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エレベーター渋滞解消に効果的なのは、「奥に詰めてください!」という一言だった・・・

先日、久しぶりに出社すると、同僚が「在宅ワーカーが増えたおかげで、朝のエレベーター渋滞だいぶ緩和されたよ!」と言っていた。

おそらく、高層ビルにオフイスを構える会社はどこも、朝、昼飯時と「エレベーター渋滞」問題を抱えていただろう(いまはきっと同じ理由で緩和されているはず)。

そんな「エレベーター渋滞」問題に対して、超アナログな方法で挑んだリクルートの総務部の話がぼくはとても好きです。

どの会社でも「お役所」扱いである「総務部」が自発的に社内の課題に取り組み、解決アクションをしてくれるところが、さすがリクルートである。

この記事では、リクルートの総務部が「エレベーター渋滞」に本気で取り組んだ事例が紹介されている。

データから証明されたエレベーター渋滞が起こる3つの理由

①同じ時間帯に出社する人数が多すぎる
②(出勤時間帯)各階に停車するのでエレベーターの往復に時間がかかる
③まだ満員ではないエレベーターに乗らない人が多い
  (満員のブザーが鳴るのが嫌)

という仮説をもとに、データを集め始めた。その結果、、、、いずれのデータからも、3つの仮説が正しいことが証明されたため、早速対策を打つことになった。

ただし、①はすでに分散出社制度をとりいれていても効果が薄かったことから、②と③に対して、とりあえずやってみようということになる。

大企業なら、ここでお金をかけてシステムを変えるという選択肢も当然あると思うが、アルゴリズムの変更だけで約500万円、実装までに4ヵ月を要すると判明し、アナログ手法で攻めるしかなかったという。

その中で、③番目の課題「まだ満員ではないエレベーターに乗らない人が多い(満員のブザーが鳴るのが嫌)」に対するアナログな解決策が、目からウロコなのだ。

それは、総務スタッフがエレベーター内の人に「詰めてください」と声を掛けるという方法。これにより、なんと!エレベーターの1稼働あたりの積載率は上昇。最大積載量の70%を超えて発車したエレベーターの割合が、実証前の21%から32%と1.5倍上昇した。

超アナログ的手法だが、基本的な課題解決アプローチ(課題認識、仮設、検証、対策)によって結果を出したこの事例は、総務部の好事例としてぜひ全国に広まって欲しい。

「エレーベーター待ちの渋滞」といえば、こんな解消方法もありました。(引用元

シカゴのあるオフィスビルオーナーがエレベーターの混雑をなくすためにしたこと。それは各階のエレベーターホールの壁全面を鏡に取り替えたのだ。自分の姿を鏡で見ていれば待ち時間もそれほど苦にならないだろうと考えたわけだ。そしてその推測は正しかった。彼女はエレベーターの効率を考えるのではなく「どうやったら待っているときのイライラを減らすことができるだろう?」と考えた。
問いかけを変えれば答えも変わり、解決方法も変わってくる。

では、また次回!

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