『主よ、永遠の休息を』

【おそらくネタバラシしておりません】

『主よ、永遠の休息を』

著者:誉田哲也

出版社:中央公論新社(中公文庫)

発行年:2016年3月25日

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 裏表紙より。

 「名無し少女 推定六歳 完全無修正」――共有通信の若き記者・鶴田は、暴力団事務所との接触から、ある誘拐殺人事件の犯行ビデオがネット配信されている事実を知る。真相を探る鶴田を影のように追う男、ほのかな恋情を交わすコンビニの店員……やがて十四年前の悪夢が甦る。大いなる不条理を見つめた慟哭のミステリー。

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 本書は、2010年に実業之日本社より単行本として刊行、2012年に同社より文庫化されました。そして、2016年に中央公論新社で文庫として刊行されました。
 読み終えてしばらく放心状態でした。テーマが重い、というかキツイと言いますか……これ以上書くとネタバラシの域に入りそうなので自重します。本書は、二人の視点で物語が進みます。当たり前のことですが、視点が違えば見ている世界も違うわけで……。気持ちのすれ違いを感じる箇所が何個もあり、何だかなあ……と思ったりしました。また、新聞記者の仕事ぶりがリアルっぽくて、改めて大変な職業だなと思いました。スクープを見つけるのがしんどそうです。

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