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『インド倶楽部の謎』

【 ネタバラシはありません 】

『インド倶楽部の謎』

著者:有栖川有栖
出版社:講談社(講談社ノベルス)
発行年:2018年9月5日

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(内容紹介)
 前世から自分が死ぬまで――すべての運命が予言され記されているというインドに伝わる「アガスティアの葉」。この神秘に触れようと、神戸の異人館街の外れにある屋敷に〈インド倶楽部〉のメンバー七人が集まった。その数日後、イベントに立ち会った者が相次いで殺される。まさかその死は予言されていたのか!? 捜査(フィールドワーク)をはじめた臨床犯罪学者の火村英夫と推理作家の有栖川有栖は、謎に包まれた例会と連続殺人事件の関係に迫っていく!
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 〈国名シリーズ〉第9弾。再読です。内容はうっすらで、犯人は覚えていませんでした。(自分の記憶力よ……。)神戸の街を火村とアリスが動き回ります。聖地巡礼といいますか、思わず神戸に行きたくなってきます。そして、肝心のミステリとしての面白さですが、ラストで「そういうことか!」と鈍器で頭を殴られたような感覚になりました。キーになる〈謎に包まれた例会〉が魅力的な舞台設定で、これがどう展開していくのかワクワクしながら読み進めていきました。このシリーズは、火村とアリスの掛け合いが好きなのですが、本書では捜査として遠方地へ赴くあの刑事の視点もあり、こういうことを彼は思っていたのかと思うと、少しキュンとしてしまいました。
 ちなみに、最新作はまだ読んでいません。くー。

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