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2020年 小林白菜自薦記事 12選

今年はこれまでの人生でいちばん文章を書くために頭を捻っていた時間の長い1年だったんじゃないかと思います。

とにかくいろいろな記事を書いたし、その中でたくさんの挑戦もさせてもらえたし、おおむね上手くいったものもあれば、反省ももちろんあって……。商売としてやっているとはいえ、どの記事も頭を悩ませて産み出したものなので愛着はありつつ、中でもお気に入りだったり、もっと読まれてほしいな……という記事もある訳で……。

今回は2020年に書いた記事の中でも特に改めて紹介したいものを“自薦記事”として12個集めてみました。紹介したい理由は「いま読んでもよく書けてるから」「推し足りない作品の紹介記事だから」「思い出深い記事だから」など結構ばらばらです。本当はもっと紹介したいのですが、それぞれに裏話的なコメントも付けたいから多すぎると面倒だしな~~ということでこの数で。

なお興味を持ってもらえたらすぐ読んでもらえるように、Web上で読める記事に限定しました。まあCONTINUEの宣伝はよく固定ツイートにしてるし、今回はいいっしょ。

「幻影異聞録♯FE Encore」はアイマス、ラブライブ!、アイカツ!、キンプリなど二次元アイドルのファンにこそプレイしてほしいゲームだ(4月18日公開)

幻影異聞録がアトラスファン、FEファンのためだけのゲームになってるの勿体ねぇ~~~という長年燻っていた思いの丈をぶちまけた記事。いやホント、RPGが苦手じゃなかったらアイドルコンテンツ好きな人なら絶対楽しいゲームなんですよ。タイトルで挙げた作品のうちどれかひとつでも好きな人は全員刺しに行くぞォ! って意気込みでそれぞれの作品をちゃんとチェックしてないと書けないネタとか散りばめまくったりと自分の趣向をフル稼働して、結果として反響も結構あったりと、2020年の自分の代表作のひとつだと思ってます。

放送延期が決まった今こそ、シリーズ最高傑作になるかもしれない『ヒーリングっど♥プリキュア』を観てほしい(4月25日公開)

今回紹介する中では唯一趣味で書いた記事。読んでもらったら分かると思うけどこれはもう書くしかなかった。やや大袈裟な表現にはなってるんだけど、自分がなんでこんなに女児アニメを愛しているかというのもある程度分かる文章になっていると思うし、僕自身に多少なり興味を持っていただけている方にはぜひご一読いただきたいですね。珍しくコメントも3名の方からいただいていて、いずれもFF内とかじゃなくて純粋に記事を読んで反応してくれた方だったのも嬉しかった。

【ノベルゲーム座談会】ノベルゲーム好きの編集者・ライター4人が“ノベルゲーム履歴書”を持ち寄って、その魅力を語ってみた!(6月13日公開)

複数の方を巻き込んでやる企画を提案するっていうのがひとつの挑戦だったんですけど、その甲斐があるものになった部分、もっと良いものにできたかもしれない部分、あと協力してくれた方にご迷惑をお掛けした部分とか期待に添えなかった部分とか、悲喜こもごもあって思い出深い記事ですね……。美少女ゲームのライターをやってた友達が「あれ混ざりたかった」みたいに言ってくれたのはとても嬉しかった。反響としてはもうひとつだったかもしれないけど、読んでくださった方には面白い記事だったんじゃないかと思いたい。思ってます。

ギネスブックに載ったカルトゲーム、10年越しの続編『Deadly Premonition 2: A Blessing In Disguise』レビュー(8月10日公開)

これは書かせていただけて本当にありがたかった記事。あと過去の記事を読み返したとき、この辺りから文章の精度がちょっと上がったかなって感触があって、それは正確には『Outer Wilds』レビューからなんだけど、その前後で代表して1記事挙げるならゲームへの愛着も総合するとこれってことで。多分未だにこの作品の商業メディアの日本語レビューって僕の含めて2つしか書かれてないんですよ。ひっそりリリースされるようなインディーゲームも可笑しみがあればいくつものメディアで紹介される昨今、国産の結構な規模の、しかもこんなコアなファンが多いシリーズの新作のレビューが2つだけってそんなことある!? Gamer編集部さん的にはどうか分からないんだけど、ゲームメディア全体で考えたらなかなか意義深い仕事だったんじゃないかと自負してます。

『プリキュア』、『プリ☆チャン』、『アイカツ!』、『ミュークルドリーミー』……オトナも楽しめる女児向けアニメのススメ(8月10日公開)

2020年に書いた中でいちばんバズった記事です(1600RT、2200いいね)。「おすすめアニメ◯◯選」みたいな記事を書くとき、女児アニメを2つ入れると編集さんから「バリエーションがほしいので女児アニメはどちらかひとつにしましょう」みたいに言われるんですけど、そうするとTwitterの反応で「アイカツ!が入っててプリ☆チャンは入ってないのか」みたいなのが必ずあるんですね。「あああああああだったら女児アニメ全部まとめて紹介したるわああああああ!!!!!!」ってなったのがこの記事の着想のひとつだったりします。誰にも文句は言わせたくないから、4作品をちゃんと公平に扱って、ちゃんと全作全シリーズ好きな人間が書いてることが伝わる内容にする必要があったし、記事タイトルは作品名をいくつか省略してみては? って提案があったけどそこも譲れなかった。その辺は全部功を奏したみたいで、ここまで反響が大きくても叩きがほとんど無かったのはほんとに良かったなと。最近はそうじゃないもののほうが多いんですけど、ファミ通.comさんでの僕の使命は「ファミ通さん急にどうしたの?」って思われる記事を書くことだと(勝手に)思っているので、こういった企画は今後も継続して提案していきたいですね。

アニメ『ガングレイヴ』(Gungrave)レビュー。犯罪組織で成り上がるふたりの男は、やがて敵どうしに……ゲームを原作とする屈指の名作【なつかしアニメレビュー】(8月30日公開)

こちらもかなり反響をいただけた記事ですね。今回選んだ記事の中では優等生タイプというか、ファンの方に喜んでいただけたし、ゲーム原作ってことでファミ通で書く意義の大きい記事だったと思うし、自分でも結構よく書けたと思える部類だしってことで、とにかくいろんな観点でバランス良く「書いて良かったな~~」って思えてる感じ。ところで記事序盤で言及しているPS4用ゲーム最新作『GUNGRAVE GORE』は2020年発売予定なんですけどあと数時間中にリリースされるんですかね?

アニメ『色づく世界の明日から』レビュー。色を失った少女の“ささやかな魔法”をめぐる青春ファンタジー(9月20日公開)

『色あす』はなんというか自分にとっての「心の1本」というか、誰もが傑作と感じるにはちょっと地味すぎるきらいはあるものの、それでもやっぱりもっと届くべき人に届いてほしい作品でもあるんですよね。わりとファミ通.comさんでのアニメレビューは再放送のタイミングでだとか、いろいろ時期を考えて提案することが多いんだけど、これの場合「夏から秋に季節が移ろういま観るのがおすすめ!」みたいなざっくりした感じで無理やり書いたのは、それだけこの作品の魅力を一刻も早く紹介しなければ! という強迫観念がこの時期あったのだろうと思います。それでいてランキングの推移をチェックする限りはPV数もほかのレビューにさほど劣ってなかったっぽいのも良かった。はぁ……『色あす』、すき……

仲良く喧嘩する「同じ男のことが好き」な女の子同士の関係性は最高『あの鐘を鳴らすのは少なくともおまえじゃない』アサダニッキ【おすすめ漫画】(9月22日公開)

コミスペ!さんで書いているコミックレビューだといちばん作品への好きな気持ちを文章に上手く乗せることができたのはこれかなぁと思うんですがどうでしょう? ちなみに公式で「百合」と明言していない作品はレビュー本文でも「百合」という表現は使わないようにしてるのだけど、けれどそういった作品に「百合に対する萌え」を見出しても良いのだ、というのは読んだ方に伝わるように書いているつもりなので、そこに注目していただけると今後書いていくレビューでも見どころのひとつになるんじゃないですかね。

不気味かわいいゴーストたちと一緒に、神秘の森の平和を守れ!「ゴーストパレード」レビュー(10月29日公開)

多分僕のフォロワーさんでもこれを読んでる方はめちゃめちゃ少ないんじゃないでしょうか? こちらは依頼があって書いたレビューなんですけど、ここでハッキリ言っておきたいのは、僕自身が好きなゲームをレビューするのと、依頼があったタイトルのレビューを書くのと、僕にとってはどちらも同じくらい好きな仕事で。もし依頼を受けたゲームが多少not for meと思えるものであっても、「これはどういう人に届くべきゲームだろう?」って考えながら、そういう人に見つけてもらうために魅力を紹介するのってこれはこれで楽しい作業なんですよね。『ゴーストパレード』レビューは依頼があって書いた記事の中でもかなりいろいろなバランスを考え抜いて書いたから思い入れが強いのです。いまになってここで言うのは別にいいかなと思うんだけど、出来としては正直なかなか厳しいゲームで……。長所と思えていないことをさも魅力であるように文章を紡ぐことだって出来ないことはないけど、それは読んでくれる読者に対して不誠実だと思うし、だからといって粗をひとつひとつあげつらうようなものを書くのって自分は悦に浸れるだろうけど誰も幸せにならないから当然お金をいただいてやることじゃないわけで。このゲームにも届くべき人がいると信じてその人のために書こう、と決めて、じゃあどうすればいいか? と考えたら「粗も含めて面白がって楽しんでくれる人」に向けて書くのがベストだろうという判断になったんですね。で、それはそれで欠点とされる部分をある程度肯定的に書くことになるから、まだちょっと読者への誠実さという点では足りてないかな、と思い、いちばんストレスを感じたマップ表示の仕様についてはハッキリと問題点として指摘することにしました。簡単にまとめると「明確な欠点もあるけど、それでも粗が多いこと自体を個性として楽しめる方にとってはプレイする価値のあるゲームですよ」という書き方。これを忖度と感じる人もいるとは思うけど、まがりなりにもプロとしてやっているので、より多くの人にとってプラスになる書き方を追求するのは当然のことなんじゃないかなと。その上で、いちばん大事なのは読者への誠実さだと思うからこの優先順位は見誤らないようにしたいですね。この記事自体への反響は全然なくて、より多くの人の気を引ける、それで読んだ価値があったと思ってもらえる書き方ができたほうがもっと多くの人に対してプラスになるんじゃないかっていうのは今後の課題としてあるんだけど、ゲームの実像から離れた表現をするのもやっぱり自分が書きたいものじゃないから難しいところで。その意味では、そういった要求がないGamer編集部さんと組んでやらせていただけているのはありがたいことだなぁと感じつつ、これからも模索を続けていければと思うわけです。

アニメ『少年ハリウッド』レビュー。男女問わずアイドルが好きなすべての人に観てほしい“アイドルでいる意味”を問い続ける物語【なつかしアニメレビュー】(10月31日公開)

これは本当にアイドルコンテンツに触れる方の必修科目にすべきアニメだと思っているし、僕より本作の本質を突いてる記事が山ほどあるのでそちらも掘っていただいて、マジでもっと興味を持っていただきたい作品ですね。こういった熱量の高いファンの多い作品は、中身を読んだ上で「これなんだよな」みたいな言及をしていただけることが多くて書き甲斐があります。

『Tell Me Why(テル ミー ホワイ)』レビュー。母親を殺してしまった双子の運命は? 『ライフ イズ ストレンジ』のDONTNOD最新作(11月17日公開)

ここ数ヶ月でファミ通.comさんでアニメ関連の記事だけじゃなくてゲームレビューもいろいろと書かせてもらえるようになったのは自分の中でなかなか大きな変化でして、その中からひとつチョイスするなら自分で心底気に入っている作品を扱わせてもらえたこのレビューかな、ということで。自分が結構図太い神経をしているにも関わらず繊細なテーマを扱った作品に惹かれるものだから、そういう作品のことに言及しようと思ったら本当に気をつける必要があるんだけど、でもそれで読んでくれた方に伝えたかった魅力がちゃんと伝わるとやっぱり書いて良かったなと思えますよね。

『映画プリキュア』はコロナ禍でどう変わった? 公開サイクルの変化が意味するもの(12月1日公開)

2020年になって新たに寄稿させていただいているメディアさんはいくつかあるんですけど、いずれも共通して「このメディアさんなら自分の得意分野が活かせそうかな」と感じるところで書く、というのはいちばん大事に考えていたことで。例えばそのメディアさんで扱っているジャンルの中で、特に自分に強みがある、力を入れて追いかけている部分の書き手が足りていなさそうならそこを自分が補えるし、「このジャンルを扱うならここも扱おうと思えば扱えるはずだ」という部分を自分の視点が入ることで強引にこじ開けられるならそれで読者層が広がるんじゃないか? とか、実際はそう単純じゃないけれど。そういうふうに考えると「自分にしか書けない記事」とか目指さなくても「ここに自分以外に書ける人がいない」というだけでもとても価値が生じる、というのを見出していくのは大切だな~~と、長年プロとしてライターをやっている方は当たり前に意識してることだとは思うんですが。この記事もプリキュアファンの間でなら当たり前に知っていることなんだけど、映像作品全般を手広く扱う媒体で「特異な試みを続けていた映画プリキュアシリーズがコロナによってどう変わったのか」というのを書くから価値が生じるというか。それぞれの編集部の皆様方にもそう思っていただけていると良いですね。

未来へ

12月は2021年に向けての種まきのためにかなり頑張ったひと月だったので、これで勢いをつけて来年もいろいろ挑戦していけたらいいですね。体調にも気をつけて、健康体のままアニメやゲームに触れていきつつ、そこから受け取ったものを世の中に還元して、それが誰かの希望と僕の生活費になることを願っております。それよりなにより『アイカツプラネット!』の放送が楽しみ!!!

おわり

©Marvelous Inc./Rising Star Games Ltd. Developed by TOYBOX Inc.
©2017,2020 SANRIO CO.,LTD. ミュークルドリーミー製作委員会・テレビ東京

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ビデオゲームと『アイカツ!』シリーズと『プリキュア』シリーズ、ところによりプリティーシリーズ。