメ、確かに舞台とは違うが、文学、音楽、演技、そこに絵を加えた総合芸術だ。
舞台と違い、リアルタイムでやることは出来ないが、インターネットコンテンツとして不特定多数の人に見て貰えるかもしれない。
しかし、まぁ、アニメを創ると言うのは大変なことだ。人手もいる。
① キャラクターデザインは誰がやると言うのだ? 創望でも良いが、それだと可愛い系のイラストはかなり難しい……あ、ほさかさんがいたな。
② 制作進行だって自分1人じゃ難しい。経験はあるが、やはり1人じゃ限界がある。自分と同等、それ以上の事務能力を持っていて、対人交渉やまとめ役にもなれる人……あ、つきぬけさんがいたな。
③ 声優だって必要だ。アニメには演技とBGMが不可欠。無くたってできるけどそれだと味気ないものになってしまう……あ、そうだArsProductionさんに頼めばいいか。ボイスドラマ『ドクターアルファのティータイム』でもお世話になった……

……あれ?
『不遇の1995+ArsProduction+創望』でアニメ作れんじゃね?』
与太話、妄想に過ぎなかった「アニメ制作」が現実に出来ることに気付いた白色黒蛇は、即動いたのだった。

5月17日

「1995の不遇」第2回会合、その日の会議で白色黒蛇はアニメ企画の提案をした。
面子は揃っているとはいえ、長期企画になる。しかもほさかさんもつきぬけさんもアニメ制作の経験はない。突拍子もない提案に断られるかもしれないとも考えていた。
が、そんな不安は杞憂なもので、そんな白色黒蛇の提案を2人は快く受け入れてくれた。

5月18日

翌日、以前から白色黒蛇と創望で
「海ほたるに行こう」
と決めていたところに、つきぬけさんが加わり、図らずもプチ親睦会みたいな空気の車の中。

蛇「アクアラインやっぱ混んでんな……一回台場で降りて、ユニコーンガンダムでも見に行くか?」
創「そんな時間ねぇよ。昼過ぎたら駐車場停めらんねぇだろ」
蛇「そっかー……」
創「あ、やべ道間違えた」
蛇「マジ? まぁ焦るな。ぐるっと回ってアクアライン戻ればいいさ」
つ「ここどこですかね?」
創「えーっと、お台場?」
蛇「おい、あそこに何か立ってんぞ」
創「あれは……ユニコーンガンダムwww」
蛇「お前www何華麗にフラグ回収してんだwww」

と茶番も交えながら海ほたるで昼食、京浜工業地帯をドライブしながら中目黒のファミレスでアニメ企画の話し合いを行い、脚本の詰めの話し合い……

こうして、創望がさりげなくチーム1995に加わった……


まだまだ長くなりそうんで続きはまたの日に!
お相手は白色黒蛇でした~♪


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