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【研究メモ】シーズン1 想定ケース(9)① ② 佐々木 豊さん


YouTubeロープレ動画 9 ①へGO!
YouTubeロープレ動画 9 ②(①の延長戦)へGO!


9①、9② 同じケース(②は①の続き)




【ロープレ動画 黎明期】 延長戦!編

ケース9 ①と②は同じ日(2020年10月9日)に収録された
同一ケースの【延長戦】ロープレです。

【延長戦】・・・すなわち
15分間のロープレを15分で終わらせず
そのまま続けたらどうなるのか。

ケース9 ①で「15分RP+口頭試問」までいったん終わったあと、
同じ日に、ケース9 ②として 
続きのロープレが約12分間収録されています。


<ロープレ100ケース プチ情報>

2024年4月現在、全121ケースのロープレ動画の中で
延長戦は【たった2ケース】

延長戦は、今回のアイスマンのシーズン1【ケース9】 と、
シーズン2 受験生かめちゃんのシーズン2【ケース34】のみです。

試験制度に則って
基本、インテーク(初回)面談 冒頭15分のみのロープレしか
行わない受験生の私たちにとっては、
「この後の面談をどのように進めるか?」という
口頭試問で問われる内容を、実際にやってみた
貴重な音源といえます。

マスク着用 対面ロープレ

また、このケース9の特徴は
シーズン1ケース6 に続く、マスク着用での対面ロープレ という点。

いつものzoomでの、オンライン環境とは違う
 ✓対面 かつ マスク着用
 ✓延長戦

という、試験本番を意識した
かつ、学びを深めるための試行錯誤の収録が行われています。

いつもと違う環境のためか
それとも延長戦だからか———

延長戦ケース9 ② ロープレ音源の最後に、
「疲れました」と ひとこと呟くアイスマン(笑

「疲れました」と ひとこと呟くアイスマン
お疲れさまでした!!

時を超えて「お疲れさまでした!」と
アイスマンに労いのメッセージを送りたくなる、
そんなロープレ音声動画です。

        ***

コロナ禍の影響を大きく受けた 第15回試験と
その試験対策
については
以前のnote記事でご紹介しています。

良かったらこちらも ご覧ください ↓↓
【キャリアコンサルタント面接試験 コロナ禍の影響】


【以下ネタバレ注意】ロープレ 気になるポイント

来談目的
今勤めている会社を、辞めようかなと思って相談しにきました。

冒頭で、アイスマンはJCDA定番の問いかけ
「もう少し詳しく教えていただけますか」と問いかけています。

その後、相談者から
「今やっている仕事が<きつくて>
「最初に聞いていた話と<話が違う>
と、お話しいただき、
現在の仕事内容に焦点を当て
<話が違う><きつい>を問いかけながら
ロープレは進みます。

延長戦の理由は? ー来談目的に戻る難しさー

ロープレ中盤、相談者が介護の仕事を選択したときの話から
前職のエンジニアを早期退職した経緯に、焦点が当てられます。

——早期退職についての<理不尽>な気持ち
——妻に介護職に就くことを話せなかった思い
——介護職を選んだのは<それしかなかった>

相談者の気持ちが多く語られています。

ロープレ開始後、約13分の辺りで、
前の会社を退職した当時の過去の話から、
約1年前の転職してから現在に至る話へと
時間軸が進みます。

この約13分の時点で
仕事について「聞いていたのと<全然違う>」と
<違う>が繰り返されて語られています。
繰り返される、相談者の思いですね。

アイスマンはここで「どなたかにお話したか」と問いかけ
入社して1か月後位に、人事と話をした経験を
少しだけ語っていただきます。
———ここで15分を迎えてしまいました。


結果、ケース9①のロープレは
冒頭来談目的の
「辞めようかなと思って相談しにきました」に
再び焦点が当てられないまま、終わってしまいました。

実は、私はくにゃん、
15分間の面談の中で
相談者に現在の想いや過去の経験を語って頂いた後、
冒頭の来談目的に焦点を再び当てる、ということが
受験生時代、大変苦手でした。

受験生だったシーズン8のロープレでも
度々冒頭で言った言葉に戻ることができず
戻れたとしても残り時間50秒(笑)で
改めてほとんど語っていただけないまま
15分が終わってしまった、
というロープレを経験しています。

このことについて
ジャンさんが以下のような話をしています。

ジャン:
(面談)冒頭の15分とはいえ
(冒頭で相談者が大事なことを)二つ言ったから、
優先順位で考えたら、ある程度で
(先輩の話は)切り上げないといけない、ということなのよ

      ~中略~
ジャン:
(実技面接試験のロープレで)
理想は、タイムマネジメントしないで
「15分あっという間(に経過していた)」がやっぱ理想なのよ

はくにゃん:
それは(15分間を意識して冒頭に話した内容に戻る、という話と)
矛盾してませんか

ジャン:
矛盾はしてるんだけどね
だからこそなのよ
だからこそ、常に優先順位の高いほうを
我々は見極めなきゃいけない、っていうのが難しいってとこね

本当に集中して、相手の言葉を言語的追跡しながら
応答して、質問していくんだけど
それでも、こっちかな、今切り替えるかな、って
瞬時にやってるわけね
何も考えずにやっている訳じゃない
     ~中略~
ここが難しいんですよ

【ロープレ食堂】オンラインでの面接対策に有効な
「千鳥の相席食堂」方式の振り返り
(シーズン8エピソード7)前編
 【大魔王vs大魔王】 47:30~

上記のジャンさんの話を受けて
今回のケース9①について、改めて考えてみます。

面談の冒頭で
「会社を<辞めようかなと思って>相談しに来ました」
と、相談者は言っています。

冒頭の焦点としては・・・
——<いつから>辞めようと思っているのか
——辞めようと思い始めたとき<何かあったのか>
——でも今まだ辞めていないのは<どうして>なのか
このような点が挙げられます。

これらの優先順位の高いと思われる焦点に
問いかけるためには・・・

前職を早期退職したとき、
介護職を選んだときのお気持ちは
相談者がいったん語り終えた
適度なところで焦点を変えて、

「ところで先ほど、会社を辞めようかな、と言っていましたが
ここまでお話して、そのことについては改めてどう思われますか」と
問いかけることで、お話いただけるのではないかと思います。


ケース9② 延長戦
アイスマンのロープレを見てみます。

エンジニアとしての転職が見つからなかった時の話から
延長戦は再開しています。

そして、
現在の会社に入社したときの話を聴いていくことで
<自分ではよく我慢したと思う>と
ご自身を振り返る発言が出てきます。

この辺りから
——<いつから>辞めようと思っているのか
——辞めようと思い始めたとき<何かあったのか>
——でも今まだ辞めていないのは<どうして>なのか
これらに焦点が当たり、
相談者が会社への不信感を募らせるきっかけになった
事柄について、お話いただき面談は展開していきます。

このケース9①、②のロープレは
「自分だったら視点」で考えさせられる点が
とても多いケースだと思います。

ぜひ、「自分だったら視点」で、
①のとき、自分だったらどう問いかけるか、
延長戦②と聴き比べてどうか、等
能動的な学びの題材に活用してみてはいかがでしょうか。


そもそも、冒頭の来談目的を忘れちゃって
最初の話に戻れない、ということもありますよね
来談目的を覚えるために
ワーキングメモリを鍛えるのもおすすめです

100ケース超 ロープレ動画音声
「ケース1」から「冒頭部分」を聴いていく学習方法です


ジャン・一のキャリコン研究所 シーズン1 ロープレ音声動画へ ↑


気になるポイントは人それぞれ。
「ご自身だったら」の視点で。
一緒に学んでゆきましょう。

読んでいただいてありがとうございます♪







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