見出し画像

『名探偵 木更津悠也』

【 ネタバラシはありません 】

『名探偵 木更津悠也』
著者:麻耶雄嵩
出版社:光文社(光文社文庫)
発行年:2007年5月20日

------------------------------------------------------------------------------------
(内容紹介)
 資産家・戸梶康和が京都にある自宅の洋館で刺殺された。財産相続がからんでいるものの、遺族たちには、それぞれ完璧なアリバイがある。被害者の甥・彰敏が証言した幽霊の目撃談。そこから名探偵・木更津悠也が導きだした犯人とは――!? 白い幽霊の出没に連動して事件が起こる四編で、名探偵・木更津悠也と助手役・香月実朝が名コンビぶりを発揮する!
------------------------------------------------------------------------------------
 四編とも「白い幽霊」が事件の何かしらに影響していきます。すごい趣向の短編集です。ネタバラシを回避しようとしたら、味気ない感想になってしまいました。もどかしいです。
〇「白幽霊」
 やられた! その一言です。
〇「禁区」
 木更津悠也による犯人指摘のシーンがすごい印象的。本書のなかで一番好きです。
〇「交換殺人」
 ミステリの定番の一つ「交換殺人」を一ひねりも二ひねりもしています。これまた凝った作品になっています。
〇「時間外返却」
 サブスクが主流になっていくいま、レンタルビデオ店が出てくる話を読むと何だか嬉しくなります。時間外返却は便利なシステムですよね……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?