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バンクーバーのシュタイナー学校について

バンクーバーメンバーの石本さゆりです。

白山ウォルドルフコミュニティー創設の背景には、バンクーバーのシュタイナー学校から受けたインスピレーションがあります。発起人のママも、バンクーバーウォルドルフ学校にお子さんたちを通わせていました。そこでの体験、受け取ったものから、このシュタイナー教育を北陸にと考えました。

今日は、私が勤めるバンクーバーのシュタイナー学校についてちょっと書いてみようと思います。

先日、Vancouver Waldorf Schoolの50周年を祝ってローカルな新聞に広告が載りました。

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50年!半世紀です!!
この学校にも星の数ほどの感動や涙のドラマ、そして子どもたちの成長とともに作られた歴史とともにこの学校も成長しました。

ときどき思うんです。学校って生き物なんだと。
50歳になるこの学校は、シュタイナーが唱える7年周期の成長段階でいえば、第8期。いろんな意味で成熟度もそれなりにあるように感じます。そして、今もなお、発達・成長中です。

そういう発達進化の過程においては、例えば、3分の1の先生が辞めてしまうというような、学校がひっくり返ってしまうのではないか!と、ドキドキするような大きなドラマも、この『有機体』である学校に13年勤める中で体験しました。

このVancouver Waldorf Schoolの創設者の先生たちの(もうリタイアされていますが)熱い気持ちも今もなお、脈々と流れています。この学校を卒業した卒業生たちは現在、この学校の校長となり、教師となり、事務局の職員として、そして、我が子とともに保護者としてこの学校に戻ってきて自分たちが育った学校で子育てをして、さらに素晴らしい学校にしようと頑張っています。

普通の日本の公立の学校で教育を受けてきた私には、教育に対しての全く違う次元のありかたそして、コミュニティーのありかたをみて衝撃でした。自分が育った学校に対しての深い想いと繋がり。私もそんな学校で育ちたかった、『ホーム』と思えるような温かい繋がりを大切にしたコミュニティーで育ちたかったと心から思いました。私には娘二人いますが、物心ついた頃からこの学校に通い始め、長女は去年6月に卒業し、次女は今年12年生の最終学年を迎えております。

今回、ローカル新聞に掲載されたこの広告をみていたら、なんと長女のコメントが載ってるではないですか!(これ見るまで、全く知らんかった〜苦笑)娘が、この教育を受けてそんなふうに感じているんだと知った一場面です。

と、いうことで、せっかくなのでみなさんにもシェアさせてください。
私の拙い意訳になりますが、このシュタイナー 学校を卒業した一人の声として読んでくれたら嬉しいです。

質問:あなたが通った学校について、一番よかったと思うことは何ですか?
(長女の)答え:バンクーバーウォルドルフスクールは妹と私にとって第二のホームです。私の学校の勉強や将来の大学進学への目標について気にかけてくれただけでなく、どの先生も私という『個人』をとても大切にしてくれたと感じます。 小学校時代は、担任の先生は私のクラスと学年が上がるごとに一緒に進み、私たちの年齢があがり、できることが増えてくると、私たちの強みや課題の分野を考慮して指導してくれました。 新入生がくるといつもワクワクしました。休み時間を一緒に過ごす新しい仲間がふえるので。高校では留学生がクラスに参加し、インターナショナルなものがもたらしてくれるものに興奮しました。 カリキュラムは豊かでバランスが取れていて、学校はとても前向きで元気をくれました。 野外教育やクラスで行った旅行もとてもポジティブで学生時代の良い思い出です。 卒業生として、私たちは単位の側面からもそして体験という側面からもとても多くのものを受け取ったように思います。

(以下原文)
Q: What do you like best about attending your school?
A: I feel like the Vancouver WAldorf School has become a second home for my sister and me and that all tha teachers care so much, not only about my school work or my future post-secondary goals but also for me as a person. In the grad school, my teacher moved with my class through the years and adapted to our strengths and areas of challenges as we grew older and more capable. We were always excited when a new student joined the class as a new recess buddy or a visiting international influence in the high school. The curriculum is balanced and rich, and the school is so positive and encouraging. The outdoor education and class trips are also a positive and memorable part of our school. As graduates, we receive so much more, both credit-wise and experience-wise.

このバンクーバーのシュタイナー学校に流れるポジティブで温かな精神、白山ウォルドルフコミュニティーにも少しずつ流れていくと良いなあと思います。

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