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『イリーガル・エイリアン』

『イリーガル・エイリアン』

著者:ロバート・J・ソウヤ―
訳者:内田昌之
出版社:早川書房(ハヤカワ文庫)
発行年:2002年10月31日
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 人類は初めてエイリアンと遭遇した。四光年あまり彼方のアルファケンタウリに住むトソク族が地球に飛来したのである。ファーストコンタクトは順調に進むが、思いもよらぬ事件が起きた。トソク族の滞在する施設で、地球人の惨殺死体が発見されたのだ。片脚を切断し、胴体を切り裂き、死体の一部を持ち去るという残虐な手口だった。しかも、逮捕された容疑者はエイリアン……世界が注目するなか、前代未聞の裁判が始まる! 

本書の裏表紙より

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 あらすじを読むだけで、いかに面白い本なのかが分かります。(個人的見解です。)地球にきたエイリアンが、地球人殺しの容疑で逮捕され、裁判が行われるという展開が、血湧き肉踊ります。「え、地球が侵略される恐れがあるのに、地球の……というかアメリカの法律に則って裁判を行うの? 正気なの?」と面白がりながら読みました。また、裁判ものを久しぶりに読んだのですが、検事と弁護士の掛け合いが面白かったです。フーダニットの着地点も、すごい良かったです。見事にだまされました。爽快です。
 海外ミステリは、国内のより読む機会が少ないですが、やはり積極的に読んでいきたいと思いました。とにもかくにも、ソウヤ―は面白い。これに尽きます。

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