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「あなたのためを思って」という言葉を母から受け継いだ人


私には6歳離れた姉がいる。

私の姉という人

姉について、小さい頃から思っていたことがある。

「きょうだいじゃなかったら、絶対に関わりたくない」

正直、家族じゃなくて会ったら絶対に友達にならないだろうという相性の悪さを、小さい頃から端々に感じていた。
それは、姉の私に対してのこともそうだが、姉の知人への対応だったり、生活についてだったり、考え方だったり…。
とにかく、姉という存在だから「まったく」で終わっているけど、そうじゃなかったらこの人とは距離をとるなと思う出来事が多々あった。

防波堤の決壊

それでも姉とうまくやろうとしてきたし、割とうまくやってきたと思う。
でも、何回か本気で嫌になった。
例えば、
あのような母なので、昔から姉と私の間では「母には秘密ね」ということがお互いによくあった。
私は一生懸命姉の秘密を守る。姉の行動についてどんなことを思っても。しょうもない内容だったとしても。
でも、姉は「あなたのためを思って、母に言ったよ」と、いともあっさり私の秘密を母に告げる。別に全然私のためになってないし。

そんな中で決定的だった出来事は、私が大学生で姉が社会人という時に起きた。

私の誕生日の日に出掛けようということで姉のほうから誘ってきて、特別な先約もなかった当時の私は、当日は姉と一緒に過ごす約束をした。
すごく楽しみというわけではないが、アポイントメントを取られたわけだし、約束だし、私はその日は丸1日空けておいた。
しかし、最終的に姉が空けていた時間はたったの1時間だった。
2人掛けのテーブル席で1人でお茶をしながら思った。

「いくらきょうだいでも、もうあの人のことを大事にしていけない」

今までは、「姉」「きょうだい」という防波堤によって何とか踏みとどまっていたが、ついにその防波堤が壊れた瞬間だった。まあ、だいぶもろくはなってたんだけどね。

その後も取りあえず当たり障りなく付き合ってきたが、私の結婚騒動と共に、姉ともしっかりとした距離をとることに成功した。

姉と私

姉に対する感情についてずっと考えてきたが、一番最近の結論はこれだ。
「何をしだすか分からなくて怖い。全然信用できない」
だから、関わりたくない。

ただ、姉に感謝をしていることが1つある。
父が死んだ時に、母のことは完全に姉に丸投げできたことだ。

お姉ちゃん、あの時はありがとう。
この前のLINEで、婚活してるって言ってたね。頑張って。


姉にも幸せに生活していってほしい。