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パリのおじさんたちの言葉に救われる

気がつけば、今年ももう2ヶ月が完了し、あっという間に春だ。

先人たちが残した言葉、「歳をとればとるほど、時間がすぎるのは加速していくよ」は本当だったのだなと痛感する。

このブログ(バズっていたはず)を読んで、そんなあっという間に過ぎる人生について、いろいろ考えさせられた。

今週は先週と似たような週だった。来週も同じだろう。来月も、来年も、かわりばえのしない日々がただ続いていく。そうする内にいずれ親が倒れる。そして自分が。人生に残された大きなイベントは、もうそれくらいしか無い。すでに自分の人生は終わった、と思う。死んでいないだけで生きてもいない。小さな目標はいくらでも立てられるけど、それが他の何かにつながっていくことが無い。自分は何がしたいのか、考えても結局わからないままだった。空っぽのまま生まれて空っぽのまま死ぬのだと思うと、少し寂しい。

自分の人生に対してこういう思いを抱く人、実は結構いるのではないだろうか。

実は、ぼくもそのひとりだ。

結婚している、子供がいる、収入の高低、健康であるとか、個人ごとの程度差はあれど、多くの人は毎日変わり映えの生活をおくり、「何者にもなれない」まま年老いて行くような気がする。

でも、そうやって平凡で何もない毎日が続くのが人生ではないだろう。

Life goes on。

なんて、ちょっとネガティブになったので、今日はこういう考え方とは真逆にあるパリのおじさんたちの「ことば」を紹介しようとおもう。

世の中には、周りがどうだろうと、自分が楽しいこと、好きなことをひたすら追求し、楽しそうに生きているおじさんが確実にいる。

たとえば、所ジョージさんとか。

心底好きなことを、偏屈なまでのこだわりをもって毎日やり続け、自分がやりたいことが明確であり、それ以外は基本興味がない。「それがなにか?がはは」という感じのおじさんたちには悲壮感が一切ない。  

この本を読むと、あ、自分の心に正直に生きるってこういうことか、なるほどね!。こういう気持ちの持ちようなら自分でもできるかもしれないって元気がでてくる。

こういう回答ができるのって、いいなと思う。

◆33歳 老舗古書店の店員 マスウドさん
「時給で手取りで8ユーロ切りますが、まあ、ぼくは本が好きだから」 
◆76歳 旅するギター作家 リベルトさん
「(7歳からギターを弾きはじめ)それからずっと、頭のなか、ギターだけ」  
◆47歳 下町の彫金師 フレデリックさん
「おれは金のためにこの仕事をしているわけじゃねえし。おれは細かいところまで丁寧にやりたいの。機械を使えば2時間でできる仕事を手で100時間かけてやりたいわけさ。その気になりゃあいまの三倍は稼げるかもしれないけど、それは俺の仕事じゃねえから」  
◆36歳 小劇場の役者 ラシッドさん
(演劇だけでたべていけますか?)
「どうにか食べていけてます。まあぼくは仕事と結婚しているせいもあるけど、まあ、ぼくにとってお金がいちばんじゃないことは確かです。お金が一番だったらこんな仕事選びませんよ、わはは」  
◆年齢不詳 パリの地下をこよなくあいする作家 ジルさん
地下に関する本を7冊も出版しているジルさんは人生すべてが「地下」。
「ぼくはみんなみたいにバカンスに出かけたりしないのさ。夏休みも有給休暇もすべて地下に潜ることに費やしている」。車も、時計も、パソコンも、テレビもクレジットカードももっていないという。地下にもぐるか、地下について図書館で調べ物をするか、興味があるのはそのふたつだけ。「ぼくの人生のモットーは、満喫すること」

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